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【N中等部】N中生のお勉強事情
こんにちは。さなぎです。
今日は親なら気になるであろう、N中等部でのお勉強事情。
N中等部に通っていることをまわりに伝えると決まってこう聞かれます。
「勉強は授業とかあるの?」
N中等部では一斉授業のようなものはありません。
すべてが自己管理。
故に勉強をまったくしない子もいますし、ひそかにがんばっている子もいます。
今回はそんなN中等部のお勉強事情と最近の息子の様子についてまとめていきます。参考になれば幸いです。
N中等部の学習環境まとめ
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以前からお伝えしていますが、N中等部は”一条校”の認定を受けていません。
一条校とは「学校教育法第1条に定められた学校の種類」のこと。
一条校の要件を満たしていない学校のことを”非一条校”というそう。
よってN中等部は”非一条校”にあたります(なんか言葉が嫌だなぁ)。
すごくざっくりまとめてしまうと「本来日本の国籍を持っている子どもは法律により普通教育を受けさせる義務があり、非一条校に通わせても就学義務を果たしたことにはならない」ということ。
ただし地元校に在籍し、その学校が非一条校に通っていることを認定してくれる場合は「中学校卒業」という肩書きを得られる。
よく芸能人のお子さんで「インターナショナルスクール出身」と聞いたりしますよね。一部を除きインターナショナルスクールは国の認可はないため、日本の学校を卒業した認定はできません。
なので海外の大学に留学したり……みたいな事情もあります(中卒・高卒認定をとる方法もありますが)。
なお我が家は地元校と密に連携をとっており、このまま卒業し、学歴としては地元校の卒業になる予定です。
話を戻しましょう。
逆に言えばN中等部などの一条校ではない場所は”普通教育を強制されない場所”でもあり、学習環境を自由に選択できるわけ。
そもそもN中等部には担任もいません。代わりにメンターがいます。
以下、N中等部HPからの引用です。
生徒が主体的に考えて行動できるように、N中等部ではメンター制度を取り入れています。複数の教育スタッフがメンター(相談者・助言者)として、一方的な指導ではなく、 コーチングやワークショップで生徒に気づきや発見を促し、 主体的な成長のための環境を作ります。
困っているときは声をかけ、ときには友達のように話を聞き、必要なときは助言をする。
勉強の困りごとはTA(ティーチングアシスタント)と呼ばれる人に聞きます。
そう。勉強は「自己学習」なのです。
中には地元校に通いながらN中等部に通う子もいるので、その場合は両立することになります。
息子は週5でN中等部に通学しているため、学校の授業は受けていません。
教材は用意されており、「N予備校」を利用して普段は勉強を進めています。
N予備校はいわゆる映像授業。
自分の理解度に合わせて自分のペースで学んでいきます。
通学の日には「基礎学習」の時間があります。
小学校の復習をしてもいいし、先取り学習してもいい。
すべては自由。中間テストなどもありません。
ただ……勉強するか否かはあくまで本人。これが実は難しいのです。
デジタル学習は脳内スルーしがち
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息子、実は3年生のときにちょっとしたいやがらせを受けたことがあります。
隣の席の子と答案を交換して採点をするのですが、合っているのにバツにされる。
小さな声で「ばーか」とか「頭悪いね」と言われる。
話を聞いて「なんなん?そいつ」と思っていました(親御さんすみませんね、わたし正直で笑)。
わたしが息子の立場だったらおそらくケンカしていたでしょう(そもそも相手にそんなこと言われない圧の強いタイプですが笑)。
当時は自分に自信がなく、常に不安そうな顔をしていたようです。
相手もそこにつけ込んでいじりたくなったのでしょう。
結局その出来事は息子から困っている旨を聞いたので、担任に相談し席を離してもらいました。
で、ちょうど悩んでいた時期に噂の一斉休校が訪れます。
この期間にコツコツ積み上げたことで休校明けから点数アップ。
いやがらせをしてきた子を追い抜きました。以降は何も言われなくなったみたいです。ヒマだったのかしら😇
その頃世間ではデジタル学習が盛んになってきた時期。
このデジタル学習がね、扱いがとても難しいんです。
『風のように問題を解けてしまいませんか?』
わかっていると見せかけて実は理解していない。
解けていると思わせておいて実は理解していない。
わたしはデジタル学習にそんな印象があります。
N中等部では年3回、学力テストを受けます。
点数を競わせるものではなく、自分の現状把握のために受けるもの。
範囲はざっくりで『これまで習ったところまで』。
中間テスト・期末テストって「〇〇ページから〇〇ページまで」と範囲が決まっていましたよね。それがないのです。
そうなるとこれまでのぜーんぶが範囲なわけで。
点数を取ろうと思うと意外と大変。
……予想通り、息子の点数は撃沈。
息子もさすがにショックが隠せなかった様子。
珍しくこんなことを聞いてきました。
息子「ねぇ、いい勉強方法ない?」
それが分かったらわたしも苦労せんかったわい!とは思いましたが笑、とりあえず当時の勉強方法を聞いてみました。
わたし「今ってどうやって勉強してる?」
息子「N予備校で問題を解いてる」
わたし「どうやって解いてる?」
息子「選択肢が出てくるから選んでる」
わたし「ん?数学も?」
息子「そうだよ」
わたし「問題どこで解いてるの?」
息子「頭で」
いやいやいや!無理やろ!
