月に一本、映画とゲームのエンディングを見るという話-22年12.11.10月編
お久しぶりです。生きてましたが死んだような忙しさに取り憑かれていました。マルチタスクが苦手でどうしようもないなといろいろと反省しつつ来年も多分同じになるかと思うのでいままで通りなんとかしていこうと思います。
さて、忙しいと言いながら映画とかゲームはやってました。
KEIZO氏が個人制作したアクションRPGのインディーズゲームです。メトロイドヴァニアって奴ですね。
10年ほど前にミニとして原型になる初期バージョンがリリースされ、7年の歳月を掛けて本編を制作されました。
本編リリース版はフリーゲームとして公開され、無料でプレイできる物としては内容があまりにも良く出来すぎて居た為
さっさとお金を払わせてくれと常々思っていましたが、ついに多言語対応という形でsteam版がリリースされました。
ゲーム内容としては過不足の無いといっては平凡かもしれないが、普通に遊べるアクションRPGという形で
キャッスルヴァニアやエンダーリリーズの様なアクション性は高くないですが、高くないからやり辛いという訳でもなく
絶妙なバランスになっていると感じます。プレイしていての違和感はありません。
武器やスキルを集めたり圧倒的な量のパラメータ開放パネルを進んでいく快感は他のゲームでは味わえない魅力です。
無料版もありますが、steam版はさらに追加エピソードもあるので、steam版をプレイすることをお勧めします。
なんとなく百合もあります。
oneoreight制作のアクションRPGです。メトロイドヴァニアって奴ですね。
かわいらしいキャラクタがスタイリッシュな動きで飛んだり切ったり撃ったりするゲームです。
アストリブラに比べアクション性は高く軽快に動いてくれるゲームですが、個人的には攻撃が軽く感じ爽快感は薄いなと思ってしまいました。
ゲーム難易度も高く、ゴリ押しは後半になればなるほどできなくなり、育成や武器製作、スキルビルド等幅はありますが一つ一つが結構重い為、
複数の武器種はありますが、片手剣、両手剣、杖、弓全てを満遍なく使うのは難しいデザインになっています。
世界観や背景、音楽などデザイン関連は非常に良く出来ていますが、ルックは良いんだけどなぁという感想に留まってしまうなにか物足りなさも感じてしまいました。
セールで買うなら余裕で支払った金額分の楽しさは持ち合わせて居る為、メトロイドヴァニアが好きな人は満足できるかと思います。
渋谷へようこそ。ここがあらゆる作品で舞台とされた東京の街です。
エルダースクロールシリーズで有名なBesethdaから販売されていますが、開発は日本のTango Gameworksです。
てっきり海外開発かと思っていましたが、日本開発です。
ゴーストと名の付く通り、相手は幽霊や怪異なのですが、暗い室内や洞窟という訳ではなく開けた渋谷を舞台にしているため
私はホラーゲームが全くできないのですが、このゲームは恐怖感が無いゲームになっています。幽霊モチーフでもホラーゲームにしないっていう選択肢はちゃんと有ったんだなとひたすらに関心した記憶があります。
内容としては狭いとは言え、オープンワールド的に渋谷の街を飛んで歩いてできるゲームになっていて、渋谷の街を滑空しながらあっちこっち探索し、囚われてる幽霊を開放し、隠しアイテムを取り、たぬきに会い、地蔵を拝む。
とにかく動いていて楽しいゲームで時間を与えられたらずっとやってしまう魔力がありました。ストーリーは進めないけどちょっとだけやろうと思ったら気がついたら3時間渋谷を探索してる事も多々ありました。
シナリオはかなり王道で、圧倒的な感動があるかというと普通に楽しめる程度ではありましたが、それは横に置いておく位には何もかもが楽しく感じるゲームになっています。
欲を言うと、ボリュームが足りないというか、2.30時間遊べるゲームにボリュームが足りないっていうのは既に間違っているというのは理解していますが、楽しすぎるのでもっと遊ばせてくれという意味でもボリュームがもっと欲しいという感想です。
