日本的”お勉強”に囚われていた母
こんにちは。さなぎです。
最近こちらの本を読みました。
当初はこんな気持ちで読み始めました。
でもなぜか気になる。
こういうときの直感は当たる。
読み進めていくと、数多くのヒントを見つけました。
今回はこの本から感じたことをまとめてみようと思います。
お金の余裕は心に表れる
本書に書かれていたこの部分、妙に納得。
わたし自身、ありがたいことに環境に恵まれています。好きなことを仕事にしながら、家族のために貢献したいと願う日々。
家庭というちいさな世界にはなりますが、人のために何かをしたいと思い暮らしています。ある種、目の前のお金のことを考えなくてもなんとか生活はできています(もちろん夫のおかげが大半ですが)。
そうするとお金には変えられない大切なものに気づけるように。
家族のために仕事の内容を変えようと思ったし、息子のために毎日の送り迎えもまったく苦ではありません。それどころか人の役に立てているという喜ばしさすらある。
幼少期から優等生気質だったため、褒められたい一心で必死に生きていました。
でもやれどやれど「まだできるね、あなたならまだ進めるよね」と上のレベルを求められる。
親の立場ならうれしいことだったと思います。
今、親になったからその気持ちも分かります。
「やれたね!よし、もっとやろうか!」とどうしても言ってしまう。
そんな環境で生きてきたものですから、大きくなるにつれ弊害は出てきます。
何をやっても満たされない。
見えない何かを満たそうと、ちまちま欲しいものを買いはじめます。
するとお小遣いが足りなくなる。
あれもこれもやりたいけれどお金が足りない。
お金がないから節約するけど、学生の節約なんてお菓子を我慢する程度。
お金がない、どうしよう。
ああ、もうだめだ。
……ええい、やっぱり買っちゃえ!のループです(自分で書いてて引いてます笑)。
家に帰れば家族がいつも喧嘩(夫婦喧嘩ではありません、母の親である祖父母が主役)。
祖父は謎の精神論でキレ、祖母はその場のウソをついて場を引っ掻きまわす。
婿養子の父は立場が弱すぎて主張すら受け入れてもらえません。
実の娘である母は当初戦っていましたが、戦っても無駄な相手と分かり、耐えられずに家出してしまいました。
「なんなんだよ!この家!」と何度思ったか。
あれ?なんだか話がずいぶんそれましたね。すみません。
まあ要するに「心の余裕って大事」と言いたいのです(話飛びすぎ)。
自分自身に関していえば、”自分が将来築く家庭は絶対にこうはさせない”とだけは思っていました。
親のマインドブロックは邪魔
かなり脱線したのでサクッと本線へ戻します。
本書の中で印象深かったのはこちらの文章。
損得勘定MAXだったわたしにグサリと突き刺さりました。
ついでに言えば少し前に祖母と関係を絶ったのですが、祖母はまさにそんな人でした。
グサリ。
ふと学生時代の記憶が蘇る。
「わたしが本当にやりたかったこと、できなかったな」
実家は人間関係ぐちゃぐちゃだし、言っても理解できない(してくれない)人間が2人いる。妹は学校に行けなくなっちゃってるし、父は立場弱くてもはや気の毒。
このままわたしが大学で下宿なんてできますか……。そう考えて地元の医療系の学校に進学。その後撃沈。
さて今のわたしをみてみましょう。
小学校で苦戦した息子の環境を変えるべく、N中等部という場所を見つけた。
通いはじめてまもなく1年が経とうとしています。
プログラミングが大好きな息子。
ゲームよりもプログラミング。
友だちと遊ぶよりもプログラミング。
なんなら勉強よりもプログラミング。
わたしはこう思います。
そしてこうなります。
「〇〇くん、最近お勉強してる?」
言ってるー!やっちゃってるー!
どうしても自身が受けてきた教育が手放せない。
わたしたち30代が受けていた教育といえば「バランス型」。
まんべんなくなんでもできる人材を増やす教育です。
それが彼には難しそうだからN中等部に通わせたのに、結局わたしがブロックしてるではないか。
まだ何もわたしは抜け出せていない。そう自覚しました。
親が老害にならないために
さて。本書ではさかなクンの話がチラッと出てきます。
そう。そうなの。
わたしがやりたいことはそれなの。
今のままではわたしはただの老害ならぬ母害。
そんなタイミングで海外単身赴任中の夫から1本の動画が送られてきました。
英語の学習に関する動画。
息子が英検を受けているものの、結果が出ず、なぜかわたしが最近必死になっていた。その様子をみてたまらず送ったようなのです。
要約すると「点数や資格、肩書きよりも学ぶことを楽しむ」という趣旨のものでした。
またまたグサリ。
わたしやん。わたしが邪魔してるやん。
常識に囚われているからそうなる。
「変わりたいんでしょ?変えたいんでしょ?なら親がまず変わらないと!」と異国にいる夫から言われている気がしました。
現在いわゆるワンオペ生活です。
正直、物理的にはやることが減りました。中学生ですから、身の回りのことは自分で全て出来ます。時間もあります。
進路選択や自己肯定には重要な時期であり、わたしの行動1つが息子に多大な影響を与えてしまう。
実はずっと不安に思っていたのです。
うん。変わりたい!変わる!今から意識する!
で、こうして今その決意をnoteにまとめているわけです。
親として考えること。
「親側から子離れを意識する」
正直まだ全然子離れできていません。
むしろベッタリしています。
でも彼にとってはそれはもう苦痛だと思う。
なんだかそんなことをふと感じました。
もちろん家族はわたしの人生の軸。
ただその愛情がエゴに変わり、やがて母害になる。
わたしはそうなりたくない。
自由に学ばせているからこそ、思ってしまったわけです。
一言言わせてください。
「子育てのバランス、ムズカシーー😭」
悩める親御さま。
きっとこうして悩みながら人は成長するのですね。
一緒に悩もうではありませんか。
まだまだ続く子育て。
”親育て”の意味合いが実は強いのかもしれません。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。