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ルート策定➀【ワンオペ、ビジネスクラス世界一周】

世界一周旅行を思い立ったとき、行きたい場所が2つありました。ガラパゴス諸島とマチュピチュです。どっちも南米やーん。南米旅行にすればいいやん、と突っ込まれそうですが。

私、2015年にも2週間ほどブラジルとアルゼンチンを旅行していて、「次いつ来れるか分からんし」と、チリやペルーまで足を延ばすことも考えたんですが、無理して弾丸で飛ぶ熱意もなかったんです。


「ガラパゴス化」の語源を体感したい

「ガラパゴス」って日本でよく聞く言葉です。ガラケーは「ガラパゴス携帯」の略称ですし、日本に閉じたエコシステムはよく「ガラパゴス化」と表現されます。けれど、実際のガラパゴスを見た上でその言葉を使っている日本人ってどんだけいるの?ずーっとそんな疑問がありました。

日経新聞にもしょっちゅう出てくる「ガラパゴス化」という便利ワード

ガラパゴスとかガラパゴス化というワードを知っていても、ガラパゴス諸島の位置とか、どの国にあるかとか、知らない人の方が多いんじゃないですかね。

実際、ガラパゴス諸島にいるとき、日本の知人友人から「どこにあるの?」とすごい聞かれました。私も旅行の計画を立て始めて、詳細な地理や概況を把握しました。

やり残した宿題「マチュピチュ」

そしてマチュピチュ。大学4年生のとき、当時の彼氏から「卒業旅行でマチュピチュに行こう」と数カ月にわたって誘われたのですが、予算オーバーで断りました。行き先を東南アジアに変えてもらってそれはそれでハードな体験でしたが……。

それ以来、「マチュピチュ」と聞くと宿題をやり残しているような気持ちになり、いつか行こうかなと漠然と思い続けていました。と言っても、取り立てての思い入れはなく、「提出しなくても減点されない宿題」というところです。

世界一周と言えば?「ガンジス川」

ということでガラパゴス諸島のあるエクアドル、マチュピチュのあるペルーを「必ず行く場所」にし、次にモロッコ、エジプト、トルコ、インドを追加しました。いざ行けグローバルサウス。

そもそも、私は海外旅行よりも海外移住志向が強く、2024年はあまりに気持ちがふさぐので「事を起こさないと」と勢いで海外協力隊の短期派遣に応募しました。その時に自分のスキルでマッチする派遣国がインド、モロッコ、ガーナの3択だったのです(ちなみに二次で落ちました)。

インドはともかく、モロッコとガーナは正直「アフリカ」以外のイメージが湧きませんでした。モロッコは強いて言えばアラジンと魔法のランプ、松田聖子の「マラケッシュ」という楽曲くらい。それで親しい編集者さんを誘ってモロッコ料理のレストランに行ったり、あれこれ調べているうちにサハラ砂漠、シャウエンなどなど、実は女性受けするスポットをたくさん抱えていると知りました。そりゃ松田聖子も歌うはずだわ。

そしてインド。沢木耕太郎「深夜特急」の熱心な読者だった夫に「世界一周行こうと思ってるだけど」と言うと、最初に「やっぱインド?」と聞かれました。モロッコ料理を一緒に食べた編集者さんにも「インドには行ってほしいですね。何ならガンジス川で泳いでみた、という原稿もらえませんかね」と言われました。
世界一周というワードを「バックパッカー旅」とセットで捉える人々は、インドも切り離せないようです。

東京のモロッコ料理店にも行ってみた(2024年6月)

編集者は30代前半、夫は40代前半。でも私は50歳。
若い時ならともかく、50歳でインド一人旅はエネルギーをもらうどころか、いろんなものにあてられて体調崩しそう、と及び腰ではあるんですが、中国経済を専門とする私にとって、インドも一度は行っておきたい国なんですよね。忖度したわけじゃないですが、仕事でもない限りインドだけを目指して旅行することは今後なさそうだから、この機会に組み込むことにしました。

ChatGPTに聞いた「円安でも安い国」

エジプト、トルコは、Chat GPTに「円安でも安く旅行できる国」を聞いたらお勧めされました。

はいそうです。世界一周旅行を考え始めた2024年前半は円安が加速し、1ドル160円を超えました。ハワイでうどんが3000円とか、アメリカでえのきが800円とか、そんなニュースがばんばん流れてきた時期です。1~2週間ならともかく、3カ月ともなると物価の高い国を回っていたら癒されるどころか資金ショートしてまう。

というわけで、
エクアドル、ペルー、モロッコ、エジプト、トルコ、インド。
と新興国ばかり。

あえてまとめるなら

  • 世界的に超有名な歴史や観光スポットがあって、名前は知っているけど詳細はよく分からない国

  • 物価が安く、かつ快適な選択肢もありそうな国

何よりも、「こういう機会でもないと行かないだろう場所」というのがポイントです。東南アジアや欧米は家族や友達と一緒に行くこともあるかもしれませんが、↑で挙げた国は、同行者を見つけるのも難しそう。ちなみに夫はマリンスポーツ好きので、寒い場所、遺跡・建築物系、砂だらけ、みたいなところは「1人で楽しんでね」とにべもありません。

ここまで固めて、スターアライアンスの世界一周航空券予約サイトでルートづくりに取り掛かりました。

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