精油百花 #36ローレル
◆ローレルの基本プロファイル
【学名】Laurus nobilis
【科名】クスノキ科
【精油抽出部位】葉と枝
【芳香】甘くスパイシーで爽快な、ほのかにシナモン様の香り
【ノート】トップ
【性質】温・燥
【五行】火
【原産地】南欧、地中海沿岸地方
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】1,8-シネオール、αーピネン、サビネン、リモネン、ゲラニオール、リナロール、オイゲノールなど
【作用】鎮痛、抗菌、抗カタル、抗真菌、抗感染、鎮痙、抗リウマチ、抗ウィルス、駆風、消化促進、強肝、強壮、抗神経痛、殺虫、通経、分娩促進
【安全性】妊娠中は使用を控える、2歳以下の小児には使用しない、損傷のある肌には禁忌
別名:ベイリーフ、スイートローレル(和名:ゲッケイジュ)
ギリシャとローマの人々は「勝利と達成の象徴」としてローレルの葉で冠を作り、凱旋将軍や皇帝、詩人の頭を飾った。
中世になると学者や卒業生らがローレルの冠を頭に載せた。
《東洋医学的視点》
利尿作用と肝臓を活性化する作用がある。
「気」を循環させて調整する➡寒性の痰を除去する。
(呼吸器に対しては抗生物質と似た働きがあり、加えて痰を排出させる作用がある)
「気」を動かす力➡関節炎や寒証で委縮性のリウマチにも役立つ。
◆ローレルのパーソナリティ
気力と自信に欠け、特に冷えとうっ滞状態にある人に適する。
自己評価が低く、自己の能力や知性を疑う人に向くとされる。
集中力に欠ける、健忘症、慢性的な神経衰弱に対して用いると良い。
◆サトルアロマセラピー
直観力と創造的な奔放さを刺激する。
「理性」と「より高次の心」を刺激し、無限の可能性を再認識させる手助けとなる。
情緒に対して軽い麻痺作用、加温作用を示す。
◆ブレンディング
イランイラン、スィートオレンジ、コリアンダー、ジュニパー、タイム、シダーウッド、ジュニパー、マジョラム、ラベンダー、レモン、ローズマリー
◆特記
一年中変わらずに緑であるため、不老不死の象徴でもあった。
ギリシャの光と詩と予言の神「アポロン」に献上された植物。
「予見のハーブ」➡予言の授かることを信じて、古代ギリシャの人々は枕の下にローレルの葉を敷いて予知夢を見るようにしたと言う。
また、」病気から身を守る「守護のハーブ」とも考えられていた。