精油百花 #13ネロリ
◆ネロリの基本プロファイル
【学名】Cittrus aurantium
【科名】ミカン科
【精油抽出部位】花
【芳香】苦みを含んだフローラル調、濃厚で温かみがある
【ノート】ミドル
【性質】涼・平
【五行】火(そして木)
【原産地】東南アジア(現在は地中海沿岸・カリフォルニア・南米大陸)
【抽出方法】水蒸気蒸留法・アンフルラージュ(冷浸法)
【化学組成】ネロール、ゲラニオール、リナロール、ネロリドール、酢酸リナリル、ジャスモン、テルピネオールなど
【作用】強心、強壮、抗うつ、抗感染、駆風、鎮静、静脈強壮、消化促進
【安全性】毒性・皮膚感作性なし
ビターオレンジの白い花びらから採れるネロリ・ビガラードが最上級の品質と言われる。
スイートオレンジから採れる精油はポルトガルネロリと言う名で知られる。
また、レモン・マンダリンのそれぞれの精油から抽出されるものにもネロリ精油といわれるものがある。
ひとつの植物から一種類以上の精油が採取できる植物➡オレンジ
・花からはネロリ、枝と葉からはプチグレン、果皮からはビターオレンジ
《東洋医学的視点》
温度は「涼」湿度は「平」➡熱を冷まし、神経をリラックスさせ、スピリットを高揚させる働き。
「心」と「神」の興奮の鎮静と安定に最も効果的。
イライラを伴う熱証の精神状態に向く➡不眠症、動悸
高血圧にも良い作用がある。
神経・感情面の緊張や抑うつ、急性・慢性の不安に役立つ。
「肝」と「脾」に良い働き➡神経性の消化不良、腹部の痙攣、腹痛
子どもの下痢におすすめ。
「神」の鎮静作用は主に「火」と結びつく。
◆ネロリタイプのパーソナリティ
最もスピリチュアルなパーソナリティのひとつ。
年齢がいくつであっても、世俗的な知識を遥かに上回る知識が内部にある人。年齢不詳である、とも。
湧き出る泉のような永遠の若さを持っている。
◆サトルアロマセラピー
ネロリは純潔と関連のある精油。
より高い次元の自己と結びつくことを助け、スピリチュアルワークを円滑にし、クリエイティビティを促進する、とされる。
◆特記
・最も強力な鎮静剤、抗うつ剤とみなされている➡不安・不眠・うつ状態
(幸福感を起こさせ、明るい気持ちにさせる作用)
・感受性が強く、不安定になりやすく過敏で動揺しやすい人におすすめです。
・集中力を要する場合には使用を控える(リラックス作用と催眠作用が高いため)