France,Paris旅行記(Brighton生活日記 番外編#5)
イギリスのHolidayとは
イギリスでは、毎年6月にHolidayとなる連休が存在する。
(ちなみにイギリス英語ではHoliday、アメリカ英語ではVacation)
今年の場合は2022年6月2日(木)〜6月5日(日)の4日間がカレンダー上のお休みとなるので4連休だ。語学学校の先生によると、小中学校などはその1週間丸ごとお休みになるらしい。
なぜこのHolidayが存在するのかというと、かの有名なイギリスのロイヤルファミリーのトップに君臨する、エリザベス英女王の誕生を祝う日だから。
というわけで、女王のパレードをひと目でも見ようとロンドンには尋常でない人数の観客が集まったり、ホリデーを活用して旅行に出かけたりと、休暇の過ごし方は様々。
そんなわけで私はどのような休暇を過ごしたかというと、休暇のうちの3日間を使い、題名の通りフランスへ旅行に行ってきちゃいました〜!!!^^
Journey-旅路
イギリスからフランスに渡るまでの公共交通手段は主に下記に分かれる。
・飛行機
・鉄道(ユーロスター)
・バス
・フェリー
ユーロスターとはイギリス・フランス間のドーバー海峡を通る海底トンネルを通過する国際高速列車のこと。
ハイシーズンの時期だったので、短時間で移動できる飛行機やユーロスターのチケットも高騰。「一番安く」行ける方法を試した結果、「フェリー」を利用することに。
わざわざロンドンへ北上しなくてはいけない飛行機、鉄道、バスと比べると、Brightonに在住しているならフェリーの方が「移動距離」は短くて済む!
実はこの旅、出発の2日前に決めてチケットと宿泊先を手配するという弾丸旅行だったのです(笑)そんな直前でも問題なく決行できてしまうあたり、日本と比較しても海外へ訪れるハードルの低さの違いをすごく感じる。
この方法が一番安い!(尚時間はかかります….)
ということで、この道順に沿ってパリへ向かいました。
Newhaven Ferry Port-乗船
このフェリー、とても大型船なので車を乗せたり自転車を乗せたり、いろんな利用客がいるが、我々のような"Foot Passenger"の場合、片道23£で乗船することができる。
4時間ほど船に乗られてDieppeへ到着。
ソファー席で海を眺めながら、大型客船なので船酔いすることもなく、めっちゃ快適に過ごせました〜!
Dieppeで寄り道
フェリーでたどり着いた、Dieppe(ディエップ)
ノルマンディー地方にある小さな港町です。
16時ごろ町の中心部にたどり着き、3時間ほどの僅かな滞在でしたが、すごく素敵な街で、とても気に入りました!^^
Dieppeには大きな2つの教会と、お城が存在する。
Dieppeは観光客っぽい姿はほぼ見られず、ましてやアジア系の人など相当なレアキャラのようで、ちょっと不思議な目で見られたりもしました笑
陽気な若者に「君たち日本人!?」と軽く絡まれたり、優しい雰囲気のおじさんに「京都行ったことあるよ!」と話しかけられたり…..
街全体は人も多くなく、すごく落ち着いた雰囲気で、パリとは違う、ゆっくりと特別な時間が流れている感覚でした。
せっかくならもっと居たい〜!と思いながらも、宿泊先に到着しなくてはいけないため、急ぎ足で特急に乗り込みました。(実はギリギリだった….😅)
Dieppe-Paris
無事に宿泊先まで到着し、翌日からのパリ観光に備え熟睡しました….
Paris-観光
2日目〜3日目の夕方ごろまでパリ観光を満喫してきました!
ここからは訪れた順に紹介していきます!
まずはパリの地下鉄にて地下鉄やバスで利用できる2dayチケット(19.5€)を購入。
地下鉄やバスの交通網は、東京や大阪の都心並みに複雑です…
地下鉄のアナウンスでは、「スリに注意してください」と日本語を含めいろんな言語でアナウンスされていました…
実際、地下鉄は薄暗くて雰囲気も重くて、なんとな〜く危ない匂いはしますが、他の観光客も多く利用しています。とりあえず私はすられてないのでご安心を!!
