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月に一本、映画とゲームのエンディングを見るという話-22年8・9月編


 お久しぶりです。ただただ忙殺されており、7月分が〇〇抜けてしまいました。お陰様で、9月30日に私がディレクションをした二作品がリリースされますのでよろしければ見に行って頂けるだけでも嬉しいかなと思います。百合ですよ。

■はつこいリターンズ!
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ419191.html
■推しのラブより恋のラブ 『半年遅れのマリッジリング』&『大変身!?志乃のお見合い大作戦』
https://www.dlsite.com/pro/work/=/product_id/VJ015659.html

 前者は所謂音声作品でヘッドホンやイヤホンで聞くとゾクゾクってするやつです。後者は普通のボイスドラマですね。作品の正当続編に当たるので原作プレイ済みの方向けです。よろしくお願いいたします。
 さて、2作品同じ発売日なんですがそりゃ忙しくて死にそうになるわねって感じでした。手伝って貰いつつ字幕ムービー48本も作ってればそりゃあね……
 さて、先月と今月の接種した物リストです。

・ベオグラードメトロの子供たち

 サークルSummertimeがリリースしたレトロ系のADVです。
 所謂ドット系の作品なので、steamではもうよく見る物になってしまっていると思っているんですが。なんだか暑さを感じたり雰囲気や空気感を出ていると思いました。
 内容はファウンド・フッテージ的といえばいいのか、主人公が自分に起こった事を作品の脚本として提出しており
 その内容を実際にプレイする形の形式で読み進めていく作品です。
 ベオグラードの地下鉄が工事中止状態になり、地下にスラムが形成されており、そこを拠り所にする人間もいればもちろん毛嫌いする人間も居て
 主人公はどちらの顔も持ち地上と地下を行き来します。
 人間ドラマメインかと思いきや超能力物でもあってバトル物かと思いきや、やっぱり人間ドラマでした。
 誰がとは言いませんが女装姿がめちゃんこ可愛く。女の子もめちゃんこ可愛かったので
 女装と女性は百合では無いのですが、お勧めです。あとちょっとえっちです。

FINAL FANTASY XIV 暁月のフィナーレ

 2022年に生きていてこの作品をプレイ出来ていてこの世界とこの時代に産んでくれた親に感謝し、開発者達に最大限の感謝を込めてありがとうと言わせられた国産最大規模のMMORPGです。
 全く同じ事を漆黒のヴィランズでも書きましたが、そのまま2年後に同じ事を言う事になりました。要するに非常に良かったです。
 何が良かったというか、ここまで来るのに8年やら9年かかっている訳です。初代は流石にプレイ出来ていませんでしたが、私は2.0の時代にプレイ開始しました。
 4.0当たりからは正直毎日ログインするような生活は送って無かったとはいえ、長い長い年月をエオルゼアと共にし、暁の面子と旅をしてきました。
 ゲーム内でも時間は立っていますが、それ以上に私や私達が彼らないし、エオルゼアそのものと時間を共にしてきた訳です。これはその終着地点です。
 タイトルの通り、長きに渡る大筋がフィナーレを迎えます。FF14はいつやっても面白いと言いますし、そうとも思うのですが、最近始めた人と9年付き合ってきた人間の感動が同じな訳がありません。これは当たり前の話です。どんなに面白くてもキャラクタや世界に仲間に愛着が沸いていない限り、冒険や物語が無い限り同じ感動を受けれる訳がないのです。
 最高のフィナーレでした。まだ続くんですけれども。
 お勧めですが。9年前に戻ってそこから始めるのを一番お勧めします。

