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140字小説「自作自演は七色の味」

十円玉を数枚握りしめ、
角を曲がった先の
古びた駄菓子屋へ向かった。


どれを買おうか選んでいると
見馴れないものが目に入った。

「ジサクジエン?」

手に取ろうとした瞬間

「気になるかい?」

奥に居る店主の老婆が言った。


「おいしいの?」

「人によって味が変わるよ。試してみるかい?」


僕は小さく頷いた。


最後までお読み頂きありがとうございます!