攻めるアロマレシピ①「肝臓のお手当」
こんにちは。
今週もまだまだ猛暑が続く予定の名古屋です。
それでも真夏のそれとは若干ニュアンスが違ってきているような…
というのは気休めかもですが、
酉月に入って多少の空気感は変わってきたような…
でも暑い。いつまで続くのだ・・・
さて
先日、新たにプラナロムさんの精油を数本仕入れまして。
コパイバが長らく欠品でしたので、
入荷のご報告とともに注文しようと思っていた数本と一緒にオーダーしました。
この品揃えは見る人が見れば「あ~コレに使うんじゃね?」とピンとくるかと思いますが、その通りです。
ここら辺の精油たちは、全部「肝機能を高める」作用がとても高い(別の言い方をすれば優秀な)精油ばかりであります。
(コパイバはちょっと違うけど)
どれも結構お値段が張る精油なのですが、
これらを使ってどうしても検証したい「あること」がありまして
仕入れてみました。
ここでご紹介する精油たちの他にも数種の精油をブレンドする予定ではありますが、私のマガジンでもご紹介しきれていなかった今回仕入れの精油のプロフィールを書かせていただきたいと思います。
「ラブラドルティ」精油の基本情報
学名: Rhododendron groenlandicum
科名: ツツジ科
抽出部位: 葉、枝
抽出方法: 水蒸気蒸留法
成分: サビネン、ミルセン、リモネン、ボルネオール
ラブラドルティ精油(Labrador Tea Essential Oil)は、カナダやアラスカ、グリーンランドなどの寒冷地に自生する植物から得られる精油で、先住民によって伝統的に薬用として使用されてきました。その特有の甘くウッディーでスパイシーな香りは、心身に深いリラクゼーション効果をもたらします。身体への効能としては、抗炎症作用や鎮静作用があり、筋肉痛や関節痛、風邪症状の緩和に役立つとされています。呼吸器系への働きかけも期待でき、咳や気管支の不調を和らげる助けとなります。
また、精神面では、ストレスや不安を軽減し、心の安定をサポートします。瞑想やリラックスしたい時に適した精油で、感情のバランスを整える力があるとされています。
体への作用
肝臓の働きを強める作用・鬱血除去作用・消化促進作用・抗アレルギー作用
抗炎症作用・鎮痛作用・抗鬱作用・駆風作用など
心への作用
精神面では、ラブラドルティ精油の甘くウッディーな香りが、心を落ち着かせ、ストレスや不安を和らげます。瞑想やヨガなど、リラクゼーションを必要とする場面での使用が推奨され、感情のバランスを整え、心の安定をもたらします。
使用の注意
ラブラドルティ精油は強力な作用を持つため、適切な希釈と使用量を守ることが重要です。
「ワイルドキャロット」精油の基本情報
学名: Daucus carota
科名: セリ科
抽出部位: 種子
抽出方法: 水蒸気蒸留法
成分: カロトール、d-リモネン、β-ビサボロール、α-ピネン
ワイルドキャロット精油(Wild Carrot Essential Oil)は、古くから薬草として利用されてきた植物から得られる精油で、特にスキンケアに優れた効果を発揮します。この植物はヨーロッパや西アジアを原産とし、ビタミンやミネラルが豊富で、自然療法や伝統医学においても重宝されています。ワイルドキャロット精油の甘くスパイシーで、やや土っぽい香りは、心身のバランスを整え、リフレッシュさせる効果があります
体への作用
ワイルドキャロット精油は、主にスキンケアに優れた効果を発揮し、乾燥肌や成熟肌のケアに適しています。肌の再生を促進する効果があり、シミやシワ、肌のトーンを均一にするために使用されます。また、抗炎症作用や解毒作用があり、肌のトラブルを予防・改善するためのサポートもします。消化器系にも良い影響を与え、消化不良の緩和や肝臓のデトックスを助けるとされています。
心への作用
ワイルドキャロット精油は、心を落ち着かせ、精神的な疲れやストレスを和らげる効果があります。その土っぽい香りは、地に足をつけた安定感をもたらし、心をクリアにして内なる強さを引き出します。また、リフレッシュ作用があり、気分を明るくさせるため、集中力を高めたい時や気持ちをリセットしたい時に使用されます。
使用の注意