・アンリアルライフ

 hako生活さんが開発した不思議な世界観のADVです。
 ゲームの内容は割りと一般的な謎解きパズルゲームでアイテムを使ったり物を動かしたり。後半に行くにつれギミックが増えていきます。
 少女が起き上がると、そこは不思議な世界でした。信号機が仲間になりました。先生に会いに行きましょう。そういったお話です。
 メルヘンな世界観は想像の通り、メランコリックな要素も含まれる訳でドットの作品ではよく表現されている世界観です。かつてプレイした作品ではOMORIも思い出されますね。
 プレイ感は軽くボリュームも丁度良いので、そういった作品に浸りたい際には非常にお勧めかもしれません。
 まったく関係ないのですが、私が先日リリースしたイルミラージュソーダというタイトルがありますが、少女とサカナと先生と不思議な空間いう所でなんともいえない共通性を感じてフフと微笑んでいました。
 お勧めです。

わだつみのこだま

 サークルHeaviside CreationsがUnity1週間ゲームジャムのイベントにて制作された習作では有るものの非常によく出来た作品です。
 向こう岸の島から、音がなります。プレイヤーはその音と同じ音を岸に立っている灯台からこだまさせます。そうすると、次の日違う音が岸から鳴っていました。私はまた近場においてある物を使って同じ音をこだまさせます。
 それ以上でもそれ以下でもないゲームシステムではありますが、なんだか牧歌的なビジュアルや世界観。そして音を返すだけといったシステムも相まって、なんだか優しい気持ちになる作品です。
 10~30分ですべて攻略できるようなデザインになっています。是非遊んでみては如何でしょうか。

・ナツノカナタver1.0

 Kazuhide Oka氏が開発をしているアーリーアクセス時に一度プレイレビューをしていましたが、完成版とも言えるver1.0になった為、改めてプレイしました。
 この作品の良い所は雰囲気や絵とかそういうのも当然あるんですが、世界観を現実側に拡張する事によって、主人公とプレイヤーが重なり合う事が非常にプレイしていて新しい体験を得れる所です。
 ですが、完成版では恐ろしい事が起こります。起こりました。起こったんです。
 その重なりは明確な形で乖離し、向こう側だと思っていた世界に私達が転移します。最後には”私”と主人公とナツノはすべて分離します。
 しかし、そこから突然”私”とナツノ達の関係性が最初に戻ります。戻るんです。彼女達は明確な意思を持ってモニタの中に”存在”します。これはとんでもない事なんです。ナツノカナタはそういう作品です。
 明確なメタ表現は行われて居ないように感じますが、こんなにもプレイヤーの立場が入れ替わり完全なる形で収束する作品を体験した事がありません。これはとんでもない事なんです。
 どうしようもない位お勧めです。
 百合要素は見いだせますが無いかもしれません。ご自由に。

・メイドインアビス 闇を目指した連星

 つくしあきひと原作の大きな穴に憧れをいだき潜る作品のゲームです。度し難いですね。
 全く前情報無しでプレイ開始したのですが、原作キャラクタのリコとレグのパートが一瞬で終わってしまい。たったのこれだけ?確かにまだまだ見れてない場所あるっちゃ有るけれども、このマップだけ見ていくのかなと思いきや、メインパートはオリジナルキャラクタで自分の足でアビスを潜っていくモードでした。
 これはアビスを体験出来る非常に良い作品と言えます。ただのアクションゲームとしても探索する甲斐がある作品じゃないかなと思います。原作を知らないと上昇負荷は煩わしいですが。原生生物の驚異や単純な食料問題、武器の喪失。帰れないんじゃないかという恐怖など、良い体験が出来ること請け合いです。
 私は完全に食料が尽き、塩もなく生成することも出来ない状態で鳥の卵を2個連続で出ないと餓死するという状況を幾度となくリトライで2個落とす乱数を引き、当然一回で済む訳もなくそれを複数回繰り返して地上に帰ってこれた時の安堵感といったらもう言葉では言い表せない程でした。
 もうちょっと潜ってみようかななんて考えが過ちを招いていたので、探窟家は気の迷いが死に至るというのを実体験出来た訳です。それだけでこの作品はアビスの深さと大変さを身にしみて教えてくれました。
 メイドインアビスという作品のキャラや物語を好きな人には実はお勧め出来ないかもしれませんが、アビスに魅入られた人には最高の作品と言えるでしょう。
 お勧めです。

