集団突然死と“ヒトクイメール“の関連は?戦うべきは、“人喰い“かそれとも、“自分自身“か。心の闇はときに人さえも喰い散らかす。
「ヒト喰イ」全9巻 「ヒトクイ」全10巻 原作:MITA 漫画:太田羊羹
PAKU★★★★☆ POKU☆☆☆☆☆ BLACK★★☆☆☆
全19冊も持っているのに、全く内容が思い出せず、もう一度読みました。タイトルからして間違いなくPAKU☆POKU漫画だろうと思いまして。
「人喰い」と呼ばれる化け物の巣に取り込まれた人間は、喰われると現実世界でも突然死してしまう。生き延びる方法は、最後の1人になるか、「人食い」が満腹なるか。巣から生き延びたとしても、その記憶は残らないため、現実世界では「謎の集団突然死」とされている。
世界観にある一定の縛りがあって、それがわかりやすいので、物語に入って行きやすい。「人食い」には物理的に「食べられる」のだが、あまりその描写がなく、PAKU☆POKU度は若干低め。それどこか、途中から人食いを倒す話になるため、なかなか食べられなくなっていく。
発表順番で言うと、「ヒト喰イ」が先で、「ヒトクイ」がその後。「ヒト喰イ」がなぜ起きたのかが、「ヒトクイ」で語られる。どちらを先に読んでも楽しめるし、片方を読んだ後、もう片方を読みたくなるかもしれない。それくらい、少し複雑。細かい設定に粗がある。あまり深く考えずに、粗はスルーして読んだ方が楽しめると思う。
全編通して、身体的にも精神的にも「普通の人」が誰も出てこない。ただ、それがBLCAKな流れではないので、私には物足りない。
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