ワイルドキャロット精油は比較的穏やかな精油ですが、強力な作用を持つため、使用にあたっては適切な希釈と使用量に注意する必要があります。特に敏感肌の方はパッチテストを行うことが推奨されます。
「ローズマリーベルベノン」精油の基本情報
学名: Rosmarinus officinalis ct. verbenone
科名: シソ科
抽出部位: 葉、花
抽出方法: 水蒸気蒸留法
成分: ベルベノン、カンファー、ボルネオール、α-ピネン
ローズマリーベルベノン精油(Rosemary Verbenone Essential Oil)は、ローズマリーの一種であり、特に南フランスやコルシカ島で生育する植物から得られます。一般的なローズマリー精油とは異なり、ベルベノンケトン類を多く含んでいるため、特に呼吸器や肝臓への働きかけに優れています。清々しいハーブの香りを持ち、活力を与えながらも穏やかなリラックス効果をもたらすのが特徴です。
体への作用
ローズマリーベルベノン精油は、特に呼吸器系と肝臓のケアに優れた効果を発揮します。呼吸を楽にし、気管支の炎症を和らげる働きがあるため、風邪やインフルエンザの初期症状に用いられます。また、肝臓の解毒作用を助けるため、デトックスや代謝促進に役立つとされています。この精油は、他のローズマリー精油に比べて優しい作用を持ち、皮膚への刺激が少ないため、スキンケアにも使用されています。特に成熟肌のケアや傷の回復促進に効果的です。
心への作用
精神面では、ローズマリーベルベノン精油は心を落ち着かせながらも、心身に活力を与える作用があります。集中力を高めたい時や、心の中にあるモヤモヤをクリアにしたい時に適しています。また、ストレスや不安を和らげ、穏やかで前向きな気持ちを取り戻すサポートをします。ベルベノン特有のマイルドな香りは、ハーブのすっきりとした香りに加え、柔らかな安心感を与えるのが特徴です。
使用の注意
ローズマリーベルベノン精油は、他のタイプのローズマリー精油よりも穏やかで、比較的安全に使用できますが、使用にあたっては適切な希釈と量を守ることが重要です。また、妊娠中やてんかんを持つ方は使用を避けるべきとされています。
NARDさんの「ケモタイプ精油小辞典」に記載されているレシピと、
私が学んだメディカルアロマプラクティショナー講座のスクールさんのテキスト記載のもの及びカート・シュナウベルト博士の講座の際に学んだレシピを参考に、この3つの精油を入れた「肝臓お手当ブレンド」を作りました。
ことの発端はアルコール好きの身内に施すアロマトリートメントに使うため。
「沈黙の臓器」と言われる肝臓は自覚症状が出てから対処していては遅いわけで、いくら本人が全く違和感を感じないとは言えですね、
一緒に過ごしているとあらゆるところに「違和感」を覚えるもので
これはこのまま放置しているとまずいのでは・・・
と言う見解に至り、
半ば強制的に了解を取って
トリートメントさせてもらうことにしました。
どのような「違和感」で
長年に渡りどのような経過を辿ってきているかはここでは端折らせていただきますが、
このレシピと精油の滴数は
私的にはかなり攻めています。自分で使うレシピと同じレベルでブレンドしてます。ここまで攻めているレシピは信頼関係が出来ている身内でなければできないことです。
攻めるレシピは、イコール「全てが自己責任」です。
*自己責任とは、思わぬ突発事故があったときに正しい対処が出来るか否かということです。
まぁ、とは言っても臨海線を超えるような無謀なことは致しませんので、
フランス式メディカルアロマの規定範囲内です。
これでどこまで肝臓の数値が改善してくるか・・・
アロマセラピストとしては非常に興味深いので、
注意深く検証していこうかと思っています。
最も大切なのは食生活と日々の暮らし方であることは、言わずもがな。
そして如何にストレスを軽減していくか。
当然のことながら、
アロマで全てが解決するわけではありませんよね。
しかしながらその一端が担えるのであれば、
アロマが我々人間に与えてくれる恩恵は素晴らしいものだと思います。
50種の精油のプロフィールを、独自の目線でご紹介しております。
よろしかったらご覧くださいませ。