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星野源のおんがくこうろん:キース•ジャレット

放送前からとても期待の高かったこの番組。
解説者として小曽根真さんが、マコト解説員としてパペットになってご登場!髪型もこだわってるけど、私は黒シャツに小曽根さんらし出てる~!と感じました!
予告によるとなんと2時間収録した(30分番組です!)って。
小曽根さんがキースを語るのも、星野さんがジャズを語るのも聴いたことがなかった。
お二人の繋がりも意外ではありますが、最新のアルバムには星野さんに贈った曲があり、なんでも奥様の脳梗塞の治療について、同じ病気を経験した星野さんから貴重なご支援があってのことらしいです。どれだけ心強かったかが伝わります。

さて、番組では、ざっくりと、キースのキャリアを非常に貴重な映像と共に振り返り、
星野さんの驚くほどのキースへの尊敬と愛が語られ、
小曽根さんが、キース独特の音の世界が、マコト解説員によるコピー演奏(本当に一気にキースの演奏で聴いてる音で驚き)と共に語られ、
無から音楽を即興で奏でるキースに、生でライブを見て涙が止まらまくなったエピソードも語ってくれました。

それにしても、小曽根さんはどこでお話になってピアノを弾かれていたのでしょうね。星野さんの目線は完全にパペットに向いており、パペットは小曽根さんのお話と動きが完全に一致していたのもすごい。

これまで、星野さんの番組としては、『おげんさんといっしょ』を楽しく観ておりましたが、そちらで紹介された曲たちとは別の世界という気がしました。それにしても番組短すぎた。

私の印象からしても、キースは音楽の世界から来た貴重な精霊のように感じていて、貴重な小動物にように守りたい気持ちでいたのですが、脳梗塞で左半身不自由のご様子で、心が痛んでおります。

私は一度だけ、生ソロ、つまり即興演奏のソロライブを見ることができました。大変貴重な経験で、グッとくるメロディや響き、もう一度、いや何度も噛み締めたくともその場限りということに、音って本来その場でしか感じられないものであることに思いを巡らせた次第です。

そのコンサートでは、観客のマナーが最悪で、オーディエンスノイズに何度も心を挫かれたキースが、この会場はみんな風邪ひいてるのか?こっちは何もないところから音楽を創造してるんだぜ?みたいなことを言われました。本当にその通りだと思ったものです。非常に残念でした。

無遠慮な観客は、なんだよそれなら誰もいない家で演奏すりゃいいじゃん、と言うのかもしれませんが、そういうもんじゃない!観客がいてこその演奏であることは、番組内でも触れられていたと思います。オーディエンスの集中や期待、一体感、ピアノ一本のコンサート、空気を通して伝わる会場を満たす目に見えない何か、精霊と感じるのも、そういう所です。

全貌を俯瞰できるレベルには全く届かず、山の麓でチョロチョロ聴いているだけで偉そうで失礼しました。

最後に、さすがNHK教育テレビ!Thank you!

写真はソロコンサート時のパンフレット。思い切って買って良かった!


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