家庭でも、職場でもないコミュニティへ踏み出す人へ(1)
これからは個人の時代だ、と言われて久しいですね。
とは言っても、いきなり個人で何か活動しようと思っても、できるものではないですよね。私自身、企業で熱心に働いた結果、仕事を少しお休みをしています。その時をきっかけに、家庭でも職場でもないコミュニティへ参加するようになりました。
それも2年前のことです。ここで一つ、自分が新たなコミュニティに参加して現在に至るまでのことをまとめて書いてみます。
何か、新しいことを始めよう、いつもと違ったコミュニティに参加してみようと考えている人の参考になれば幸いです。
なぜこの記事を書くのか
きっかけはVoicyにて、荒木博行のBook cafeにゲスト出演したことです。
はっきり言えば、この放送を聞いてもらえば、この後読まなくても大丈夫です。笑
ただ、テキストにすることで、また違った表現ができるのではないかと思って、筆をとりました。
きっかけ:働きすぎて休職、社会を広くみてみたくなる。
2年前の私の考えは「キャリア=企業内で出世すること」いかに会社の人事評価の軸に合わせて成長できるのか、そんなことばかり考えていました。なので、生活においては、仕事が第一。家庭や健康は二の次でした。
それがある時を境に、朝起きれなくなり、ルーティン業務で凡ミスを連発。挽回しようと、睡眠時間を削る、という悪循環。そんな生活は、少しずつ私の健康を蝕んでいき、ついに出社できない状況になり、ドクターストップがかかりました。
迷惑をかけてしまう。毎日そんな思いに駆られましたが、中途半端に関わる方がより迷惑をかける。休息を取ることが今の仕事、と切り替えて、その後2週間、昼夜問わず眠り続ける日々でした。
ちょっと元気になってきて、ふと冷静になると、仕事第一に生きてきた自分に、肩書きがないことに気づきます。休職者。父親であるけど、働いていない人。昼間、働きもせずに街を歩いている人。自信喪失をした私は、時間的な自由は確保されていましたが、心理的な安全は確保されていない状態でした。
それでも、こんなに時間が取れるのは人生でも今しかない、と考え、世の中どうなっているのか勉強しようと少しずつ行動をし始めます。そして、SNSやオンラインコミュニティの存在を知り、世の中が大きく変わっていくことを実感しました。
特に『お金2.0」には影響を受けました。資本主義から価値主義になっていく内容を読んで、岡田斗司夫さんが語っていた「評価経済社会」がいよいよ到来すると一人興奮していたことを覚えています。
一歩踏み出す:オンラインコミュニティに参加する
そして思い切って、オンラインコミュニティに参加するようになります。振り返ってみるとよく飛び込めたなぁ、と自分でも驚きます。きっと、失うプライドとかがなかったんですね。
いざ参加してみると、フェイスブックグループに招待され、とりあえず自己紹介をしたものの、どこで何をみたらよいのかわからない。できたばかりのコミュニティで、どんどん人が増えていく。自分がコメントしたことが一瞬で、フェイスブックジャングルの中に埋もれていく。
激流のようなスレッドのタイムライン。目覚まし時計かと思うほどの通知。
戸惑いはあるもの、会社とは全く違った世界で、見ているだけも面白く感じていたことを覚えています。ベンチャー企業で働く人、フリーランスの人、専業主婦(主夫)、ブロガー、保育士、看護師、弁護士、会計士、なんでもござれです。
ふと気づけば、平日の昼間に街を歩いている人はたくさんいる。昼間は会社に行くのが当たり前という考えは、自分の思い込みだと考えるようになり、変に自分を卑下することがなくなりました。
とはいえ、コミュニティにおいて、自分から何かアクションを起こすことはできませんでした。コメントしたら、どんな反応が返ってくるだろうか。積極的に活動している人みたいに、自分には強みがない(デザイナーとか見える形で何かを生み出すことができない)と考えて、何かすることに躊躇してばかりでした。
さらに一歩踏み出す:挨拶やお礼から始める
そんなとき、「いいね」を押すだけならできる、毎朝「挨拶やお礼」を伝えることならできる、と考え、コメントをすることを始めました。
そうしたら、その挨拶や感謝のコメントに対して「いいね」がつき、コメントの返信が返ってくるようになりました。
「なんだ、オンラインやSNSだって、やっぱり人間とのやりとりなんだ」と一人心の中で頷き、少しずつ自分からコメントを発信していくようになりました。
すると、不思議なもので、「あのアイコンの方ですよね」とリアル(ZOOM)で会話したとき、初対面の感じが全くしないんですよね。そうすると、顔見知りができた安心を土台として、他の人との交流を広げていくことができました。
「あっ、私も〇〇さん知っているよ」
そんな会話から関係が生まれていくものです。
インフルエンサーと知り合いである必要なんてないと思います。むしろ、有名でないお互いの身近な人を知っている方が、相手のことを受け入れられる気がします。人間関係の基本は1対1ですね。
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