良質な雑談は、人生を豊かにする
まあまあ仲の良い友人(定義は自分で決めるとして)と1対1で話をするとしたら、どのくらいの時間、会話(対話)ができるでしょうか。
私は3時間、話せました。
振り返ってみれば、なかなかすごいことではないかと思ったりします。男同士、1対1。そんなに話すことがあるのか、と思ったりしますが、近況報告から始まり、話題を掘り下げていくと、案外話せるものです。
人は質問をされると、その答えを考える。いや、無意識にでも考えてしまうもの。会話が続くかどうかは、やはり質問によるところが大きいと、振り返って思います。
自分の相手の関係にもよりますが、比較的オープンにプライベートのことや人に言いづらいことも言える仲であれば、踏み込んだ話題でも話せるもの。
パートナーとのこと、仕事のこと、今考えているお互いの人生のこと、とか。
相手に興味を持つとはよく言いますが、話題自体は、自分が普段考えていることでも良いと思います。
そのことについて、相手の意見を聞けば良いだけですからね。例えば、親子関係って人生において大切だ、と自分が考えていたとする。その文脈で、相手が親子についてどんな考えを持っているのか聞く。そうすると、自分では考えつかなかった意見が出てきたりするもの。これが楽しい。
相手が抽象的なフレーズが続いたら、「具体的にどんな時にそう思った」と聞き、経験を語った後には、「俺はここがポイントだと思った。他のことで例えると〇〇かな」と言葉を返したりする。
この対話力向上は、歴史や哲学などの本を読むようになったことや社外の人とのディスカッションをしている経験による、と感じます。対話を通じて、自分の変化・成長を感じることができたのは嬉しい。やはり相手があってこそ、自分のことを自覚できるものです。
雑談であっても、人と話すって、こんなに面白いのか。
最近、そんな喜びを見出してきている感じです。
たくさんの人と知り合う場も良いですが、じっくりと2人や3人で語る場も魅力的ですね。
私の考える、豊かな人生の要素の中に、
「良質な雑談」がランクインです。