ニャンドゥティのポシェット、ムクゲの花
パラグアイの伝統レース・ニャンドゥティをあしらったポシェット
うちは土日だけの美術館をやっていますが、毎年夏休みにはワークショップをやっています。安曇野の美術館博物館で作っている団体『安曇野アートライン』のサマースクールの一環で、開催しています。
今年はパラグアイの伝統レース”ニャンドゥティ”で、アクセサリー作りをやっていますが、「ニャンドゥティはやってみたいけれど、アクセサリーはつけない」と言う人もいるかなあと思いました。私も、アクセサリーはつけないかも…
そこで、ニャンドゥティをあしらったポシェットを作ってみることにしました。
紐は、今回は細い帯締めを使っていますが、ワークショップでは蝋引きのシンプルな紐にする予定です。紐を取り外せば、ポーチにもなります。
ポシェットの布は、主に私が草木で染めた帯地を使って
私は蓼藍(タデアイ)を育てていて、毎年秋に”藍の生葉染め”をやっています。発酵させて寝かせた藍で染めるのとは違って、水色や青色に染まるのが生葉染めの特報です。絹や純毛がよく染まるので、帯の裏の白っぽいところを染めたりしています。自然の色合いがとても好きです。
ワークショップでは2時間で仕上げるので、ポシェットは染めた布であらかじめ私が作っておき、そこにニャンドゥティを針と刺繍糸で作って、あしらってもらうことにしました。
ニャンドゥティは横糸と縦糸の織物
ニャンドゥティの基本は、まず、縦糸を張っておき、そこに横糸を通した針で織込んでいきます。最後は、玉結びで止めて、型崩れしないようにします。これが基本で、あとは織り方を変化させて様々な模様を作ったりします。玉止めで模様を作ることもあります。
ニャンドゥティは本来は布から外してレースにするために、仕上げに糊を塗ります。ボンドを薄めて糊にしますが、パラグアイではキャッサバを糊にして塗るそうです。
私のポシェットでは布は残すので、できるだけ布に糊がつかないように塗りましたが、どうしても少し着いてしまいます。ツリーの地面の様な感じということで、許してもらいましょう。
27日のワークショップは友人がやりにくるので、ポシェットを勧めてみようと思います。
庭では、ムクゲの花が咲いています
うちの庭のムクゲは、”彩りムクゲ”と書いてある苗木でした。
何だろうと思ったら、何種類かの花色のムクゲの苗が寄せ合わせてあるものでした。花が咲いて初めて、”彩り”の意味がわかりました。
ところが今残っているのは、薄いピンクがかった白いムクゲのみ。
この花色のムクゲは、他所でもよく見かけます。日当たりの悪いところに植えたので、結局一般的な白花のムクゲが強いため、それだけが残ったということ?
ムクゲは、挿し木も比較的簡単にできたり、タネを蒔いてみたら芽が出てきて育ったりしました。
買った時の苗が枯れてしまっても、挿し木やタネで増えたムクゲが庭に咲いています。
こんな風に他の花色が残って、咲いてくれるのは、何だか嬉しいです。
なお、元の苗木には紫色の花色もありました。
これは挿し木やタネで果たして生き残っているしょうか?今年は紫色の花にお目にかかっていません。まだ花の咲いていないムクゲの木があるので、その中に紫色があるといいなあ。