お前に言われたくない!お前にだけは言われたくない!!このビミョーな差
仕事を教えている時に「僕は頭が悪いんで…」と若者が言うので「ホントだね」と返したら、ムッとされた。
本気で頭が悪いとは思ってないが「そんな事はないよと言われたいフラグ」が立ってたから、ついついイジりたくなってしまったのだ。
日本には謙遜という美徳もあるし、自虐というコミュニケーション手段は万国共通。
元ラーメンズのホロコーストネタも「やってはダメなこと」の比喩としてホロコーストを用いたまでで、悪意はないんだけど、残念ながら自虐の立場でなかったから、批判に晒されたわけだ。
自虐から入れば、かなり差別的な事を言ってもたいてい許される。デイブ・シャペルの超傑作コントも「こんなもんをよく公共の電波に流せたな」と思ったが、黒人がやったから許された。
英語が苦手な人でも雰囲気は伝わるとは思う。解説すると、主人公は全盲で黒人として生まれるが、周囲の人々が可哀想だと思い、白人として育てられる。そして黒人差別主義者になるんだけど、英語の訛が分かる人には特に可笑しくてしょうがないだろね。
で黒人差別主義者のカリスマとしてKKK頭巾を被って演説。そりゃもうトンデモナイ暴言を吐きまくり観衆は熱狂。マスクをとって顔を見せてと言われ、脱いだら黒人!パニック!!そして最後にインタビュアーの後日談と大オチ。
黒人差別に対するブラックジョークにとどまらず、偏見や偽善といった普遍的概念まで風刺して大爆笑できる、これぞ笑いの芸術やね。僕にとってだけど。
ラーメンズのシュールなコントも好きではあるんだけど、こういうのには敵わんね。
誰しも他人からツッコまれたくない事はあるし、そっとしておくデリカシー条約を破棄すれば腹が立つってのは理解に値する。
しかし「ある特定の人物」からツッコまれるのが嫌というのは、その特定の人物を馬鹿にして、下に見ていている相手が言うことがムカつくのであって、怒りの動機がちょっと違う。
これから、僕をダメ人間と見なしている人とご飯を食べる。ツッコミどころ満載の方なので、イジらずにはいられないから、またきっと怒ると思うけど、なのになんで僕をご飯に誘うのかなぁ?
こっちはご馳走してもらえるし、それなのに楽しめるのだけどね。
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