「どんな事があっても1番にあなたを守る」。“いばら姫“と出会ったことで、少女たちの誓いは儚くも崩れていく。
「マテリアルポルカ」 古林奈留
PAKU★★☆☆☆ POKU★★★☆☆ BLACK★☆☆☆☆
由緒ある女学院中等部にて巻き起こる少女たちの闘争。友情の誓いが儚くも散った日、“いばら姫“を手に入れた主人公は、生徒会総選挙に巻き込まれていく。
独特の世界観で物語は展開していく。少女たちの鮮血が金平糖で描かれているのがその特徴のひとつ。とにかく“かわいい“を詰め込んだ様な絵柄の中、主人公が振り回すのはチェーンソー。中学生の可愛い友情が無残に崩れ、偽りの友情にすり変わっていく様は、時折ゾッとする。
武器を持っていた各々は、“青いバラ“とされ、生徒会総選挙の候補となる。この世界観だけ切り取ると、「少女革命ウテナ」を思い出す人もいるかも知れない。が、実際は全く違う話である。
2巻まで出版しているが、作者体調不良のため、無期限の休載となっている。2巻が出たのは2014年。望みは薄いが、続きが出て欲しい。そして、アニメ化してほしい。それくらい、“かわいい“と“残酷“のバランスが絶妙。
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