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【体調記事】今回はほぼ思い出話。読字障害の話。

私最近一時期ネットが使えなかったのですけど、読みたい本はKindle端末内の本のほかにもでてくるわけです。

で、仕方なしにアナログで本買って読んでたのですが当初は明朝体がキツくてしょうがなかった!私はゴシック体系じゃないとかなり読みづらいのです(私は軽度の読字障害もち、読字障害というのは学習障害<LD>という障害のひとつで、知能は平均レベルなのに字を読むことに困難が伴う障害です。ほかには計算が困難な算数障害、筆記が困難な書字障害がある)。

ですが。少しずつ読んで慣れていったら、ある程度のものなら明朝体も読めるように。私レベルの読字障害だとある程度は慣れることができるみたいです(どんなに努力しても字を読むのがめちゃくちゃ困難なままの方もいます、障害だから)。でも未だにリアル新聞は苦手なんですよね……、これは本当に慣れない。

私は小学校4年生のとき出会った図書室の司書の先生からの指導(当時発達障害とかLDとかほとんど言われてなかった世代でしたが、多分経験でそういう子供の指導方法が分かっていたんだと思う)で、なんとか本が読めるようになりました。

当初は本を読もうとするといわゆる文字がぐるぐる回ってしまって読めなくなるタイプだったんですよね。ですがその司書の先生はやさしく「短いの少しずつ読めばいいよ、この本は面白いから読んでごらん」とすごくハードル低いとこからゆっくり指導してくれました。

それから先生がおすすめしてくれた面白い本(本当に面白かった)を中心に、長い本も徐々に読んでいったら(途中で読むのをやめても先生はまったく怒ったりしなかったし)、実際それで本1冊が読めるようになったんですから!初めて読めるようになったときは自分でも感動しました、本当にありがたいです!! 本当に、人生の恩師の一人です!!

こんな風にほとんどまともに本が読めなかった私が(小学校3年生まで読書感想文の宿題はマジ鬼門でした、飛ばし飛ばし見て読んだことにして、あとは適当にあらすじ書いて「……だから面白かったです。」で終わり)1冊読めただけでなく!ホームズ全集読破してました!! 普通の子よりずっと時間はかかったけどね。1回の貸し出し期間で1冊読み切れなくて「もう一度借りていいですか……?」と質問したときいつもニコニコ「いいよ!」って言ってくれたのが懐かしい思い出です。

ところでこの先生がおすすめしていたものに『月刊たくさんのふしぎ』、という科学系の小学生向け雑誌がありまして、図書室に毎号仕入れてくれてました。

その中でもとくに『星空はタイムマシン』というものを初めて読んだときの感動は未だに忘れられません。星は光ですら何年も、物によっては何万年もかかる遠くの位置にあるものがあるので、今見ている光は何百年・何万年も前のものなのだよ、という解説を書いた本でした。小学4年生のとき初めて読んで、ほんと、びっくりしましたね。

月刊たくさんのふしぎはページ数は少ないものの、ものすごく面白いうえに、簡潔な文章でわかりやすい本だったので、最初は月刊たくさんのふしぎを読みあさっていたことを思い出します。

今Amazonで調べたら、『星空はタイムマシン』は傑作選で出てるようですね。欲しいわこれ……。


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