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30代で見つけた大切なこと
こんにちは。さなぎです。
先日こちらの本を読みました。
「30代でしておきたい 17のこと」
2010年の本だそうです。
2010年といいますと、わたしは20代前半。
「30代なんてまだまだだぜ」と考えていた時期。
わたしにとって2010年は変化の年でした。
息子を出産したのはまさに2010年。
あれから13年。
30代後半になり、ちょうどKindleで見かけたので読んでみました。
なんだか答え合わせをした気分。
そんな今の気持ちを残しておこうと思います。
30代は分岐点
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ざっとまとめると、
・10代は試練
・20代は挑戦
そして30代は…?
『分岐点』
家庭を持つ人、持たない人
子どもを持つ人、持たない人
起業する人、しない人
など30代に入ると環境がガラリと変わります。
特に都市圏で住んでいると30代はちょうど脂が乗りはじめた絶好のお年頃。
女性は出産育児で離脱することを怖がり、結婚に慎重になる人もいるでしょう。
わたしは現在30代後半。
周りを見渡してみると、確かに20代に比べて周りの経験値も変わったように思います。
わたしの20代は一言で表すと…
『結婚と育児』これに尽きます。
正直なところ、20代の記憶があまりない。
フリーランスとして活動を始めたのは息子を出産した直後、2011年。
そのあとは自分がやりたいことに夢中で「静かにしてて!」「あとでね!」「あーダメダメ!」を連発。
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今、戻れるならばわたしはもう一度育児をやり直したい。
いや妊娠期からやり直して、もっと心穏やかに過ごしていたかった。
妊娠中、心配症のわたしはずーっとカリカリしていました。
出産してからは母乳がうまく出ず、プチうつ状態。
以降5歳になるまで息子はなかなか寝てくれず、3時間以上まとまった睡眠が取れたのは息子が年中さんの年でした。
もしかしたら30代で産んでいたらもっと穏やかに暮らしていたタイプもしれませんね。分かりませんけど笑"
少なくとも、経験値は不足していました。
自分のやりたいことを”出産後”に見つけてしまった故、そっちを優先する始末。
あーやり直せるならやり直したい😂
けどそんなのは無理ですね。諦めましょう。
今日ここで振り返って、20代の自分の罪を供養してあげることにします。
30代、どうなのよ?
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さて。30代に入ったわたし。
最初の試練は「PTAの会長」でした。
そこで心をズタズタにされる😂
ここでもまた経験値が足りなかった気がします。
人をまとめるのは大変です。
小さい頃から級長やリーダーは数多く経験してきたけれど、年齢のバラバラな人たちをまとめたことはなかった。
年齢が違えば考え方も違います。
「若いもんね〜」と交わされることもありました。
関係ないし!と今では思いますが、これもまた経験値不足。
この年にわたしは一度体調を崩します。
と同時にこの年に息子が小学校へ入学したことで「育児に向き合う」ことになります。
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小学校に入学した息子。
1年生は調子良く通っていました。
何かをするにもそれなりに出来たし、マラソン大会もまさかの上位入賞。(全く期待していなかった)
そうなると私たち親は期待をし始めます。
「この子、実は出来る子かもしれない✨」
はいー。ダメー。
ここから息子を押し込め始めていた気もします。
2年生になり、通学班を拒むようになり毎日の送り迎えがスタート。
次第に教室に入るまでの時間がかかるようになり、仕事への影響が出始める。
「早くしてよ」と小言を言ってしまったことも。
そのあたりから仕事を見直し、徐々に自宅で出来る内容に。
4年生からコロナ禍に入り、強制的に自宅での仕事に。
ここで一気に考え方が変わったかもしれない。
いくつか並行していたお仕事を卒業。
完全に1人で活動をしていくことになりました。
すると息子に向き合える時間が増える。
心と時間のゆとりが、自分の中でモヤモヤしていたことを浮かび上がらせてくれました。
探していたものを見つけた
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わたしがずっと探していたもの。
それは「お母さんの愛」です。
今、わたしは母ととても仲良しです。
その関係性はちょっと不思議。
わたしにとっては“親子“というより“友人“に近い。
以前こちらの記事を書きました。
母はわたしが高校1年生の時に家出。
しかも母の”実家”からの家出ですから、事態は深刻です笑"
そこから2年間音信不通。
受験が重なり、考え抜いて地元の専門学校へ。
あとは記事に譲ります。
最近ふと考えたことがあります。
「結局のところ母が家出して自分は辛かったのか?」
いや、違うかもしれない。
確かに辛いは辛い。
でもそこからはもうがむしゃらに前を向きました。
そのあと夫に出会っているし、わたしとしてはそれ以降目立った不幸はあまりありません。(あ、でも祖父のDVと酒癖は大変でしたけど。)
「あれ?もしかしてもっと小さい頃?」
ずーーーっと記憶を辿っていくと、あることに気づきます。
「ずっと褒めてもらいたかったんだ。」
小さい頃からなんでも出来ました。
幼稚園では園の代表としてマーチングバンドの指揮者。
卒園式では答辞を読みました。
小学校でもずっとクラス長をやりました。
成績もオール3(満点)でした。
テストで97点を取っても「残念。次は100点ね。」。
妹は80点で褒められているのになぜわたしはダメ?
そこから“テストで悪い点をとってはいけない“と思うように。
「これが中学受験から逃げた理由だ。」
そう。わたし、多分ですけどAC(アダルトチルドレン)。
承認欲求を求める故、良い子でいたタイプの人間です。
これに気づいたのは本当に最近。
気づかせてくれたのはもちろん息子です。
腑に落ちすぎてビックリしました。
それでこんなにも家庭と育児に執着しているんですね。なるほど!
きっとですけど、わたしも母になり気持ちが分かるようになったんだと思います。
「あなたも大変だったね。」と、今なら母に言えます。
気づいてからというもの、“やりたいこと“を再び探すようになりました。
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本の途中に“親とは親子ではなく、友人になろう“と書いてありました。
親と同じように自分も親になり、親が潰れかかった年頃に近づいた。
やっと…やっと気持ちが分かるようになった。
わたしにはきっと結婚も育児も人生において必要なものだったんですね。
奇しくもわたしは母と同じ年齢で出産をしています。
わたしにとって育児は「愛を教えてくれるもの」なのかもしれません。
自分が与えるのではなく、受け取る側です。
正確には受け取るのも下手だったから、強制的に教えられたのでしょう。
家庭環境に苦しみ、自分の内面にも苦しんだ。
母になり、気持ちを理解したことで自分が求めていたものは“母からの愛情“だった。
だから「やりすぎじゃない?」と周りに思われるほど、全力で育児に向き合っているのです。
決してやりすぎとは個人的には思ってなくて、わたしの性格上無理にでも何かきっかけがないと変われないから、必然的にそうなったのかなーなんて思います。
30代後半になり、このタイミングでこの本を読んだことで1つの“答え合わせ“が出来た気がします。
なんだかとてもスッキリ✨
さてさて長くなりました。
この記事で伝えたいこと。
それは「育児、後悔なく全力で向き合おうぜ!」ということかな。
息子が5歳くらいまでは反省しかないので、今一生懸命帳尻合わせをしているところです😅笑
今からは「見守る力」を鍛えなきゃ。
あーもどかしいっ笑
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。