精油百花 #28スパイクナード
◆スパイクナードの基本プロファイル
【学名】Nardostachys jatamansi
【科名】スイカズラ科
【精油抽出部位】根茎と根
【芳香】温かい大地の香り、苦みを含む甘さのウッディ―調。
【ノート】ミドル
【性質】平・燥
【五行】火(そして木)
【原産地】ヒマラヤ山脈(ネパール、ブータン)
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】αーピネン、βーピネン、ナルドスタキノール、スピロジャタモール、アセナフチレン、シスーカラメネン、ファルネセンなど
【作用】消炎、鎮痙、鎮静、強壮、駆風、抗不安、抗うつ、消化促進
【安全性】毒性、皮膚感作なし
別名「ナルド」「カンショウ」
ヒマラヤ山脈、ネパール・ブータン・シッキムの標高3000~5000mの山地に自生する。
最も古い歴史を持つ芳香植物の一種。
エジプトやヒンドゥーの古代文明に於いては、宗教儀式と医療に重要な価値を持った精油であった。
《東洋医学的視点》
心気を払う(動悸・興奮・ヒステリー)
肝風を抑える(頭痛・発作・顔面のチック)
「心」を鎮静させ、「神」を安定させ、情緒を落ち着かせる。
神経の緊張、イライラ、不眠、不整脈、動悸に良い作用をもたらす。
肝気と全身の気の流れを整える。
便秘・腸の疝痛に適する。
肝血の循環を促して強壮する➡痔・静脈瘤にもよい
肝血を補い、炎症を抑える➡皮膚炎・乾癬のような症状に有効。
◆サトルアロマセラピー
依存心と嫌悪を、許しと慈愛に転換させる。
「聖油」としての価値が認められている➡君主や高層たちはこれを神に捧げた。
霊的な確信を得ようとしても、信頼の安定した土台を見いだせずにいる人の助けとなる。
気疲れした時に良い。
◆ブレンディング
アンジェリカ、クラリセージ、ゼラニウム、ヤロウ、パチュリ、パイン、シダー、ラベンダー、ベチバー、カルダモン
◆特記
癒しのエネルギーが大きい。
マグダラのマリアがこの精油を使ってイエスの足を洗った(マッサージをした)と言われる。
ヘアケア剤としての使用(ヘッドマッサージ、シャンプー)