非常にお勧めのタイトルなので、ホラーゲーはやりたくないって勘違いしてる人がいたら今すぐ買っても良いですよ。
町には人間は居ませんが、猫と犬が居て能力をつかって交信する事ができるのですが、犬がとにかくかわいくて野良犬見つけたらかならず可愛がってドッグフードを上げていました。
お勧めです。
日本製のゲームが続いていましたが、こちらはアメリカに開発を置くold moonのメトロイドヴァニアです。
メトロイド寄りです。銃を打つので。
主人公は記憶が無く、自分を知らない存在が知らない星を探索し、自分とこの星が何なのかを探していく作品です。
ダッシュが遅い。最初から最後までこの不満は残り続けましたが、それ以外は普通に楽しめるゲームでした。
自分がアクションゲームがそもそも苦手というのはあるけれども、難易度はそこそこ高いのかなと思います。
ちゃんとクリアもできたし、中ボス的な相手もちゃんと倒せたので、それ位の難易度です。
やはりこの手のゲームは雰囲気が抜群に良いですね。明確にフロアの区切りをつける為のデザイン方向の結果なだけだとは思いますが、先に進んだ時のまだ見たことがないマップを見る事の快感は探索型のゲームの醍醐味だと思います。
そういう意味ではこのタイトルは十分に満足させてくれるタイトルです。
また、出会うキャラクタ達はどれも不思議な魅力を持っていて、すれ違うたびに会話してしまいました。
それにしても分かりやすく扱う武器でファンタジーかSFかの二択になるだなぁ。
メトロイド的でした。
Renka製作の戦略型経営シミュレーションゲームです。それで合ってるかはわかりません。
プレイ感はワンプレイが短く何度もプレイできるローグライク感の有るデッキ構築型のゲームなので
以前プレイした世界のための全ての少女に近いなと思いました。
いろんな場所に行って貿易をするゲームですが、毎ターン乗組員を追加する事が出来、各自能力やシナジー効果を持っているのでそれを組み合わせてよりお金を稼ぐというシンプルな作りになっています。
特に何も考えずにプレイしても面白いですし、実績や複数あるエンディングを見る為に条件クリアを目標にすると、ただのクリックしていく作業に意味が出てきてパラメータゲーと思ったら、ちゃんと先が見えるじゃないかとなりました。
非常にテンポの良いゲームで難易度も高い訳でもなく、リプレイも速くできる為気がついたらずっとプレイしてしまいます。
特筆すべき点はこのタイトルはこれだけ遊べて100円のタイトルである事です。
定価が非常に安い為、セールじゃなくても気軽に買って遊ぶ事ができます。非常にお勧めです。
SHADE Inc.開発の閃乱カグラの意思を受け継ぐゲームかと思いきや百合デビルメイクライでした。
かわいい女の子がかわいい女の子とイチャイチャしながら敵をバシバシ切っていくゲームです。
アクション部分は割りと大雑把な感じはありますが、こんなゲーム厳密に作らないで気軽に楽しめる位でいいんだよというデザインが見えてくる感じがありますね。
カメラが寄りすぎてるのだけちょっとプレイフィールに影響が出てるかとは思いますが女の子はもっと寄って見たいでしょ?そうだよね?って感じも受け取れたのでプレイフィールより大事な物もあるんじゃないでしょうか。
ヒロインは3人居て、受け攻め中立と全部楽しめます。楽しめますって言って良いんだろうか。
百合ゲームではあるのですが、なんか薄い感じも否めなく、明るさから来るものなのかどうなのか。
どちらにしろ、画面に写っている少女は全員美少女なので発売日に定価で買いましたがちゃんと金額分は楽しめました。
どうしようかなと考えている人はセールを待ったほうが良いとは思います。
百合はあります。
ミッドサマーのアリ・アスター監督作品。
ミッドサマーとは違いこっちは明確にホラーですと聞かされ身構えて見ましたが
ホラーってなんだろうという感じになりました。恐怖というより違和感や不安のほうが圧倒的で
わぁ!じゃなくてうわぁ……っていうシーンが目白押しです。最低で最高。
