N中等部、春の保護者会に参加してきました
こんにちは。さなぎです。
先日、N中等部の保護者会に参加してきました。
N中等部というと……一般的な中学校とはいろいろ違います。
なのでやっぱり保護者会も一風違います。
今回はそんなお話です。
N中等部の保護者会って?
保護者会というとこんなイメージではないでしょうか。
「先生と保護者の面談」
わたしもてっきりそう思って参加した昨年の春。
蓋を開けてみると、なんと保護者同士の懇親会でした。
初参加の際、こんなことを思っていました。
”別に他の生徒の保護者と話しても何も変わらないよ”
ところがどっこい。
これが結構楽しくて。
地元校での保護者会が同じようなことであれば、わたしは「だるっ」と思っていたかもしれません。
しかしここはN中等部。
あえて地元校を選択せず、勇気ある一歩を踏み出している子が通う場所。
そう。
N中等部は規模こそ大きいモノですが、扱いとしてはフリースクール。
自由な学び場であり、自己責任の場でもあります。
勉強したくなければしなくてもいい、
そもそも授業という授業は存在しない。
課外授業も強制はせず、
参加したい子が参加する。
一見、それ大丈夫なの?くらい自由なのです。
通っている生徒もさまざま。
なので親御さんの考えもさまざまです。
周りの進学がいろいろだった
公立中学への疑問があった
中学校に通えず困っていた
息子は真ん中の「公立中学への疑問があった」が一番近いでしょうか。
一斉に前へ倣えの教育と、地域の寄せ集め間に疑問を抱いていた小学校時代。
このまま続くなら中学校へ通える自信がない。
おまけに少しコミュニケーションの力が少ない。
わたしたち親も「このままだと難しいかも」と思い、タイミングよく見つけたのがN中等部に入るきっかけでした。
とても面白いと思いませんか?
もちろん全く不安がないとはいいませんが、この1年の息子の変化を見たら通わせてよかったと心から思います。
そんな場所だからこそ、保護者会が懇親会なのも今では納得がいきます。
さて、今回はどんな方と一緒のテーブルになるかな?
楽しみに参加することにしましょう。
2年目で緊張がほぐれてきた
昨年の今頃、わたしはとても緊張していました。
「一体他の保護者と何を話したらいいのか」
その不安はすぐに解消。
というのも保護者会はアイスブレイクからはじまります。
生徒たちと同じようにちょっとした参加型なのです。
まずはテーブルごとに自己紹介と一言。
その一言もヒントが与えられており、完全に詰まることはありません。
この方法は実際の授業でも使われているそう。
質問の種類や方法、反応の仕方も合わせて伝えてくれます。
親だって保護者会で緊張するのだから、子どもだって毎日が緊張。
同じように空気を和らげ、テーブルの空気を1つにしていくのです。
保護者会は年に2回。
わたしは今回で3回目の参加となります。
同じテーブルになった方は息子と同学年の新入生。※N中等部は途中でも入学可能
まだ何をどうしたらいいかわからないということで、保護者の方の疑問を一緒に解消していきました。
話しているうちに「あぁ、わたしも慣れたんだな」と思ったり。
新入生の親御さんはまだ馴染めないお子さんに不安を感じていました。逆にN中等部に通い始めて自由を知ってしまった子は学校の帰りに遊びまくって大変と。
いろんな事情がありますね笑
喜ばしいのだけれど、帰宅が遅いのは単純に心配になるやつ。
そしてこんなことを聞かれました。
「高校はどうされますか?」
我が家はそのままN/S高等学校に進学予定。
そもそも週5通っていますから、地元校の通知表は「評価なし」。
私立を選択する方法もありますが、どちらかといえば一斉教育に疑問があるのでそのまま上がる予定です。
その親御さんはこういいました。
「うちは週1でN中等部に通っているんですが、地元校は全然行ってなくて。でも高校は普通に行かせたいんですよ。」
難しいところですよね。
子どもはすでに中学2年生。そろそろ内申も気になってくるころ。
気になったのは『普通』という一言。
分かります。我が家も昨年はまだ『普通』を意識していました。
でも『普通』ってなんなのでしょう?
学校に通うことが『普通』なのでしょうか?それもまた違う気がします。
先日こちらの本を読みました。
本の中ではしきりに『自律』という言葉が使われています。
『自立』ではなく『自律』。
すべてを”自分ごと”と考えて行動する。
人間はみんな違うし、対立は起こるもの。
自分に合わない環境を変えるのも”自分ごと”。
その子にとっての”普通”と周りの”普通”は違って当然。
無理やり押し付けてこなせてしまう子もいれば、自由を与えて自分で考える方が向いている子もいる。
わたしを含め大人は「自分が経験してきたことを子どもに経験させたくない」と先回りしてしまう傾向があります。
子どもが言う前に先に学校にヘルプしたり、
子どもが求める前に参考書を買ってみたり。
かくいうわたしもそうでしたし、今でもまだその傾向があります(最近ではこういう母親を”カーリングママ”というらしいです)。
でも子どもの人生は子どもの物。
その人生を決めるのは紛れもなく子ども自身。
親側もいきなりその考えを捨て去るのは難しいですが、思わず口に出そうになることをときどきグッと堪えて”本人のやりたいことを聞いて、観察してみる”のも方法なのかもしれませんね。
親としての今年の目標
息子はもう中学2年生。
昨年まではどこかまだ子どもで声をかけないと決められない気がしていました。
しかしN中等部で1年過ごした息子は「自分のことは自分で決める」が身につき始めています。
ついでに反抗期もやってきました。
あまり勉強勉強言いたくありませんが、本人は大学進学も頭にある様子。
学力テストの結果を見ても、正直到底通えるような学校は見当たらないもの。
そうなるとついに口に出てしまいます。
わたし「勉強してる?」
いかんいかんと思いつつも、出ちゃう。
すると反抗期ボーイはこう言います。
息子「わかってるって」
わたし「なら結果で示してよ」
なーにがわかってるやねん!とつい出てしまう結果を求める親(わたしも成長していないな)。
しかしですよ、やっぱり結果なんですよね。
海外を視野に入れたい息子に伝えておかないといけないことがあります。
「海外では日本みたいに”察して”なんて文化はない」と。
さて、わたしはこれからどう関わっていきましょうか。
親の立場って難しいですねぇ。
一旦の目標としては「強制はしないけれど現実は伝えていく」でしょうか。
触れてはダメだからと情報を与えなかったら、知らないまま時が過ぎていきます。
それはちょっと違う。
真実は伝えて、いろんな可能性を探りながら自分で選択していく。
わかっていてもやはりレールを敷きたくなりますが、子どもの人生は子どものもの。
「どんな結果であろうと他人のせいにしない」は伝えていきつつ、「知るべき事実は伝える」を実践していきたい。
難しい……難しいですけど、今年はそんなことを目標にしてみます。
冬の保護者会でもまた気づきがありそうです。
楽しみに待っていようと思います。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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