【海外赴任】家族帯同断念!その理由は……
こんにちは。さなぎです。
先日こちらの記事を更新しました。
中学生の家族帯同は人生経験においては貴重だけれど、進路面においては過酷だと。
その中でこんな一文も入れました。
2024年に入り、我が家では大きな変化がありました。
夫の海外赴任がスタートしたのです。
あるの?ないの?と言われ続けて数年間。
まぁ……ないだろと思っていたら決まりました。
あれ?そういえばわたしたち日本にいますね。
そう。単身赴任でございます。
実は単身赴任がスタートした直後に家族帯同も考えたのですが、”とある理由”から断念。
これがね、我が家ならではの理由でして。
今回はそんなお話をしようと思います。
少し長くなりますが、ぜひお付き合いください。
夫、海外赴任スタート
5年ほど前から海外赴任があるとかないとか言われておりまして、その都度「今回はなさそう」みたいな感じで時が過ぎました。
常に海外赴任と隣り合わせのような環境ではあったので、そんなのも慣れっこになり「はいはい、たぶんないわね」と思っていたところ……今回は本当に決まりました。だから意外といえば意外。
わたしたちは日本に残る選択をしました。
海外赴任が決まったのが2023年10月。
話が出始めていたのは2023年2月ごろから。
当時息子は小学校卒業間近。
春からはN中等部に通う予定でした。
確定するなら秋頃と言われていたため、本人の様子で決めようということになり2023年秋。
それはそれは楽しそうに通い、顔色も良くなっていた時期。
そんな子を連れてはいけません。
夫は少し寂しそうでしたが、現状と現地の生活を想像し、単身赴任を選択しました。
夫からとある提案が
2024年1月に出国✈️
現在は夫が海外赴任して数ヶ月といったところです。
ずいぶん生活も慣れてきて、周りの様子もいろいろ見聞きしてるそう。
そんな中、わたしたちにとある提案がありました。
夫が赴任しているのは大都市。周りには10以上のインター校があるそう。
合わせて夫からはこう言われました。
一般的に会社から駐在として赴任している場合、学費のサポートを受けられます。
これもまた少し条件があります(夫の会社の場合)。
日本人学校がその地域にない場合は基本的に全額支給
日本人学校が地域にある場合はインター校の補助は”任期中に高校生になるかならないか”で補助の内容が変わる
インター校は年間ウン百万円かかります。
持ち出しが半分になっても年間ウン百万円です。
これは一旦無視しましょう笑。
行けなかったし(それを覚悟ではいましたがね)。
難しい部分がもうひとつ。
インター校に通う場合は「学年を落とす」ことも考えなければなりません。
そもそも授業はすべて英語です。
日本人の第一言語は「日本語」ですから、いきなり馴染めるとも思えない。
そのため多くは学年を落としたり、ESLと呼ばれる「英語が第二言語の人のための授業」を受けたりします。
補習校で日本の勉強も学習したりします。国語と数学が中心です。
海外では日本のように年度が春スタートではなく、夏や秋スタートが一般的。
また留年・飛び級もありますので、そのあたりを加味して決めていくことになります(あれ?現地校は?と思ったかもしれませんが、赴任先が英語圏ではないので除外しました)。
学年を落として所属したとすると、影響してくることがあります。
息子は現在中2の春なわけですが、海外ではすでに中2の終わりの時期。
誕生日が夏のため、日本でいう早生まれにあたります。
ということはつまり、2025年の今の時期(6月)には現地の中学校(現地校またはインター校)を卒業することになる。
これが”年齢に合わせた”学年。
ただ小学校高学年以上の海外帯同の場合は英語力の関係で大抵が学年を落とします。ということは2025年の今の時期(6月)は現地の場合中2の学年。
日本の同級生が卒業する2026年3月のタイミングでは……卒業ができない。
そうなると日本に帰国したあとも1年ずつずれ込んでいきます。2年ならもちろん2年ずれ込みます。
このころの2年って体格差が目立ちますよね。
気持ち的にもかなりキツい時期があるかもしれません。
前回の記事でもお伝えしましたが、中学生の海外帯同ってこの辺りがとても難しくなるのです。