見終わったら、アリアスターのラストシーンってこうなのかぁって謎の納得をしてしまいました。
ずっと恐怖ではないなんとも言えない不安感に首を締め続けられる感覚をくれる映画でした。
非常に面白かったです。
・トロール
ローアル・ユートハウグ監督のネットフリックス限定怪物パニック物映画です。この映画はなんというか、早いです。信じられないくらい速さを感じます。
よくある展開が盛り盛りで、これってどうせ後半でこうなるんでしょ~~~って思いながら見ていると、もうそれ解決させちゃうの?となります。
この人ってどうせ後半で仲間になるんでしょとか思うと次のタイミングではもう仲間になってもいます。
じゃあ後半どうフックを持たせるんだろうと映画の内容とは違う視点でワクワクしながら見てしまいました。そういう作り方もあるのね。
ただ映画のラストはなんか腑に落ちないというか、納得できません。主人公の思考が全く理解できないラストにモヤモヤして下さい。
3匹のヤギのガラガラドンの単語が劇中一瞬出てきた時になるほど現地のお話だってなりました。
クリストファー・ノーランのSFったらSFです。ワイドスクリーン・バロック感も受けました。ちょっとだけですが。
地球が終わりを迎えた世界で、地球を延命させるか宇宙で別の住める星を探すかとかどっちを取るかの話は良く出てくる訳ですが
ちゃんと宇宙に向かって行くのを現実的に描いたのはあまり見たことがなかった為、非常にワクワクしながら見ていました。
ほしのこえや自分で書いたショートショートにも使った事があるのですが、地球と宇宙での連絡の時差の感覚が非常に好きで、距離が遠くなればなるほど送信に1年、受信に1年と意思疎通に時間がかかっていくという事。
また、地球の時間と宇宙における時間の流れ方の差によって自分は10分しか立っていないのに地球では1年立っているという様な状況が発生する為、気がつけた地球に残していった娘は自分の年上になっているという状況もちゃんと発生します。
宇宙に出るという事はそういう事で、人間には大きすぎるんだろうなと圧倒されます。
経ってしまった時間を遅らせる事は出来ても巻き戻す事は出来ず宇宙で途方に暮れる様は絶望以外の何者でもありません。
もうどうしようもない、終わりの物語になるだろうと思うこの作品はちゃんとハッピーエンドを迎えます。迎えれる事が異常です。もっと頑張ったけどどうしようもありませんでしたみたいなエンディングはいくらでも作れたでしょう。SF的にもそうです。
ただ、後半の加速していく記号の合致は快感以外の何者でもありません。
3時間の非常に長い映画ですが、休憩を挟む隙間も無く、一気に見ることができる映画です。
お勧めです。
・テネット
インターステラーを見た一週間後にクリストファー・ノーランおかわりです。
テネットは上記した時間は巻き戻らないんんだよという事を簡単に打ち壊します。そうです、時間を逆行できるんです。
時間の逆行も全世界がではありません。個別に時間を”持っている”のです。
最初に表現される時間の逆行は銃弾でした。銃痕の有る壁に向かって弾丸が入っていない銃を打とうとすると、弾丸が壁にあたった大きな音がした瞬間壁の銃痕が消え、銃の中に弾丸が装填されています。
自分の時間は順方向に流れているのに、弾丸だけが時間を逆行し結果まで逆行されます。めちゃくちゃに不思議な映像でそれだけでこれから何が起こるんだろうかとワクワクします。
映画を見ていると序盤に出てきたなんだろうあれ、という出来事は後半当然ながらその現場を見る事になり、あれってそうだったんだとなりますし、パラドクスやパラレルなど色々とこんがらがりますが
主人公の視点、我々の視点から見ると全てが順再生で行われているのでその後の時間や元の時間はどうなってたかはあまり考えなくても良いのかなと思ったりもしますね。
結果的に主人公がそう動いたのは全てのスタート地点にあったのだと思います。
また、主人公の名前が一度も呼ばれず明かされないというのもなんだか面白いですよね。面白いんですよ!
