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せっかちという病
現代なら発達障害などを考慮すべきところだが、昔の田舎では「落着きのない子供にはぎょう虫がいる」とされ、僕の落着きのなさも寄生虫由来と周囲はみなした。しかし検査で引っ掛かったことはいっぺんもない。
そして、僕は「ぎょう虫」を宿したまま大人になり、未だに「ゴロゴロする」とか「のんびりする」が苦手で、今日も雨天にも関わらず、また山でも行こうかと思ったが、過去にやりすぎて鵞足炎になって、動けずに悶々とした経験があるから、自重しておいた。
でも、家にいても「ぎょう虫」が「どっか連れて行け」と騒ぐ。なので、宇佐神宮に御朱印もらいに出かけた。
もとを辿れば、山登りを始めたのは、その前にあちこちの神社に御参りに行く趣味があり、そのうち御朱印集めをするようになって、そうすると、山頂とかにお社がある神社の御朱印もらうには「登らないといけない」という事態に遭遇して山登りがスタートした。
宇佐神宮も5年ほど前に来たことがあり、その時は迂闊にも御朱印帳を忘れてきたため、大分に来たら御朱印もらいに行こうと思ってはいたが、もはや山登りの方が優先順位が高くなってしまっていたため、今日まで先延ばしされていたのでした。
宇佐神宮は全国にある八幡宮の頂点に立つ本家であり、八幡様って応神天皇のことだ。
手水も立派でデカイのであります。
朱色と屋根の苔の緑が、なんともいえぬ趣き。
祓所と書いてあったので、ここで儀式やるんだろうね。見てみたい。
鳥居の奥の階段を登り、まず上宮に向かいます。上着も神社カラーっぽくて何より。
上宮の門がありまして
拝殿です。
ニノ御殿に祀られているヒメの大神=卑弥呼という説もあるんですよね。因みにヒメの大神が降り立ったという所には宇佐神宮の元宮がありまして、そこも行ってます。「知ってる中では最高のパワースポット。2019/12/08御許山」
拝礼が出雲大社方式なんですよねぇ。つうことはヤマト政権に服従させられた側なのかなぁ。
八幡宮の本家本元だけに立派だ。
三人の神様にそれぞれ御参りします。
上宮から下宮までの道もなかなか雅です。伊勢神宮は外宮から内宮はめちゃくちゃ遠いですが、宇佐はすぐ廻れるから良い。ただし宇佐の元宮、大元神社は「おもと古道」で歩いて行くと、内容として登山の縦走に近いものになります。
5分も歩くと下宮です。
こちらも出雲大社方式で三神に御参り。三番目の神功皇后のところで、柏手が四発キーンと甲高く、心地良く響きました。神功皇后のようなおっかない女性はタイプだから、相性なんかな。
帰り道の参道で、あまりにもお腹が減って、糖質制限してるのに我慢できませんでした。お漬物とお茶もサービスしてもらったよ。
食欲が止まらなくなる。唐揚げも買った。この後、炭水化物のうどんまで走らなかったことは褒めてあげたい。
帰り道に別府の温泉に寄りました。温泉でも「ぎょう虫」が騒ぎ、浴槽でストレッチしたりして、ビミョーに落ち着いてない。
ところで筋肉はゴムというより「筋節」で繋がっている鎖のようなイメージが正しく。柔軟な筋肉というのは「筋節」の数が多いのです。そのためのストレッチ。その鎖をイメージしながら、浴槽の縁を利用して開脚とか、それとハムストリングスを入念に延ばしました。
そしてタンパク質。卵ならば大丈夫でしょ。プリンに走らなかった自分を褒めてあげたい。
しっかり色づきほのかな香り。たまりません。しかも一個¥50と良心的。
明礬温泉は、硫黄泉で、湯の華が採れます。これが湯の華小屋。
中はこんな感じ。
さてさて、御朱印の確認。なんだか地味だなぁ。¥300だからかな。罰当たりな感想で申し訳無い。
立場的には下の鶴岡八幡宮の方が豪快というか。
最近のお気に入りのページはこれ。カラフルっていうのは悪くない。しかも真田だし。
そんなこんなで、相変わらず落着きのない休日でしたが、神様に「コロナ除け」お願いしたし、温泉で体温上げて免疫力も上がっただろうし、有意義な一日でした。「ぎょう虫」ありがとう。