La tour Eiffel - Tower Eiffel
パリといえばまずはこれ!エッフェル塔!
目の前に本物があるとは、なんともいえず不思議な感覚….
タワーの周辺部は、高い建物がないためどの角度からもよく見えます。
(そもそもパリ市街に高層ビルが無い。これは東京タワーやスカイツリーとは全く異なるポイントだと思う)
すぐ近くにセーヌ川が通っていて、いろんなところに橋が掛かっているため、撮影スポットになりそうなところがたくさん!
エッフェル塔は330m、東京タワーが334m。
東京タワーがエッフェル塔をモチーフに建設されたらしいけど、周りの景観も塔そのものの雰囲気も、全く違う建造物に感じる。
1889年のパリ万博に向けて作られたエッフェル塔と、1958年に開業した東京タワーとでは、時代背景も全く異なる。そんな時代に、こんな建築を施そうとした考えた人たちもすごいし、実際に完成させた国力財力人権力諸々もすごい。パリのシンボルとなっているエッフェル塔は、実際の大きさ以上に威厳、歴史、ロマンを感じられる。
当時は、「エッフェル塔が嫌いなやつは、エッフェル塔に行け」という諺が生まれるほど賛否が分かれていたり、解体案も流れていたりしたみたい。しかし今となってはパリ観光の象徴として果てしなく貢献されているので、時代と共に評価のされ方や見られ方、受け入れられ方というのは変化しているのだなあと改めて実感しました。
croissant-🥐
フランスのパンといえば、フランスパンとクロワッサンを一番に思い浮かべる人が多いと思います。
イギリスに来てから、やたらとクロワッサンを食べる機会が多いのですが、比べても格別に美味しい!バターがしつこすぎず、サクサクで、食感と甘さを程よく楽しめて、一瞬で食べ切ってしまうくらい美味しかった〜!
ちなみに、フランスの人たちは本当にフランスパンを片手に街を歩いていました。まあ、袋に入れるサイズでは無いとはいえ、実際のその光景を目の当たりにすると「あ、私今フランスいるんだ」って実感させられます。笑
Arc de triomphe de l'Étoile - Triumphal arch
続きまして凱旋門。正式名称は「エトワール凱旋門」と呼びます。
正直、エッフェル塔と比べて「うっわ、でっけ〜〜〜〜!!!」って迫力をすごく感じた建造物です。
もちろん高さとしてはエッフェル塔の方が高いんだけど、建物のとしての荘厳な雰囲気とか、奥行き?というか、装飾の施され方とか、そういったものが迫力を強調していて、すごくゴージャスに感じました。
凱旋門のすぐ手前には、歌でも有名な「シャンデリゼ通り」があり、有名ブランドが並ぶショッピングストリートとなっています。
Musée d'Orsay
オルセー美術館。
こちらは、ゴッホやモネ、マネといった印象派の画家の作品を多く展示している、おそらくパリ市内でルーブルの次に人気の美術館です。
もともとこの建物は、1900年のパリ万博のために造られた鉄道駅(オルセー駅)兼ホテルでした。取り壊しの案も出たようですが、フランス政府によって保存計画が進められて、美術館として現存されています。
実は、オルセー美術館やルーブル美術館をはじめとするパリ市内の施設では、EU経済圏の学生ならいつでも無料で入ることができるらしい。いいな〜
この先は高校時代、世界史ガチ勢だった私の、「これ知ってる教科書で見たことある!」シリーズをお送りいたします〜笑
実際に教科書で見たことがある作品の「本物」を肉眼で見る日が来るとは思わず、なんともいえない不思議な感覚になりました。
escargot - eating snails🐌
フレンチ料理で奇妙な物ランキング堂々の第1位「エスカルゴ」(私調べ)
実はサイゼリヤのエスカルゴすら食べたことないのですが、せっかく本場に来たら食べてみようぜ!ということで挑戦してみました!
いざ実食してみると、「美味しい!!!!!」
結構濃い目の味付けで、口の中の味はバジルソースとオリーブオイル
食感は柔らかめの貝類が近しい感じがしました。
案内してくれたウェイターさんが日本のトヨタ車愛用のようで、「日本から来たの!?僕トヨタの車2個持ってるよ!」と教えてくれました。笑
la Seine - cruising
この日の夜はセーヌ川クルーズで締め!
