指す将順位戦9th自戦記 B級1組 7回戦 (vs ラギィ4級[1239])
現状昇級プレーオフ戦線には絡んでいるようだが、今後は有力所との対局が増えてくる。
対局間隔が狭いことをポジティブに捉えて勢いを落とさないようにしたい。
【対局前】
◇対局相手の印象
四間飛車マニア
相振り飛車では三間に構えることもあるが、居飛車党相手にはノーマル四間飛車で戦っている印象。
例のチャートでは圧倒的攻め将棋とのこと。野良対局の棋譜は少なくあまり駒組みがわからなかったが力戦タイプということはその辺りはそれほど気にしなくて良いのだろうか。
◇対戦成績
初手合い
↑棋譜が少ない分…という訳でもないが、この辺りの記事には目を通してみた。今期最終局、対島ノ葉尚のリベンジマッチに燃えているので、その前にこの壁を乗り越えて、こちらがリベンジする立場であっても立ちはだかるような気持ちで臨みたいものである。
◇事前準備
対ノーマル四間飛車を想定して対策を考えるが、前局との対局間隔が狭いことと相手が力戦派であることも加味して大まかな方針を決めるような感じでいきたい。
[▲先手番]
こちらが先手番の場合は対振り持久戦で、隙あらば穴熊に組みにいく将棋を目指したい。
[△後手番]
後手番の場合も組めれば穴熊を目指したいが、一手違うとなかなか難しいところもあるので結局急戦になる可能性が高いと考えている。
攻め将棋だと序盤早々に仕掛けられることも十分に考えられるのでその辺りも注意したい。
~対局前まとめ~
対振り持久戦で隙あらば端歩突き居飛車穴熊を目指す。
早々に定跡を抜けて考える将棋になることが予想されるのでペースを乱されないように指し進めていきたい。
【対局開始ッ!】
先手:SaisokuAmanogawa(1695)
後手:* ラギィ(1550)
(↓対局棋譜と振り返りは下記リンクからどうぞ!)
https://shogi.io/kifus/260244
◇急所の局面(38手目△5五歩まで)
本譜はここで▲3七桂と跳ねていったが、ここでは▲2四歩と機敏に局面を動かしていく手があった。
途中△2四同角ならそれも▲5五歩でオーケー。
ここからは色々な手があるので、まずは△5五同角から見ていく。
角が動いた分 飛車が走れる。
△2二歩と抑える手には▲6五歩があって先手良し。
後手の角が浮いているので△7七角成しかないが▲同桂の形が遠いまま広さを確保している。
まだ評価値以上には難しく見えるが飛車が通っていて玉の遠さもある分居飛車が指しやすそうだ。
では、次に[a図]から△4四銀の変化を見ていく。
浮いた歩に食いつかず△4四銀と力を溜める手にはこちらも▲5六銀と支えて良い。
△5五銀にはここでも▲6五歩がある。
以下△5六銀にはすぐ▲同金もあるが、▲3三角成と換えてしまって△同桂に▲5六金とした方が指しやすいと思う。以下は▲6四歩(打)を主軸に攻めを考える。
例えば▲5六金以下△5二飛には▲5四歩△同飛▲5五銀→▲6四歩だ。
最後に後手の最善手として示されている端攻めの順を見ていく。
この変化は先手も色々な手を選ぶことができて棋風が出るところだと思うので気になる方は各自で研究していただきたい。
私が指しやすいと感じたのは上記の手順。
後手は端を攻めたからには△9七桂成だろうが、桂馬が入ると▲5五桂を狙うことができる。また後手の角が逃げれば▲2四飛がある。
△3三角と逃げるのは▲9六香とあたりを避けてから▲8六歩だ。
先手にわかりやすい狙いがいくつもあるのでなかなか有力な順だと感じた。
【対局後】
◇本局の振り返り
仕掛け周辺で評価値を落とし、途中も穴熊の距離感を見誤る時間が何回かあったのでなかなか危ない対局だった。
逆に▲5七飛の自陣飛車は評価値は落としたもののマイナスまではいかず、相手の意表を突くことに成功したので勝負手の感覚は磨かれてきていると感じた。あとは劣勢時にこれが発揮できれば今まで落としていたような対局も数局拾うことができるようになると思っているのでさらに実戦経験を積んでいきたい。
◇最後に
指す度に言っている気がするけれど、穴熊難しい……。
慣れていないわけではないはずなので結構向いていないのかもしれない。
将棋系YouTuberショーダンさんがおっしゃっていたように、絶対どこかで端攻めが発動してそれを的確にいなせないとダメというのは辛い。
端攻めにも強いとされる銀冠穴熊でこれが解消されるならドルフィン流も第一候補にあがってくるがこれまでの対局で快勝しているという感じではないからなぁ……。急戦も視野か。
一番指しやすいと感じているのはミレニアムだけど、流石に振り飛車側も用意の対策無しってことはなくなってきたので駒組みの工夫を考えたい。
対四間飛車のプランは年単位で課題になっているので早く解消したいです。それじゃあ。