見出し画像

インバウンドについて思う事

昨日、銀座の土橋交差点で信号待ちしていると、中国人女性からUNIQLOの場所を尋ねられた。
幸いな事に一緒にいた友人が中国語通訳で、彼女は流暢に場所を説明し、僕は自分でやった訳でもないのに、誇らしげな気分になった。

銀座を歩くと中国人確かに多くて、賛否両論聞く。僕は90年代バックパッカーで各国旅したが、時折遭遇した日本人団体観光客の品の無さに幻滅したものだ。「日本人だってなぁ」と思わないでもない。

さて、政府の成長戦略にはインバウンド需要の促進というものがあると思うが、行政はあまりクビ突っ込まない方が良いと思う。そもそも行政のセンスは絶望的だし、感受性の違う外国人のツボが分からないだろう。例えばそんなんで観光情報の発信力強化などに税金投入しても無駄だと思う。

外国人にとって日本の魅力的スポットなどは、黙っていても、旅行先進国の欧米パイオニアが見つけて広めてくれる。そんな事に税金使うなら、例えば入国審査を時代劇の関所仕様にするとかやってみたらどうだろう。成田や関空は難しいとしても、地方空港などでは可能かもしれない。

以前ドバイに行った時、入国審査の役人が「アラビアのロレンス」に出てくるような服で「いや~異国に来たなぁ」と感じたものだ。日本の役人にコスプレしろとは言わないが、関所のような入国審査があれば、日本人の僕だって体験してみたい。

多言語化対応の強化というものも微妙な要素がある。その昔シンガポールの空港に着いて「ようこそシンガポールへ」と日本語で書いてあるのをみて、ゲンナリしたことがある。日本人は、わかり易く便利にする事が「善」と思いがちだか、それが異国情緒を削いだり、異文化と接する魅力を損ねる可能性もあるという視点を持つことも大切ではないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?