たまたまスケジュールの都合上、22時発の約1時間コースのクルーズに乗り込みました。このシーズンは日没が22時ごろのため、ちょうど夕暮れ時で輝くパリの風景を楽しむことができました…!!!!
このセーヌ川クルーズ(特に日没後を全力でお勧めする)
課金する価値あったもの圧倒的第1位です。18€ほどかかりましたが、それ以上の価値がある。美しすぎてため息が出てしまうくらい景観が素晴らしくて、何も感想が出てこないレベルで、私の語彙力では何も説明ができないくらいすごい。アメージングとはまさにこの事。
パリは世界で最も観光客が訪れる観光地ですが、どうしてパリがそんなに人気なのか、何がそんなに多くの人を魅了させるのか、その理由がなんとなく分かった気がします。
パリがここまでになるためには、古くからの歴史が存在し、その歴史を尊重しながら、国として様々な保存計画を図り、様々な紆余曲折にて現在に至るのだなという、壮大なロマン….
街としての規模感も桁違いで、何もかも全てに圧倒されました。
日本がパリのような観光立国になるためには、まだまだ程遠いというか、なりたくてもなれない存在(そもそも比べる事自体違うのかもしれないけど)と強く思わされました。
Musée du Louvre
2日目は、あの「ルーブル美術館」へ!!!!!
このチケット、コロナ禍も相まって完全事前予約制となっており、オンライン上で予約しないと入れない。(この日の前日に購入を試した時は、午後しか枠がない上にクレカでの決済に何度も失敗して断念していた…)
本当は当日券も売っているという情報もあり、リサーチ不足の私たちは当日朝一で並べば問題ないのでは!?と思っていた。(実際私たちと同じ考えの人がたくさんいた)
実際当日券用レーンもあったにも関わらず、開館してから「チケットはオンラインでしか売ってないよ」と宣告され頭の中は真っ白に。
ここまで来てルーブルに行けないとかあり得ない!!!と思い、なんとか試行錯誤した結果、当日11時の枠のチケットをオンラインで購入することに成功!
(なぜ当日になってこのタイミングでチケットを取れたのかは不明。)
この美術館、あり得ないくらい広いのですが、地図を持ってでも解読が難しいほど中の構造が複雑。
いろんな言語の館内地図があり(日本語もあるよ!)館内ではみんなマップを開きながら「ここはどこなんだ?次はどっちへ進めばいいんだ?」状態の人で溢れている。ルーブル美術館だけでも1日は割いた方がいいと言われているけど、実際その通りで全部の部屋を見て回ったらとんでもなく時間が掛かる。
オルセー美術館にも、ルーブル美術館にも、多言語による音声案内が有料であるんだけど、ルーブルの音声案内はあの「任天堂DS」が採用されていてびっくりしました。(噂には聞いていたけど、日本で絶滅危惧種となっているDSがこのパリで活用されているのを見るとは….ジャパニーズカンパニー鼻が高いね!!!)(ちなみにオルセーはスマホみたいなやつ)
オルセー美術館も十分素晴らしかったですが、ルーブルは意味がわからないくらい桁違いというか、何度ここへ訪れてもここの全てを理解することは不可能だろうと言い切れるくらい、圧倒的規模感でした。
仮にもう一度ここに来ることがあっても、私は迷子になるに違いない。笑
macarons - souvenir
フランススイーツはたくさん種類が挙げられると思いますが、その中でも私の大のお気に入りが「マカロン」!!!!!
日本ではローソンで売ってる安いマカロンですら美味しい〜!とか言いながら満足している人間なのですが、本場のマカロンを自分へのお土産として購入しました!フランス発祥のマカロンですが、「ラデュレ」というお店が一番の老舗。
Return - 帰路
帰りは行きとまま同じルートで帰ったのですが、帰路途中の夕暮れDieppeもものすごく素晴らしかったのです…..!!!!
Dieppe23:59発の深夜便に乗り込み、翌朝6時には無事にBrightonに到着。
こうして私のパリ旅行は終結したのでした〜