・浅草キッド

 芸人の劇団ひとりが監督した同名のビートたけしの自叙伝を原作とした映画です。
 かつての浅草とそこでお世話になった恩師深見千三郎の物語です。時代背景としては漫才ブームの時代です。
 この映画は誰もが知ってるビートたけしないし、北野たけしと誰も知らない深見千三郎の二人の物語であり、お笑いにおけるレジェンドオブレジェンドを垣間見える作品となります。
 深見千三郎は美意識の塊であり、とにかくまっすぐで実直な人でした。笑われるんじゃない、笑わせるんだよというのは落語家でもよく聞く言葉ではあるかとは思いますが、たけしの雑な演技に笑った客に対して、軽率に笑うな、勘違いするだろうと言ったり。客と平気で喧嘩をします。金払ってんだぞと言えば、俺が芸を見せてやってんだ黙って見てろと言葉を返す。フロアが険悪なムードになるが、あっという間に笑いの空気を作り出す事が出来る人間でした。
 生き様といえばたった一言になってしまいますが、圧倒的な生き様を見せつけてくれる人間に当てられない人間は居るのだろうかと思わせてくれるような人物です。
 その生き様を見れた事だけでも、この作品は見る価値があるかと思います。ネットフリックス限定配信の作品ですが、この作品一本に払う価値は十二分に存在しています。
 映画館より安いと思えばはした金です。叩きつけて見てやりましょう。

・ミスト

 スティーヴン・キング原作のってこれスティーヴン・キング原作だったんですね。今初めて知りました。
 フラング・ダラボン監督作品のホラーと言って良いのかオカルトと言っていいのかサスペンスと言って良いのかわからない不思議な映画です。モンスターパニック映画とも言えるかもしれません。
 知ってる人ならSCP的だなと思った人も居るでしょう。
 突然深い霧に街が覆われます。スーパーマーケットに取り残されます。なんかモンスターが襲ってきました。怖いねぇっていう話なんですが、モンスターも怖いが人間も怖いよねみたいな話はもはや今更も今更で、この映画の良さは結末に終始するでしょう。もう全てはその為の段取りにしか見えませんでした。
 衝撃の結末とかそういう話でもないんですが、色んな感情が霧よりも深く覆い込み、渦巻きハリケーンのようにうねりを上げるという体験が出来る希少な作品です。
 所謂ジャンプスケアみたいなのは少ないのでホラー苦手な人でも見れるかと思います。見れるのかな。見れないかもしれません。怖いこた怖いです。
 私の様に、怖いのは好きだけどビックリさせられるのが嫌いな人にはお勧めです。

・呪詛

 上記した浅草キッドと同様にネットフリックス限定配信の台湾発のホラー映画。
 全て自分、もしくは別の人がカメラで撮った録画映像という形式のファウンド・フッテージ作品です。
 非常に怖いと評判でホラーが特別苦手な自分に見れるかどうかと不安でしたが、知人と一緒に見る事で視聴する事ができました。
 実際は一人でも見れたかなと思います。それは怖くないのではなく、怖さの質が好みに合っていたかどうかというだけの話です。非常に怖くも面白い映画でした。
 呪詛はタイトルの通り、呪いの話であり、呪いがどこから来るかというと、土着信仰からなる儀式や神の呪いです。それが何なのかの説明は当然ありません。なぜなら必要無いからです。
 恐怖というのは理解が出来ない事であるという要素が存在しています。その理解が及ばない風習や場所、儀式、行為、行動、所作、言葉、呪文、祝詞、呪い。そこにいる人は全員理解していて自分だけ理解していない。そして何かヤバい事が起こったことだけ理解する。
 恐怖や怒り、感情は渦を巻き始めると加速していき熱狂します。それを忘れるのには相当なカロリーが必要です。恐怖や不安は中でも相当強く私達に襲いかかってくる物です。
 呪詛は、ちゃんと恐怖が画面から漏れてきます。漏れてきました。良い気分でした。