さらに聞いてみました。
わたし「答え合わせをしたらどうしてる?」
息子「間違えたなーって思う」
わたし「で?そのあとは?」
息子「解説みて、次の問題解く」
復習せんのかい!
こんな勉強方法では定着しません。
よし、少しずつ軌道修正してあげましょう。
わたし「ほう、それは大変だ笑」
息子「何が?」
わたし「どこかに書いたりしてないの?」
息子「計算するときは書いてるよ」
わたし「答え合わせのときは?」
息子「書いてない」
わたし「たぶん一方通行になってるわ」
息子「どういうこと?」
わたし「解いた気になってるだけ」
息子「そんなことはない、解いてます😠」
わたし「じゃあ2回目解いてる?」
息子「解いてない」
わたしもやりがちですが、1回解いて覚えられるなら人間苦労しません😇
何回か解いて『この問題見たことある』の既視感も大切。
1回で理解して次の問題が解けるならわたしも突っ込みません。
が、解けていない。
てゆーかそんなの無理。
デジタル教材って答え合わせをしてくれるし、要点もまとまっていてわかりやすいですよね。
でも弊害もある気がしていて。
『問題がどんどん出てくるから解けた気になりやすい』
時間が経過したら、やった気になってしまいがち。
そういえば英単語もなかなか覚えられないらしい。
それはなぜか。
『書いてないから』
読んで1回で覚えられたら、みんな英語できてますよ。かといって書いて必ず覚えられるわけでもありません。
人間だもの、忘れてしまう。
書くことが正解なわけではないですが、そもそものアウトプット量が少ない気がしたのです。
デジタルって便利なんだけど、そこが少し弱い。
そこで提案したのがあえてのアナログ学習法でした。
アナログな方法が合っていた
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現在30代後半のわたし。
学生時代といえば電子辞書が唯一のデジタルっぽいものでした。
勉強するときは基本ノートに書く。
中学生のころは自主学習ノートみたいなものがあり、1日見開き1ページ分何かしらの学習をしてこいと宿題があったものです。
当時は「めんどくさいな」と思っていたのですが、あれ意外と意味はあるんですよね。自己学習なので教科は偏りがちですが、個人的には役立ちました。
今その環境は息子にはない。
そこでちょっとアナログだけれど、こんな提案をしてみました。
間違えた問題はノートに書いてみよう
英単語や漢字はノートに書いてみよう
覚えたいことも一旦ノートに書いてみよう
それで無理なら別の方法をと思っていたのですが、どうやら彼にはそれが合っていた様子。
壊滅的だった学力テストの点数がググっと上がりました。
「前より頭に入ってくる」らしい(そりゃそうだ)。
点数が上がるとモチベーションも上がります。
最近では基礎学習の時間もノートで勉強しているようです。
テキストはN予備校も利用しますが、学研のものも使っています。
結構要点がまとまっていてわかりやすいんです(と思いつつ、これだけですべて学べるとは思っていませんが)。他の教科もありますので、気になれば調べてみてください。
インプット:アウトプットの比率は3:7がいいと言われています。
見て学ぶだけでなく、解いて学ぶ。
解いた問題を改めて答え合わせする。
何度か解いて定着させる。
ノートに書くという行為は「見ながら書く」わけで、地味に一石二鳥ですよね。
ようやく自分に使えそうな勉強法を見つけた息子。
ホッと一安心……はしておりません笑。
そろそろ結果が欲しいところでもあります。
本人もそれは自覚しているみたいですが、ときどき「点数がプレッシャー」と話します。
プレッシャーだよね。でも点数って結果なんですよね。
結果を出さないと証明にならないのが現実。
なぜ勉強が必要なのか
なぜ点数が大切なのか
やりたいことのために必要なことは?
結局、証明するには結果
彼はおそらく理解しています。
N中等部はとても自由な場所。
だからこそある程度自己管理ができるようにならないといけない。
きっと苦戦するタイミングは今後たくさん出てきます。
親としてはあまり押し付けたくありませんが、本人から相談されたら経験も伝えたいなと思います。
少年よ、がんばれ💪
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。