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ゾンビ・パニックの世界を救うのは、少年院の不良達の熱い友情。少年院で同室になった仲間たちとの説明のつかない連帯感を描いた「アポカリプスの砦」。
「アポカリプスの砦」』蔵石ユウ(原作)、イナベカズ(漫画)
PAKU★★★★★ POKU★★★★★ BLACK★★★★☆
公式ジャンル:不良×ゾンビ・パニック
冤罪にて少年院に入ってしまった主人公。同室の少年達を始め、周りはどいつもこいつも不良ばかり。そんな折、突然発生したゾンビたちが街を、少年院を襲う。「ボコール」と呼ばれる特別なゾンビに狙われる主人公を、同室の仲間たちは守れるのか、守るのか。
一言で言えば、「ゾンビ・パニック」。噛まれればゾンビ化します。殺されます。食べられます。私が求めるPAKU☆PUKU漫画です。
その中で描かれる不良達の友情がとにかく素晴らしいです。彼らに細かい理由なんかありません。ここで出会って、ここで過ごして、少年院で同室になったメンバーはなんであれ仲間なんです。そこを最初から最後まできちんと描き、特殊な連帯感を描き切っているのがこの作品の爽快感です。
ゾンビ漫画なんですが、爽快感があると言うのも変ですが、これを読み終わると、「人っていいな」って思えます。途中からちょっと精神論みたいになっちゃうのが残念ですが、それでも、「人は人を信じる」と言うことをきちんと描いています。
ただのゾンビ漫画じゃないと思っています。
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