砂漠

大学時代に起業、解散(失敗)、広告関係に就職し、独立 個人事務所開業を経てデザイン会社を友人と起業 福祉が知りたくて資格取得 ダブルやトリプルワーク などなど。現在人事と新規企画しながら合間に書き物しています。2011年癌手術成功、2016年寛解。

砂漠

大学時代に起業、解散(失敗)、広告関係に就職し、独立 個人事務所開業を経てデザイン会社を友人と起業 福祉が知りたくて資格取得 ダブルやトリプルワーク などなど。現在人事と新規企画しながら合間に書き物しています。2011年癌手術成功、2016年寛解。

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最近の記事

雪の夜に

今夜はゆっくり冷えている。 ボクが、雪と聞きなぜか年甲斐もなくはしゃいだ感じになる、雪が関東甲信地方に、特に東京に降るという夜に。 ボクの少年時代は転校が続いていた。 雪景色を見たことがあるかと思ったら、意外にも転校先ではあまり記憶に無かった。 少年から青年期、主に神奈川県横浜市や川崎市に転校先から「戻る」感覚で過ごした。 誰かが待っているわけでもなく、当時は灰色の建物と空気が入り混じって、ホコリっぽい町で育った。 それでもボクらは、光化学スモッグにも負けず育った。そ

    • 公園のベンチから

      昨年の夏はガラス張りの最上階で空ばかりを見ていた。ガラスを触ると、ほんのりと暑さが伝わってくる。街のいろんなニュースが流れる、えっとなんて言うんでしたっけ?キュレーションメディアかアプリかな。それの通知殆ど見てなかったんですが、とある場所の「本年いっぱいでCLOSEです。」みたいなのを読んで、夏という季節の中に居るのに、ほんのりと熱くなっているガラスに触ることしかなかったんだと、1年くらい前は、無表情に近い顔じゃなかったかなと、カメラロールを探しても、その頃の自分を自分で撮っ

      • 今、東京にいます。

        大晦日になると思い出す事がある。最悪な中学時代の中で、伊藤くんと東京タワーに初日の出を見に行ったことを。 伊藤くんは、身長が低くていじめられていた。ぼくは、身長が高いだのいろんな理由でいじめられた。ぼくと伊藤くんの家は、同じ社宅の同じ棟に住んでいた。ぼろぼろな社宅で、コンクリート木造3階建というのが珍しいのか、学校の郷土史料室にモノクロの写真が飾ってあるくらい古い建物だった。 ぼくらはいつもぼろぼろ社宅に一緒に帰った。眉毛の上を切ったり、青くなった目の周りをお互い屋上の物干

        • 認めること

          屋上から見る空が、すっかり秋の雲になりました。こんな日の翌日は雨ですので、傘無し族の皆様もご用意してください。 悔しいですが、秋ですね。晩夏とか言ってましたが、屋上に出て見渡すかぎりのうろこ雲を目の当たりにして、熱を奪うはずの汗もかかない身体。袖口から入り込む風。 間違いなくこれは「秋」 認めましょう。だが秋になったことを。受け入れるとは言わないです。 認めるということと、すべてを受け入れるとは違う気がします。何を言ってもいい空間にいるけれど、それが世界に向け

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        • 引き出し
          1本

        記事

          季節感周回遅れ中

          夏が終わったらしいですね。こんにちは砂漠です。 長いあいだ書きたいと思っていた話を、同時進行で3つ書いています。よくある構想何年!製作何年!とか大げさでなく、最初に書きたいと浮かんだのが、20年以上前だったけれどペンを持つと、情景が浮かび過ぎるので、今日もダメだの繰り返しで、それでもいつかと思いながら20年以上経ってしまいました。 午前中何もなければ1時間。午後は2から3時間それが書くことに使う時間です。同じフロアに2つ談話室があります。入院患者と見舞い客が話す眺めの

          季節感周回遅れ中

          超能力少年だった頃

          「明日、キミがいないとしても書くんだ。」 というネットの隅っこのブログを読んだ方は、なんとなくボクの少年時代のことをご存知かと思いますが、なんせ隅っこなので、知らない人の方が多いと思いますので簡単に言いますと、 母親はボクを産んで4時間後に天国に行きました。以来父子家庭育ちのボクは、母親のことは父から聞いた話という、おそらく血の通った少ないけど最高の愛情が込められた言葉と、それを話す表情を幼い頃からずっと受け止めきれないまま育ちました。 遺伝という話は、病の他容姿や様々な

          超能力少年だった頃

          好きな言葉ばかりで大丈夫?

          こんばんは、砂漠です。皆さん胃腸の具合はどうですか?キオスクが早く閉まって、コスメに夢中な人のあいだに例のアレとか飲んで飲み会に臨みましたか? 私は、曽祖父の代から酒に強い家系らしいですが、やっぱりこの季節はお世話になる機会も多いです。 今夜、2017年12月10日は、ほんと言うと1年でいちばん避けたいと毎回思う集まりがありました。 暴年会 なんなら年の字を念に書き換えても良いくらいの年末の集まりです。 暴年会の始まり 暴年会って名称は!実は存在しないんです。ただ年の瀬

          好きな言葉ばかりで大丈夫?

