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あの歌が聞こえた時、通っては行けない道が口を開ける。眼下に広がるは、あなたの知っている京都か、それとも裏の顔なのか。

「:REverSAL」 唐々煙 全2巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★☆☆☆☆

京都で舞妓をやっている主人公は、知らぬ前に「裏京都」へと迷い込んでしまう。自分の知っているはずの街に、自分の知っている人たちが、“人ざるもの“になって闊歩している。果たしてここはどこなのか。何を目指すべきなのか。

京都で舞妓。けれども、「裏京都」はゲームの世界。アンバランスでちぐはぐだが、その情景がどこか美しい。そんな作品。作者本人の好きなものを全部突っ込んでいるのがわかる。

裏京都で倒すべきは、ゾンビとなった知り合いたち。この世界がなんなのかの謎に向かい合いながら、京都と裏京都の世界を主人公が駆け回る。

2巻という巻数が最初から決まっていたのか、内容が薄い。もう少しきちんと書き込んでいったら、おそらく2巻では足りなかった。主人公をはじめとする登場人物の設定も薄く、話にはのめり込みづらい。

舞妓さんが銃を持ってゾンビを撃ち殺していく漫画、という外枠だけはとても魅力的。それだけに残念な作品。

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