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月に一本、映画とゲームのエンディングを見るという話-20年8月編

 今年初めて映画館に行きました。多分初めてであってるはずだと思います。今の映画館は前後左右に空きを作って運営されています。
 正直映画館には申し訳ないんですが、隣に人がいると非常に気になってしまう為、可能な限り人の少ない時間、時期に映画館に行って回りに人がいない状況で映画を見るというのをしているので有難い措置でした。快適に映画が見れたのでむしろ今のタイミングだからこそ映画館に行きたいと思いました。

 さて、先月は映画を3本も見ました。ゲームは正直今年のノルマは達成できているけれども映画をまったく見れていないなとずっとあったので、なんとかこれから毎月一本は絶対に見て、追加で2,3本見れればいいなぁと思います。ゲームに比べて2時間以内に終わるっていうのも良い。4時間で終わるゲームは短いけど4時間で終わる映画は超長編だ。双方向のコンテンツではないとは言え、言い方が悪いと思いますが時間に対するコストパフォーマンスは高いと思います。

・ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

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 よう来たなガストの。
 先日OuterWildsやネクロバリスタとか頭をこねくり回すゲームを立て続けにプレイして圧倒的多幸感に包まれつつも、異常に頭が疲れていて頭を休めたいと思った所で、友人がさむさんやりなよってライザをギフトで送ってくれました。感謝。
 ライザはつま先から頭のてっぺんまでかわいいとえっちで構成されていて、なんでもない島の何でもない女の子の物語とかプロローグで言われて、いやいやいやいやって突っ込む所から始めたタイトルでした。
 スクリーンショット機能が解放された途端にゲーム進めずにとにかく写真を撮りまくったり頭が完全に空っぽになってかわいいでした。かわいい。
 ゲームのバランスやシステムも、かつてのガストの作品を友人がやっているのを後ろから見ていて、自分には合っていないコンシューマなのにPCゲームをやっているような硬派さを感じていましたが、ライザは非常に優しくてあけすけに言うと簡単で超気楽に遊べました。もう誰でも遊べるようになってると思うのでかわいいが好きならライザをやればよいと思います。
 百合要素はありました。

・SPACEPLAN

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 SPACEPLANはJake Hollandsがティーヴン・ホーキングの著書『ホーキング、宇宙を語る: ビッグバンからブラックホールまで』を歪曲して表現されたゲームというかアート作品に近いと感じるクリッカーゲームです。
 プレイしたのはSteam版ですが、最初に開発されたブラウザ版からスマートフォン版まで幅広く遊ぶことが出来ます。
 友人が面白いとギフトで送ってくれた作品で、はい、これもなんですが。
 前知識が完全に無い状態で起動したため、UIを見てどういうこと?となり、画面をいくつかクリックしてすぐに理解しました。クッキークリッカーじゃねぇかと言いつつも、音楽やデザインがとにかく恰好良く、シナリオもきちんと用意されています。クリッカーゲーは原典となったクッキークリッカーと同様に一生続くんじゃないかと思ったのですが、二日でゲームは完結しました。芋の質量が宇宙を超えて行った訳です。
 前述しましたが、音楽やデザイン、シナリオとハイセンスな作品としてまとまっていて、是非体験して欲しいなと思いました。
 芋はありますが百合はありません。