そして最後はまた一条校の話。
そもそもインターナショナルスクールは日本では一条校の扱いではありません。N中等部と同じように区分されます。これは海外でも日本でも同じ。
インター校もIBやらバカロレアやら種類はありますが、それぞれの認可があったりで「卒業認定」していて、ここでようやく”学歴”として記載ができるようになります。
ただ……N中等部より複雑な部分がありましてね。
住民票を抜いて海外に住むため、地元の中学校からも出なければなりません。
N中等部では在籍校に通ってはいないものの、学校側が出席認定してくれれば卒業はできます。それは日本に居住してるからできるわけ。
これがインター校の場合は所属がありませんので、インター校を卒業しないと『中学校を卒業』したことにならない。
今よりいろんな面でリスクは高くなる。
でも……確かに学生のうちしかここまでの挑戦はできないかもしれない。
これはすごく難しい問題です。
もし、息子が決断したらわたしも仕事を辞めて帯同となります。
わたし自身はそうなってもいいようにずっと覚悟は決めていましたので、一旦息子に委ねることにしました。
現実を突きつけられる
息子、ものすごーく考えて一度は行く決断をしました。
そう言っているような気がして、うれしい反面、これからの試練が心配でもありました。
息子の意思がある程度固まったので、次は情報収集。
一度会社の教育相談を受けてみることに。
先ほどの学年の説明、現地のインター校の紹介、インター校に通えなかった場合の日本人学校の案内などの説明を受けました。
そこで、夢はすぐに壊れます。
インターナショナルスクールに入るためには入学テストがあります。
その際、いくつかの書類を用意する必要があります。
以下は一例です。
教科書給与証明書
在学証明書(英文)
成績証明書(英文)
予防接種記録
はい。これを見て察しのいい方は気づくでしょう。
N中等部はフリースクールの扱い。
息子は通学コース(週5)。在籍校で授業やテストは受けていません。
……ということは?
「成績証明書が出せなーーい!」
一条校ではないデメリット。ここできたか!
つまりはこういうこと。
父の海外赴任に伴う家族帯同は可能
インター校は書類的に入学不可能
現地校は言語&文化的に難しそう
日本人学校に通うならまず在籍校へ通え(マジで)
いやー予想外でしたね、でもそうだよなって。
そういえばアメリカに行ったお友達が「現地校でも小学校の在籍証明書とか用意した」と言っていました。
でもこれ、小学生だったらうまいこと入れたかもしれませんね。今なにをいっても遅いですけども。
こうして息子のインター校への夢は敗れました。
日本でできることを探す
夢は敗れたものの、正直わたしはホッとしました。
学年を1つ下げただけでは言語的に難しいかなと思っていたので。とはいえ2つ下げてしまうと中学校の卒業は2年遅れます。
日本の学校と海外の学校両方への在籍はできないため、どちらかで卒業する必要がある。最悪、中卒認定試験もありますが、それは最後の砦です。
そう考えるといろんな意味で日本に帰国したときが大変なのかなと。
逆に日本に帰ってくることを考えずにいたら、それはそれでアリかもしれませんが、かなり賭けになります。
さて。インター校は夢物語となってしまった。
これからどうしようか……。
息子としては海外への憧れはあるらしい。
そこで今年の夏は短期留学に参加することにしました。
インター校は無理だったけれど、高校卒業までに何度か海外留学するのはアリかなと。むしろこっちの方がいろいろな国を見れていいかもしれません。
ここからはそんな時期に入りそう。
もったいなかったような、ちょっと安心したような。
なんだかとても複雑な気持ちです。
ただインター校ってね、学費がハンパないんです。
だから安心した方のが実は大きいかも笑
これから先、息子がどんな決断をしていくかは分かりません。
でも一度決断し、前に踏み出そうとした気持ちは褒めてあげたい。
そんなにも変わりたいんだなと思うと、応援してあげたくなるのです。
まずは今できることを探そうね☺️
今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。