満了鑑定士Uの事件簿
~満了~
満了という単語自体の意味は定められた期間を終えること。任期や刑期といったそれなりに長い時間に対して使うのが普通で、1日単位ではあまり使われない単語だと思われるが、ウリセンではやたらシフトに対して使われるので俺もそれに習っている(完売で良いと思うのだが)。
単語自体の意味はともかく、ウリセンの満了は完売の意味を持たせて使われる――完売を使う店もあるのだが、ウリセンでいう満了と同様の文脈で用いている――。つまり、単語自体の意味と用法上の意味を巧みに使い分け、ボーイと店を彩る夜職文法の1つなのだ。予約の取れない店、連日満員御礼の店、人気店アピール……そのラベルは、ボーイにも。
しかし、満了になると元のシフトを消して満了に書き換える(利用者が混乱するので)店がほとんどで、検証は不可能に近い。彼らが一体どういった基準で満了表記を使っているのか、このレポートを参考に満了鑑定士(a.k.a 暇人)を目指そう。
果たしてこの満了の内訳は……。
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真田U輔の業務レポート2021年6月号です。 6月に書いた記事の詰め合わせ。計12記事。
市場調査とかやってみたいですね。