・少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト ロンド・ロンド・ロンド

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 ありがとうキネマシトラス。
 原作となるTVシリーズの時点から特に気に入っていた作品です。放映時は完全にVtuberにハマっていて、アニメを見ていた時間やいわゆる視聴を行う行為の全てをVtuberに時間を使っていた為年間でアニメを見るのが一本か二本とかの時点になっていました。その中で選択して最後まで見た作品の劇場版です。また、今年初めて映画館に足を運んだ現行の作品となります。
 スタァライト自体の説明は省きますが、劇場版自体はTVシリーズの再構成で、約5時間ある原作を2時間の映画にまとめる時点でキャラクタの掘り下げが足りなくなり、劇場版から入った人にとってはキャラクタ達がどんな理由でステージに立っているかは理解できる構成になっていても、どんな思いで立っているかはわからない為、ただのバトル作品になっています。
 ただ、多種多様な演出とパワーを感じる勢いで押し通す気持ち良さは健在で、原作を知らないライザをくれた友人が映画から原作に入ったりと、熱量は感じれる作品になっています。
 最近の、と言っても最近の作品をまったく見てないから只の印象でしかないんですが、理由とか理屈を付けたがる作品、または理屈を欲しがるユーザーの為に、そんなの別に良いじゃないという所まで説明をしてる作品が多くなってきている印象があります。あくまで印象なんで嘘ついてるかもしれないです。スタァライトはなんかそこらへん殆どないです。根性論のゴリ押しです。それが気持ち良くたまらない魅力になってるんじゃないかと思います。
 情熱とか希望とか夢とか、完全なる主観で、共感できない人間にとってはそんな理由?とか思うんだろうと思います。でも人生を変える圧倒的な強度を持った決意は各人にだけ存在していて、それを小難しい説明で損得や理屈を説明するより、私が舞台に向ける情熱は誰にも理解されなくていい、ただ私は舞台少女になると本気の目で言われたら、なるほどそこまでかっていう説得力になるんじゃないかなと思います。演劇や舞台、ステージに対して憧憬が無い人には共感できない事なのかもしれないんだろうと思うけれども、共感ができる人間にとっては、その言葉は自分の言葉と重なってどんな理屈や説明よりも納得出来る訳です。
 刺さる人間が少なくとも、刺さった時は心臓をわしづかみにするような作品が好きだなぁと改めて再確認しました。
 百合要素しかないのも非常に良いです。

・All You Need Is Kill 

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 調べるまで全く知らなくて驚いたのですが、原作は桜坂洋さんの同名ライトノベルで、コミカライズまでされていたらしく、全く知識が無かった為、アメリカ版のループ物だなぁと思ってみていました。
 根幹となる要素は今でいうRe:ゼロと同様で、死んだら一定のタイミングに戻って復活するという話です。原作が2004年なのでRe:ゼロはどちらかと言うとAll You Need Is Killじゃん、っていう文脈になりますね。別にそれは良いんですが。
 映画の方はループのタイミングや見せ方のテンポが非常に良く、戦闘なんて全く出来ない主人公がゆっくりではあるがどんどん強くなっていき、試行錯誤を繰り返し、死んで死なれて繰り返して単純に見ていて興奮しました。
 8月は良く口にしていた頭使うの疲れたからパーっと楽しめる物が見たい、やりたいと常々言っていた中見た映画で、それに答えてくれる娯楽!っていう作品でした。
 エンディングもやってんねぇ!と気持ち良くさせてくれる映画でした。普通にお勧めです。
 百合はありません。

変態村

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 いきなり突飛なの来たな。
 以前よりタイトルは知っていて気になっていた映画です。こんなタイトルみたら気にならない訳ないだろ。いい加減にしろ。
 実際に見た理由はアイドル部の金剛いろはが同時視聴配信をニコニコ動画で行っていた為、キャラクタ的には合っているし楽しめそうだと思って同時視聴に参加しました。
 初見の映画は特にですが、他の情報は一切カットして自分の視点だけで見たいと思っているんですが、この手のタイトルの他の情報が無いと多分自分は見ないだろうという作品もこの世に存在していて、見ないのは勿体ないと思いながらも自分の力だけじゃどうしようもない作品があります。
 同時視聴というコンテンツはそういった作品に触れれる機会になっていて非常に良いなと思います。
 映画自体は、正直以外でイージーな変態と言うよりもっと深いカルト的な空気感を常に孕んでいて、ざっくり言うと、主人公の男性が村に迷い込んで、なぜか女性の扱いされ、一人のイカレたおっさんがそう言ってるだけじゃなく、なぜか無理やり雑な女装させられた主人公を見た村の人間達が、どこからどう見ても男性なのに、主人公を女性として扱い取り合います。映画の監督も、この映画は男しかいない世界に女性が一人飛び込んできた作品だと言っており、徹底された世界観が構築されていて、目の前で起こっている事以上に奥の泥濘を感じさせる映画でした。
 印象通り、一人で見たら結構キツかった作品だった為に、同時視聴というコンテンツを通して見ましたが、見終わった感想は想像以上に面白かったと言えました。お勧めはしません。
 男性しかいませんでしたので百合はありませんが、ホモセクシャルでもなくこの作品は異性同士の純愛だろうと思います。
 9月7日月曜日の21時より、同様の企画であるアイドル部の同時視聴企画でめめめと青鬼が配信されるので、それも見てみようと思います。青鬼には期待していませんが。
 https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327731903

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