          宿題

          この時季、八月の終わり具体的には26日過ぎぐらいからが苦手です。そういう人いると思うけど、先ず握手する前に座って聴いてほしい。 夏休みは、退屈と高揚の繰り返し 私は、転勤族の父と二人暮らしで、この時季は宿題と荷造りをすることが何度かあったんです。 今ほど大きく多種多様なアミューズメントが無い夏休みは、海の突堤で釣りをして暑くなったら泳いだり、砂の丘のてっぺんから、段ボールに乗って滑ったり、退屈して高揚してまた退屈する夏休みを過ごしていました。また、ある場所ではいじめにあい

          肌の色で戦ったことが無いボクら

          いくらか今日は夜が過ごしやすいですが、やっぱり湿度が高い夜中な2017年7月26日です。 今日は、二人の方の面接がありました。その二人とも外国の人でした。履歴書は事前に届いており、外国の方を迎えることは、初めてではないのですが、それなりに緊張してました。これが日本の方でも採用する側も緊張しているんですよ。だって初めて会うことには変わりがないのですからね。 面接の時刻前に、もう一度履歴書を見るわけです。今日の二人の履歴書には、共通点があります。 それは、顔写真がありません。

          肌の色で戦ったことが無いボクら

          ゴールについて

          なにかの目標に向かって、あるいは目的地に向かってボクらは生きている。 先日、打ち合わせが終わったあと、 ゴールの達成感について話した。 「走るのは自分だが、自分が前に進むために相手の走りや歩みを止めさせるのはルール違反だと。」 そうか、なるほどと思いながらルール違反が通じている世界はどこなんだろうと考えてSNSなんてもんが第一に浮かんでしまったのである。 ゴールテープを切ったあとの爽快感は、何着でも爽快感をただ味わいたいものだが、自分が前に進むために言葉で歩みや走りを止

          ゴールについて

          優しくて毎度ありがとう。

          ボクにとって、夜中の牛丼チェーンの店員さんが、少し母国語の訛りある日本語で いらっしゃいませ ありがとうございました。 のあいだ、長く座っているのを咎めることなく、 むしろ、見ず知らずのおっさんのボクに、 テーブルを拭きながら、 あたたかい目線をチラッとくれることが、 どんなに救われるかを、 修飾語辞典で探しても見当たらないし、 ごちそうさまとしか言えない。 そんなボクを、 アウトサイダーだと言われたけど、 たぶんそうだなボクは。 今日の渋谷は、32℃近くある。 夜中も

          優しくて毎度ありがとう。

          読了。燃え殻著作ボクらたちはみんな大人になれなかった。2017年6月30日

          燃え殻(@Pirate_Radio_)という人に、ボクは会ったことが無い。だが、燃え殻さんに会った人ばかりと会ったりする。どんな人かを尋ねるとモヤっとする言い方で煙に巻かれてしまう。もともと他者による評価なんか、実際会ったら吹っ飛んでしまうもんだとも思っているけど、なんだか統一されたモヤっと感が不思議で、面白い。 2017年6月30日、cakesで連載された燃え殻さんの小説が出版された。前日の29日東京の大きな書店ではすでに新書コーナーに並んでいた。手を伸ばしかけてやめた。

          読了。燃え殻著作ボクらたちはみんな大人になれなかった。2017年6月30日

          銭湯での会話と月の見えない雨の日

          今週、ギリギリで映画「ムーンライト」を観ました。 感想や映画評は、書かずにおきます。 ただ、この映画を上映している映画館に、私は忘れられない人に会いに行く感覚がありました。 船舶と貿易そして造船の会社に父親がいたせいか、子供の頃にはよく外人の人が帰るといました。 日本の銭湯を珍しがって一緒に入ったのです。ラッセルさんという黒人のおじさんに、銭湯の入り方をチビな私が教えて、彼は壮絶な生い立ちを絵本のように私がのぼせるまで話しました。 ラッセルおじさんの家には、シャワーがあ

          銭湯での会話と月の見えない雨の日

          きみへ

          書ききれないことをここに書いておく 砂漠(@kazu2cyan_tv)のはみ出しTwitterです。 早いもので、2月がやって来ました。東京地方は、2月から3月に、どかんと雪が降ることが多いです。電車もクルマも動かなくなるくらい降ることもあります。今年はどうなんだろうな。 昨年の夏の暑さの最中、きっと冬は寒くなるなあ、などと言いました。その通りになってしまったからと言って、超能力者でもないです。 暑い夏があれば、寒い冬もやってきます。 ところで、 ぼくは、約5年の間、毎

          反省と抱負を同じ日にしない

          こんばんは、仕事初めは来客と訪問で、いっぱいハグをした砂漠です。そして、もう17時に退社したので、仕事関連のご連絡は、メールでお願いします。 年末年始いかがお過ごしでしたか。ぼくは、例年に無いほど、ゆっくり休むことができました。 おかげさまで、観れなかった映画や音楽を聴きながら、てくてくと歩いては、あのアプリには紹介されていないであろう美味しいごはんを食べたり、いつもなら、 「すまん、ピンチかもしれない。」 そういうと、二つ返事で集まる男5人衆で、どこの誰んちかわからな

          反省と抱負を同じ日にしない

          それでもメリークリスマスと言うよ

          子どもの頃、学校で「先生さようなら、みなさんさようなら。」そう言って、毎日ぼくらは、さよならをした。いつしか、さようならと言わず、仲間と交わす「じゃあな」「バイバイ」「また明日な」になって、さようならや、さよならを言わなく言えなくなる。 そこには、さよならの代わりを覚えたぼくらがあるからかもしれない。愛おしくてたまらないから、あるいはそれさえも言いたくない言えない時の為に。 今年、ぼくの先輩が亡くなった。よく言われるけど、仕事を長く続けていると喪の場面も増えていく。 ぼくも

          それでもメリークリスマスと言うよ