政略政治 #16
政略政治はいつの時代にも存在する。
日本の政治もその歴史を汲み取っているのかもしれない。
第65代天皇の花山天皇。
この天皇は天皇就任2年で出家した天皇。
出家したのも唆されて出家をしてしまった天皇だ。
何故出家をしてしまったのか。
花山天皇は愛する奥さんが亡くなってしまい、深く悲しんでいた。
すると、花山天皇の側近の藤原道兼が「一緒に出家をしましょう」と誘い、周りに黙って出家をする事になった。
しかし、道兼は花山天皇を出家させると「一旦、親に顔を出してまた絶対に帰って来ます」と言い、裏切った。
つまり、騙された(出家詐欺)のである。
何故そんなことをしたのか。
藤原道兼の父、藤原兼家は自分の娘が産んだ一条天皇をすぐに天皇にしたかったから。
だから、花山天皇に仕えていた息子の道兼に出家をさせるように策略したのだ。
人間、悪いことを考えるものだ。平安時代からこの政略政治が行われているということは…
今の政治も私たちが知らないだけで、目に見えない所で政略政治が行われているのかもしれない。