めちゃんこお勧めです。
先日友人にインターステラーとテネットを見たと言ったら、テネットの世界とインターステラーの世界が繋がってるとしたら面白くないですかって言われて、それはもう面白いですねとなりました。
・少女庭国
今年最後の小説です。矢部嵩さん著作のとんでもない小説です。
百合SF扱いされていますが、これは百合とかっていう話でもなく、勿論当然百合もあるんですがそういう話じゃないです。
なぜかというと、この作品には中学卒業式当日の女子中学生しか出てきません。
卒業式の会場へ向かっていると目眩がして、気がついたら真四角の何もない部屋の真ん中で寝ていました。
部屋にはドアが2つ。ノブがついているドアとついていないドア。一方からしか開けることができないのがわかります。
ドアには卒業試験の課題が書かれています。ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ。
要するにドアを開けたら向こうの部屋には女の子が一人居て、開けたドアが1個、女子中学生は2人式を成立させるには二人とも死ねば良い訳です。
なめんなよ、そんなの通用する訳ないじゃない。ドアを開けて起き上がった女子中学生と二人で次のドアを開けます。当然女子中学生が寝ています。
そんな卒業試験に挑む女子中学生のソウやキューブみたいなお話です。でした。
この作品は最初に起きた女子中学生が起こしていった女子中学生達とどうこの問題に挑んだのかというのは本編ではなく、序文でしかありません。
その後、じゃあ他の起きた女子中学生はどうなったのかというと卒業試験の結果の補足資料が存在しています。
起きたが状況を理解したのち自死した。複数の女子中学生と合流したが口論になり殺し合った。等が淡々と結果だけ記述されていきます。
描かれるのではないのです、記述されていってるのです。
果にはあまりに信じがたい所までこの少女庭国は向かう事となります。読後にあまりに圧倒され検索をした瞬間。
[ 少女庭国 奇書 ]とサジェストされました。当初は困惑しましたが、思い返せば確かにそう思われても仕方がないかもしれないと納得もしました。
今年読んだ百合SF小説の中でもやはり郡を抜いて”ヤバい本”だったかもしれません。時点で暗黒声優でしょうか。
楽しめる人は少なそうな印象ですが、圧倒的な本なので興味がある人は是非読んで見て欲しい本です。
百合はあります。
という訳で2022年も沢山ゲームと映画と小説を読みました。
ズラっと並べるとこんな感じです。
■ゲーム
・ENDER LILIES: Quietus of the Knights
・Fatal Twelve
・NEEDY GIRL OVERDOSE
・OMORI
・Vampire Survivors
・ANNO: Mutationem
・常世の塔
・春ゆきてレトロチカ
・世界のための全ての少女
・Road 96
・FAR:Changing Tides
・ベオグラードメトロの子供たち
・FINAL FANTASY XIV 暁月のフィナーレ
・アンリアルライフ
・わだつみのこだま
・ナツノカナタver1.0 今年のナンバーワン
・メイドインアビス 闇を目指した連星
・ASTLIBRA Revision
・LOSTEPIC
・Ghostwire: Tokyo
・Ghost Song
・サンセット・ルート
・SAMURAI MAIDEN -サムライメイデン-
■映画
・アイアンスカイ
・ハーモニー
・CAROL
・ドロステの果てで僕ら 今年のナンバーワン。
・dele
・ミッドサマー
・うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
・劇場版レヴュースタァライト
・浅草キッド
・ミスト
・呪詛
・来る
・コンジアム
・サイバーパンクエッジランナー
・ヘレディタリー/継承
・トロール
・インターステラー
・テネット
■小説
・紫色のクオリア
・最後にして最初のアイドル
・ハーモニー
・アステリズムに花束を
・百年文通
・そいねドリーマー
・少女庭国 今年のナンバーワン
ゲームが23本、映画が18本、小説が7本。
大分やりましたし大分見ましたし、大分読みました。
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