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あえて危機感を煽る母

こんにちは。さなぎです。

N中等部に通う息子も2年生になり、中学校3年間の短さに気づき始めてきた様子。

あと5年もすれば大学生になっているわけで。この5年間で社会のことを伝えるのも親の役割だと思っています。

どこまで親が介入するのか、
どこまで現実を伝えるべきか。

本当に難しい匙加減ではありますが、彼が社会に出て困らないように少しずつ伝えていきます。

今回はそんなお話です。


普通の学校ではないからこそ

息子はN中等部の通学コース。
普段は週5日キャンパスに通っています。

平日すべて通っているため、地元の在籍校には一切通っていません。

いわゆる「普通ではない」ことをしております。
(普通ってなに?とは思いますが)

N中等部には中間テストや期末テストはありません。
もちろん宿題もないですし、むしろ一斉授業もありません。

なんなら体育もないし、掃除の時間もありません。

こう周りに伝えるとなんだか不安がられます。

「……普段なにしてるの?」

そりゃ気になりますよね。わたしもきっと逆の立場なら思うことでしょう。

N中等部のカリキュラムはこんな感じ。

みなさんがよく聞く「普通」の授業はない分、違うことをしています。

これらはグループワークになります。

短期間(そのときのみ)から長期(3ヶ月)のプログラムがあり、ひとつのプロジェクトをみんなで作り上げていくもの。

  • プログラミング学習

  • 基礎学習

  • N-English

これらはその名の通り、どちらかといえば「お勉強」系。

中学校に通えなかった子もいれば、あえて別の進路として選んだ子もいます。
中には心の傷を負っている子もいます。

今の時代でいう「サードプレイス」的な場所でもあり、集団授業をあえてしない新しい形でもありますよね。

ただすべてが自己学習だからこそ、親の関わり方は大切だなと最近ひしひしと感じています。

「あなたのためだから」は言わない

普通の中学校に通っている場合、基本的には一斉授業となります。

真面目に受けていても、他のことをしていても、極論寝ていても、授業を受けてテストで赤点を取らなければまぁ問題ありません(進路に関わる評価には関係しますが)。

N中等部ではそもそも授業がないから、そのようなこともありません。

しかしこのままずっとこの状態だと後にちょっと大変な状況になりそう。

幸いにも高校は内部進学という形でN高等学校もしくはS高等学校にいく子が多い。

いや待てよ。
ということは初めての受験がいきなり大学進学!?

これはえらいこっちゃですね。

中高と6年間を総合的に考えて入ったのですが、あっという間に1年が過ぎてしまいました。

そろそろ先を見据えていかないと、あとあと困りそうな予感。

そこでまずこんなことを伝えました。

・目的を持って日々学習を積み重ねよう
・今の自分の「好き」と「得意」を知ろう
・今の自分の「嫌い」と「苦手」を知ろう
・その上で将来の仕事を考えてみよう
・大学の学部などを調べ始めてみよう

将来からの逆算を提案してみる

ものすごーーく言いたいことはたくさんあるけれど、一旦彼の想いを聞いてみる。

ここで親が気をつけるのは「押し付けない」こと。

ご自身の中学校の頃を考えてみてくださいよ。

進路なんて考えてました?笑

いいえ、わたしはまっっったく考えていませんでした。

漠然と「医療系がいいなー」くらい。
どんな職業があるかもわからない。

医師?看護師?薬剤師?そのくらい。
今思うと薬剤師と臨床検査技師に憧れていたような気がします。

毎日のように遊び、ときには夜遊びし(コラ)、よく怒られていました。

息子に将来からの逆算の話をしたとき微妙な反応だったのは正直なこと。

それでも一旦はどんなことがしたいか聞いてみる。
ちょっと夢みてるな……みたいなことを言ってきても、それを「うんうん」と聞いてあげるんです。

これ、意外と大事なことだと思う。

まあ、でもけっこう難しいんですけどね。黙ってるのって。
親は現実を知っていますから。

将来の選択肢を増やす努力をする

本人がなんとなくぼやーっとでも考えていることがあれば、ぜひそれを広げてあげましょう。

・イラストを仕事にできないかな
 →それを生業にしている人を見つけてみる
・プログラミングを仕事にできないかな
 →分野は広いので種類を分けてみる
・海外で仕事ってできるのかな
 →短期留学してみたり、調べてみる

行動しないと始まらない

いいんですよ。今は夢物語でも。

自分たちが中学生の頃の夢って叶いました?

わたしは叶いませんでした。
なんならちょっとしたトラウマです。

もうちょっとがんばっておけば良かったかなーとか、この職業は当時知らなかったなーということもあったり。

それに25年前と今とは情報の量が違います。

いろんなアプローチがあるんです。

N中等部ではN/S高と同じように課外授業が受けられます。
気になるものに積極的に参加してみてもいい。

その上で「これは違うかな」と思ったらそのとき取捨選択する。

それでいいのかなと。

でも大切なのは「親が一緒に探す」こと。
そして「その選択肢にちいさく挑んでみる」こと。

挑戦するためには親が環境を作る必要があります。
情報収集能力も大人と中学生ではやはり違います。

いくらネットに強い中学生だからといっても、大人の情報収集力とは種類が違います。

自分が経験してきたことを踏まえての検索経路もありますよね。

わたし自身、実家が家庭崩壊気味でした。

母親が家出していたため、高校生のときの情報収集の世界はとても狭かった。

これは今でも悔いています。

母の情報網って意外と強いんです。口コミというかね。

その情報がこのあと使えなくたっていい。

知らなかったら、知ることはない。
知っておくに越したことはないと思います。

それが例え厳しい現実であったとしても、そこはひとつ「挑戦してみなよ」と押してみる。

だって学生はノーリスク・ハイリターンですよ?

失敗しても親が守ってくれます。

そのときに挑戦しなかったら、きっと大人になってもしないです。

だからわたしはあえて息子に言います。

「これ難しいな、大変そうだなと思ったらむしろ挑戦しよう」

そう。煽るんです。むしろケツを叩く。

挑戦して、失敗してもオッケー。
わたしは別に怒りません。

その経験がまた彼を強くするから(歌詞みたい笑)。

息子の人生は息子のもの。

どれだけ選択肢を見つけられて、
どれだけ選択肢を叶える道を作れるか。

親は道を探せても、作れはしません。
あとは自分次第。

少年よ、わたしはもう少しだけ煽り続けるぞ。

たくさん挑戦して、たくさん失敗しようね!

今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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