精油百花 #21ユーカリプタス
◆ユーカリの基本プロファイル
【学名】Eucalyptus globulus
【科名】フトモモ科
【精油抽出部位】葉
【芳香】クリアで新鮮、鋭く沁みとおる。バルサム調でほのかに甘い。
【ノート】トップ
【性質】温・燥
【五行】金
【原産地】オーストラリア・タスマニア
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】αーピネン、βーピネン、1,8-シネオール、リモネン、テルピネンー4ーオールなど
【作用】抗菌、抗カタル、抗真菌、抗感染、抗ウィルス、鬱滞除去、収斂、呼吸器系の鎮痛、解熱、駆虫、免疫機能強壮
【安全性】毒性、刺激性、皮膚感作なしとされるが、その安全性については、いくらかの混乱や矛盾が生じるため使用には専門家のアドバイスをうけるのが望ましいが、一般的に使用する分にはこの精油が危険であるというのは根拠に乏しい、と言われている。
樹高100mの常緑高木➡世界で最も高い木のひとつである。
ユーカリプタスは「アイアンバーク」と呼ばれ、非常に固く、重く、耐性のある木材として知られている。
最初に治療に取り入れたのはオーストラリア先住民「アポリジニ」
《東洋医学的視点》
肺気を補う➡一般的に呼吸を強壮し、赤血球が酸素を取り込むように促す働き。
湿邪あるいは粘液が滞る「場」は細菌の培養地となり、感染症を起こしやすくする➡ユーカリプタス精油はこれを一掃する。
そのため、このような症状への効力が強化される。
ティートリー精油やタイム精油とのブレンド➡「衛気」を強め、感染症の再発の予防となる。
◆ユーカリプタスタイプのパーソナリティ
家庭や仕事、社会という個人を取り巻く環境に、感情的にがんじがらめにされる傾向の人々に向く。
憂鬱な気分を一掃し、精神を生き生きと蘇らせ、生命力と肯定的な見方を取り戻す助けとなる。
◆サトルアロマセラピー
言い争いやケンカのあった「場所」、またはネガティブなエネルギーを感じる「場所」を浄化するのに使用できる。新しさ、回復の香りと言われ、新しい地平を求める人にお勧めの精油。
◆ブレンディング
ジュニパー、タイム、パイン、メリッサ、ラベンダー、レモン、レモングラス
◆特記
ユーカリには700種を超える種類があり、うち500種以上が精油を産出する。
《主なユーカリ種精油》
・ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus grobulus)*別名タスマニアンブルーガム。目の覚めるような刺激的な樟脳臭。
・ユーカリ・ラディアタ(Eucalyptus radiata)*ユーカリ類の中では刺激が少ない種類。高齢者や乳幼児にも使いやすい。
・ユーカリ・レモン(Eucalyptus citriodora)*蚊忌避作用あり。関節や筋肉のトラブルに使用できる。
・ユーカリ・ヴィミナリス(Eucalyptus viminalis)*コアラが食べる品種のひとつ。
・ユーカリ・スミティー(Eucalyptus smithii)*南アフリカで鉱山用資材として利用されている。
・ユーカリ・ディペス(Eucalyptus dives)*ユーカリ精油の中では構成成分がはっきりと異なり、ペパーミントに近い芳香がある。
・ユーカリ・ポリブラクティア(Eucalyptus polybractea)*「malle」として区別される。ユーカリ精油の中では最も酸化物質の含有率が高く、芳香もスーッとしたシネオール臭が強い。