#34 人の話を聴ければ、人生が豊かになるよ
(4歳の娘が15歳になったときに渡す手紙です)
君は幼稚園に通って、数ヶ月が経ってだいぶしっかりしてきました。なんたって、帰ってきた明日の予定を詳細に説明できるんですから。
「明日は体育があって、跳び箱と鬼ごっこをやる。体育する服を着ていくんだよ」と、明日何が行われるのか、何が必要なのかを理解しています。しっかりものです。
今でも、人の話をしっかりと聞いて、内容を理解していますか。
幼稚園や小学校は、明日の準備や授業の先生の話を聞くのがほとんどですね。しかし、年齢を重ねるにつれて、友達の話を聞く時間の方が長くなってきます。幼い頃は、相手の言ってることはその場限りのことが多く、記憶に残っていませんよね。
先生の話と友達の話は、ちょっと違います。いや、だいぶ違いますね。
何が違うんでしょう。
それは、説明か会話かの違いです。先生の話は基本的に一方通行です。(これを読んでいるときは、少しは変わっているかも。そう期待したい)一方、友達との会話は双方向で行ったり来たり。友達が何か言ったら、君は返事なり、何かしら反応を返すはずです。
だから、友達との間では「聞いていない」と、会話が成立しません。ちょっと難しいから聞き流そう、と思う授業とは違います。聞きながらしたら、友達はそっと君のそばを離れていくでしょう。(悲しいね)
これって思っている以上に難しいことです。特に、君の時代は、私の時代より難しいはず。なんせ、興味関心があることが全く違うわけだからね。同じコンテンツ(動画とか音楽とか)に興味がある人を見つける方が大変。
(ネット上でたくさん見つかるけど、リアルは難しい。いや、もうリアルとかネットとかの区別があんまりない世界になっているかもしれないので、ここで言っていることが的外れかもね)
何が言いたいかというと、大切な人の話は聴いた方がいい、ってこと。きっと、聞いてくれる人がいない、と悩んでいる人は多い。誰だって自分の話をしたいからね。これは時代が変わっても、変わらない人間の性分だと思ってます。
私は、誰かに寄り添って、その人の話をじっと聴けるような人になりたいと思っています。君はどう考えますか。