・来る

 ホラー映画祭開催している訳です。中島哲也監督澤村伊智原作のホラー映画です。
 映画前半はなんとも言えない最高に気持ちが悪く悪臭がし続けるような地獄の様な光景を延々と見させられ続けます。これこそ真のホラーじゃないかと思います。
 外面を見繕い続ける人間の爽やかさと醜悪さを華麗に描いていてどんな映画よりも気持ち悪かったです。最高ですね。最低の気分になれます。
 後半はそういった人間に天罰が下るという訳でもないんですが、幽霊が来ます。来るってやつです。ただちょっと問題があります。
 来すぎです。来るとかってレベルじゃなく来すぎでした。やりすぎです。途端に大エンタメみたいな映画に様変わりします。ちょっとまって、なんかおもてたんと違うみたいな映画です。
 前半もそうだし、後半もそうです。ホラー映画みるつもりだったのになんか違うよ?おかしくない?なに見させられてるの?って映画でした。
 別に見なくても良いかもしれません。笑い話にはなるかと思いますので得る物が無い映画ではありません。

・コンジアム

 どうもーーーさむさんでーーーす!本日は世界7大心霊スポットのまじでヤバい病院に来ていまーす!配信見えてますかー?声も聞こえてますかね?
 それじゃあストリーマー達が入ろうとして皆失敗したり行方不明になってる問題の開かずの間の中を今日こそ暴こうと思いまーーす!みんな配信見ててね!
 っていう映画です。韓国発のオカルトホラー映画で、ストリーマー達が心霊スポットに行くチャンネルを運営してる人間達が今回はあそこに行くよと企画する所から物語は始まります。
 そこも含めてですが、ストリーマーがやりそうな仕込みネタだったり、初めて足を踏み入れますと言っておきながらなぜかカメラは先にあったりっていうあるあるなネタを豊富に散りばめていて、
 怖くも楽しくちゃんと怖いという良い映画でした。韓国の映画なのもあり、壁の落書きが当然ながら字幕化されていないのでなんて書いてあるのかわからなかった所だけちょっと勿体なかったかなぁ。
 ちゃんと怖い映画でした。割りとお勧めです。

サイバーパンクエッジランナー

 トリガー制作のCDPR作の同名ゲームを原作としたオリジナルアニメです。
 ナイトシティを舞台にし、世界背景はそのまんま使っているがキャラクタや物語は完全オリジナルの為、原作をプレイしている人も居ない人も同様に楽しむ事ができます。
 原作がアニメのネタバレになる事は無く、アニメが原作のネタバレになる事もありません。安心出来ますね。
 そこに在るナイトシティというサイバーパンク2077の世界に、生きたキャラクタ達が不器用にも筋を通す為に生きる様が魅力的に描かれています。大凡一話25分程度なんですが、気がついたら終わってるんです。ダレる所がないというか詰まっているというか10分くらい見たかなと思ったらEDが始まっていて嘘でしょって言いながらあっと言う間に10話分見切ってしまいました。この感覚になる作品は非常に珍しく、明確にここが素晴らしかった!とかいちいち説明できるような部分は少なかったりするんですが、それでも時間があっという間に過ぎているという事は、想像以上に楽しんでいたんだろうと、そこで初めて自覚する訳です。
 どうやら、CDPRの開発とトリガーの間で制作中喧嘩が有ったようですが、大体権利元と制作が喧嘩をすると良くない物になり勝ちなんですが、それを経てお互い納得させる物を作り上げて世に出たという事も非常に見る価値がある物として昇華されているんじゃないかとも思います。
 後、無駄にサービス精神旺盛でもあるので、おっぱいがたくさん見れます。腰とかお尻とかも。嬉しいですね。

 さて、今月もゲームや映画を見ようと思います。なんかガッツリ見たのでノルマが早くも達成できてるんじゃないか感もあります。今年も残りわずかで吐きそうなんですが、楽しんで行きましょう。

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