見出し画像

日内会誌の記事を噛み砕くマガジン。

医学と医療の最前線シリーズの感想を書く。

認知症発症の危険因子は40%修正可能


Lancet . 2020 Aug 8;396(10248):413-446.
Dementia prevention, intervention, and care: 2020 report of the Lancet Commission
Figure 7を引用

大気汚染も関係あるんだ〜…ヘぇ〜

サンの心の声

この40%ぶん、全てが努力でなんとかなるとは言い難いが、

  • 聴力低下 8%

は結構デカいし、なんとかできそうな感じがする!


次に大きいのは、

  • 低学歴、知的好奇心の低さ 7%

これも、教育でなんとかならないかなぁ…と思う。


小学校だと、こういう自由な学びができるところにすごく興味がある。


高校だと、この動画で海老原さんが紹介している学校のカリキュラム、とても面白そうだと思った。


3番目に大きいのは

  • 喫煙 5%


サンはタバコの良さが全然わからない。

(女性で)吸い始めるきっかけで多いのは、

  • ストレス解消のため

  • かっこいいと感じたから

らしい。


だったら、こういうのでいいんじゃない?

と思う。


軽度認知障害(MCI)をどうやって見つけるか


もの忘れ検診が勧められていた。

著者は、タッチパネル式コンピュータを用いたもの忘れスクリーニング検査機器を使ったという。


調べてみると、江東区はこちらの認知機能チェックアプリを推奨しているっぽい。


嗅覚障害をスクリーニング


アルツハイマー型認知症の場合、
もの忘れが始まる前に、匂いがわからなくなる。

そこで、嗅覚障害を見つけて、早期発見・予防できないか、ということだ。

紹介されていたのが、ニンテストというキット。


著者は、嗅覚障害を見つけた場合、アロマテラピーを勧めているらしい。


昼:ローズマリー・カンファーとレモンのブレンド

夜:ラベンダーとスイートオレンジのブレンド


(※こちらの通販サイトは、たまたま検索でhitしただけで、利用したことはありません)

ブレンドかぁ…
ガチだなぁ…

サンの心の声


最新治療 レケンビ(レカネマブ)


投与対象者

アミロイド病変を有することが確認できたMCIと軽度認知症


確認の方法

  • アミロイドPET

  • 髄液中のアミロイドβ蛋白測定


これらの精密検査をやる前に、
スクリーニングとして血中アミロイドβ蛋白測定が有力視されているらしい。


レケンビ点滴後の副作用として、
インフュージョン・リアクションは、まぁ驚くことではない。


特徴的なのは、

アミロイド関連画像異常(ARIA)

ARIA-Eは浮腫や浸出液貯留

ARIA-Hは微小出血やヘモジデリン沈着

こちらの文献(Brain . 2023 Nov 2;146(11):4414-4424.)に画像あるので見てみてね。


投与開始後、定期的にMRIを撮像し、チェックする。

症状はないことが多いが、頭痛、錯乱、視覚障害、めまい、吐き気、歩行障害、けいれんなどの報告もある。


MCIや軽度認知症でも、投与対象とならない人も少なくない


MCIでもアミロイド陰性

抗血小板薬や抗凝固薬を投与されている

2週に1回の点滴ができない

金銭的な理由

など。


著者が編集したMCI診療マニュアルが出版されているらしいが、

うーん、正直、自分は買わないかなぁ。


いいなと思ったら応援しよう!

花嫁にもなれず、総合内科専門医にもなりきれぬ哀れで醜い可愛いサン
花嫁にもなれず、総合内科専門医にもなりきれぬ哀れで醜い可愛いサンをサポートしたいという気の触れたこだまたちはおらぬか!