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精油百花 #19マジョラム・スィート
◆マジョラム・スィートの基本プロファイル
【学名】Origanum marjorana
【科名】シソ科
【精油抽出部位】草本
【芳香】スパイシーで新鮮なハーブ調、ほのかに甘い。
【ノート】ミドル
【性質】温・燥
【五行】土(そして火)
【原産地】エジプト・地中海地方
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】サビネン、αーテルピネン、γ-テルピネン、テルピノレン、リナロール、酢酸リナリル、テルピネンー4ーオールなど
【作用】緩下、強心、強壮、鎮痛、制淫、殺菌、抗ウィルス、利尿、通経、
血圧降下、神経調和、消化促進
【安全性】毒性・刺激性なし。妊娠中の使用は控える。
古代ギリシャの人々にとって、よく知られ広く使用された精油。
➡効き目の強い解毒剤と考えられていた。
また、墓地に植えて亡くなった人の魂に平安をもたらす助けにした。
いくつかの種類がある植物である➡ワイルドマジョラム=真正オレガノ
多くの食品の風味付けにされている。
《東洋医学的視点》
「気」を補い、循環を促し、寒証の痰を取り除き、心を穏やかにする作用がある。
特有の鎮痛・鎮痙作用➡「気」を動かす作用による。
そのため、筋肉のコリと痛み、神経性の痙攣、腸の疝痛、関節炎といった症状に適する。
胸部に「気」を滑らかに流すことにより、心臓の興奮状態を鎮めて調整する
➡動悸、頻脈、高血圧の改善の助けとなる。
慢性的な無気力や神経性疲労によい➡気を補い、強壮する作用
「脾気」を補いつつ神経系を鎮静する➡バランスを取ることが本質にある精油である。
◆マジョラム・スィートタイプのパーソナリティ
温かく人懐っこい性格で、いつでも寂しそうな人を集め、元気づけようとする。
妄想に駆られる心を鎮め、感情的な渇望感、内面を滋養する力を高める。
◆サトルアロマセラピー
慰め、温める作用があり、孤独や悲しみを和らげる。
特に愛するパートナーを亡くした時にとても有用となる。
◆ブレンディング
イランイラン、スィートオレンジ、カモミール、サイプレス、ベルガモット、シダーウッド、ラベンダー、ローズマリー
◆特記
制淫作用➡性的接触への欲望が減少すると言われる。
僧侶や修道士などの禁欲生活に使用された、とも。
但し、生涯に渡り禁欲生活に関わるのでなければ、長期使用はしないこと。
➡最終的に正常な反応も抑制してしまう。
そして長期の使用は感情を鈍らせると言われる。
船酔いに効果があるとされている。