指す将順位戦8th自戦記 B級2組 11回戦 (vs kazuhyde 4級[1217])
今期も迎えた最終局。
まさかの2連続昇級を果たすことができた。今回の勝敗によって1位通過か2位通過かが決まってくる。
前期果たせなかった1位通過を勝ち取れるのか!?
【対局前】
◇対局相手の印象
正統派居飛車党
初手▲2六歩・2手目△8四歩から王道の指しまわしをする印象。昔は初手▲7六歩から先手矢倉を指していた時期もあったが今は専ら先手角換わりを志向している。
相居飛車の研究勝負を堪能したい。
◇対戦成績
初手合い
◇事前準備
[▲先手番]
先手番では角換わりを志向、中でも今注目の積極策を指してみたい。
[△後手番]
こちらが後手番の場合も角換わりになると予想。
実は対局当日が第36期竜王戦第4局1日目と同日だった。その対局での後手伊藤匠七段の作戦がなかなか上手くいっており、終局前にタイトル戦の将棋を再現して自分たちで続きを見るというのを一度やってみたかったこともあって 後手角換わりに何を指すかは結構悩んだがその作戦をそのまま使うことにした。
~対局前まとめ~
先手番でも後手番でも角換わりになるだろう。
想定局面①を志向すると想定局面②の局面にはならないのでそこの融合はできないが、正統派居飛車党との対局は戦型への理解がより深まるのでこの機会に研究を進めていきたい。
【対局開始ッ!】
先手:kazuhyde(1217)
後手:SaisokuAmanogawa(1494)
(↓対局棋譜と振り返りは下記リンクからどうぞ!)
https://shogi.io/kifus/259349
◇急所の局面(89手目▲7四角成まで)
既にお互い秒読みで時間に追われてしまっていたが、ここでは△6九金という好手があった。
△6九金に▲同玉は画像の局面まで進む。
以下最善の▲7九金打は壁形でいかにも指しにくく、かといって放っておくと△5九龍▲6七玉△5八角で詰んでしまう。この変化は先手選べないだろう。
△6九金には▲8八玉と逃げるのが自然だが、△4八飛と打ち下ろす。
次善手▲9七玉△7八飛成の進行は選びにくく、人間目線でも最善手▲7九香を選びたいところだろう。
もう少し先まで見ていく。
途中△4五銀は将棋ソフトの示す最善ではないが指してみたい一手。
以下画像の局面まで進め、更に▲6八金打△4五角成とした局面は本局の目的である入玉がしやすい作りになっているのが良い。
△4五銀以外の手(△5九と等)とすると寄せられるかどうかの勝負になってしまい、入玉を目指そうとすると逆転模様になってしまう。(下画像参照)
例えば以下▲6四馬に△1三玉と指すと▲6八金で逆転模様だ。
連続王手の千日手も絡む難しい進行で秒読みの中指しこなすのは大変だ。
ここは最善手でなくとも△4五銀のような方針に沿った手を選んだ方が勝ちやすいと思う。
本譜寄せにいって失敗した反省も踏まえてのことだ。
ただあれは寄せが悪手だったというより寄せで調子を崩して焦ってその後受け間違えるという流れだったので評価が難しいところではあるが……。
秒読み中のミスは仕方ない面もあるが、そこで妥協せず出来るだけミスを減らすよう工夫はしていきたいと思う。
【対局後】
◇本局の振り返り
つかれた。感想戦込みで3時間は流石にkazuhyde4級も初めての経験だったよう。
進行中のタイトル戦の将棋再現は長々続いた訳ではなかったが楽しさはあった。本局勝利出来なかったのは残念だが、昇級は決まったので今期の振り返りを次期移行にも活かしていきたい。
◇最後に
こちらの振り返りも10回戦振り返りとほぼ同時期の公開(=大幅な執筆遅れ)となってしまったが、途中で失踪することなく完走はできた。
これを書いている段階で既に第9期が始まっているのだが、これでようやく対局相手の研究に集中出来る。
第9期1回戦の振り返りも早めに仕上げられるように頑張ります。それじゃあ。