#15 自分とのお約束を守る人に
(4歳の娘が15歳になった時に渡す手紙です)
君は最近、日に日に凶暴性を増している弟に泣かされることが増えてきています。
殴られた、寝ているところに乗られた、おもちゃを取られた。姉である君は、決して自分から手を出すことはなく、やられても我慢しているようです。その姿を見ると、少し大人になった気がします。(もちろん、やり返していることもあります)
君は4歳にして、弟がまだ2歳だから、物事がわかっていない、我慢ができない、だからしょうがない、とどこか悟っているところがある。これは手前味噌な感じだが、わが娘としてすごいと思う。
これから必要以上に他人の顔色を見て我慢をする必要はないと思います。が、自分のわがままを我慢できない、自律性のない人にはならないでいただきたい。借金するのも、異性に騙されるのも、食べ過ぎて太るのも、本能的な欲望を律することができないから起こることです。
人間と他の動物の大きな違いは、そこにあると思います。
君がこれを読んでいる時には、テクノロジーって言葉が意味することが全く違っていると思います。今の私は決して想像できない世の中になっているはず。
何も考えず、ただ目の前の便利なものに飛びついて、言われるがままに操作されているような人間ばかりの時代かもしれない。もしくは、人間がきちんとテクノロジーをコントロールしているのかな(2020年でも、それは難しい)
自分を律するって、どういうことでしょうね。私もまだよくわかっていません。でも、一時的な感情で、誰かを傷つけるようなことがないように、日々心を磨いていくことだと思います。
地味なことだけど、それが人生を豊かにすると私は思います。
君はどう考えますか。