言の葉の庭
久方ぶり、正確に数えると2年と半年ぶりに、新海誠監督の映画『言の葉の庭』を観た。
2年半前。大学2年の秋に、主題歌『Rain』にめちゃくちゃはまり、ずっとずっと、ずーっとこの曲ばかり聴いていた。
映画を見た時は、あまりにも曲と話がぴったりなので、エンディングが流れるシーンが本編かと思っていた記憶がある。
『Rain』ブームはいつの間にか去っていったが、なんとなくわたしのなかで『言の葉の庭』は心に残る映画のひとつになっていた。
Amazon Primeで7月の間見られることを知り、今日やっと見ることができた。
本編が始まると、2年半前に何度か見ただけなのに、セリフをひとつひとつ、覚えていてびっくりした。
シーンごとに流れるピアノのメロディにぐっと心を掴まれながら、少しだけ、あれと思った。
物語の大まかな流れも、セリフも覚えていたけど、各シーンの雰囲気は覚えていなかったのだが、
記憶のなかで思っていたより、物語はかなりロマンスみがつよくて、
「あの人から見れば、高校生の自分はただのガキだ」と考えること自体がタカオの子どもっぽいところだなと思ったり。
雪野ちゃんは、タカオに会えないだけでそんなに弱ってダメなほうに逆戻りしちゃうのか、と思ったり、
あれ、わたしなんでこんなにこの映画が好きだったんだっけ。
と、少し首を捻りながら見ていた。
でも、最後の階段のシーンで、タカオが吐くセリフを聞きながら、なにか込み上げるものがあって、
ああ、わたしはこの映画のここがすきだったんだな、と思った。
人に薦めるかといわれると、
あんまりおもしろくないとか、歯がむずむずして見てらんない、という人も多いと思うので、
あんまり薦めない。
でも、やっぱりわたしはすきな映画かな。
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