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カナダで大学合格までにやったみた英語トレーニング24メニュー

こんにちは、踊る女侍と申します。

51歳で会社を早期退職し、セカンドキャリアに向けた学び直しと海外に住むという夢をまとめてやっつけるべく、カナダのモントリオールという街で大人留学をしている中年学生です。

語学学校に通い英語の勉強を続けて一年半、先日カナダの公立大の英語基準点にギリギリ届き、入学許可が下りました。
これからまた別次元の大変さが始まるわけですが…最初のマイルストーンは何とか踏めた、という状況です。

ここまでの英語勉強法を振り返ったら、ずいぶんいろんなことを試したなと思い、それは場当たり的だったもののそれなりに良かったのかも、と思いました。

英語力の伸び率でいうと、BEFOREは、多分TOEIC500点代前半位。
(10年位前に確か600点弱で、そこから英語の仕事も勉強もせず海外旅行位しかしてなかったので推定でそのくらいかと。)
AFTERは現在IELTS6.0です。英検で準1級~1級程度だそうです。

いままだスムーズに英語コミュニケーションを取れてる訳ではないので決して十分なレベルとは言えないですし、この伸び率に一年半かけているのでそんなに早い進捗でもありません、という注釈つきですが…
それでも進捗はしたということで!個人の感想として効果を感じられたメニューをシェアしたいと思います。

長い記事になってしまったのですが…
英語学習者の方の何らかのヒントやひらめきの足しになれば、嬉しいです。


やってみたのはいわば筋トレのサーキットトレーニング方式。必要スキルを分解し、それらに対応した多メニューを、毎日少しずつ。

実際のところは、その時その時にこれはすぐ補わないと!と思うスキルに対応した勉強をし続け、それらを追加・変更・調整していった感じですが、それは振り返ってみるとスポーツクラブの筋トレの時にやるサーキットトレーニングのような方式でした。
今日はスクワットと上腕二頭筋と背中ともも裏と有酸素運動ね、みたいな。(適当なイメージです…。)

このやり方ではまず英語に必要なスキルを12個に分解して考えています。(計画的にそう考えたわけでなく後付け分析ですが💦)
そしてそれらのスキルを上げるために必要なメニューを日々やっていった感じです。
1メニューあたりの時間は短くして、なるべく多めのスキルに対応することを心がけました。これは飽きないようにするためと、色んなスキルを満遍なくじわじわ面を拡げて習得することをイメージしたためです。

いろいろ試してみたものの、思い返してこれはよかったかもと思ったメニューは24個ほどありました。

このあとは、

・英語の上達のために設定した12のスキル
・各スキルUPのために実施した24のトレーニングメニュー
・各トレーニングがどのスキルに効いたかの対照表
・毎日立てていたメニュー表メモの感じ

について、まとめていきたいと思います。


英語の上達のために設定した12のスキル

英語のスキルとしてメジャーなのは「Listening(聞く力)」「Reading(読む力)」「Writing(書く力)」「Speaking(話す力)」ですが、その4つを意識しているだけでは到底英語がうまくならないと考え、ほかに足した方がいいもの、細分化したほうがいいものなどを自分で足して考えていきました。

しかも時系列で考えると、ざっくり前半で追及したスキルと、後半で追及したスキルが変わっていったのも特徴的に感じています。

語学修行の前半戦、特に出だしはとにかく「Listening」にフォーカスしていました。
授業に行っても何を言われているのかわからなすぎる。。
何を習っているかも、説明されているのか質問されているのかもわからない…というスタートで、とにかく授業の理解のために予復習とリスニングに注力。
そこから「Reading」「Grammar」「Vocabulary」「Writing」対策を次々に追加、「Speaking」については手が回らず最低限にとどめました。

後半戦になり、聞く読む書くがある程度まで来ると、いよいよ話す力とコミュニケーション力がヤバい、となってくる。
そこで「Spraking」を細分化し「発音知識」「口腔筋力」「発想力」「議論力」と分けて意識し鍛えていきました。

あとは前半も後半も関係なく、「継続力」つまり飽きずに勉強し続ける工夫と、「(英語を話す)慣れと度胸」もかなり重要な要素だと思ったので、そこも意識して鍛えていっています。

1.聞く力

いわゆるリスニングスキルです。

2.読む力

いわゆるリーディングスキルです。

3.書く力

いわゆるライティングスキルです。

4.話す力(会話力)

いわゆるスピーキングスキルですが、この記事では特に連続的に会話ができるスキルという意味で使っています。

5.語彙力(単語・idiom・Phrasal verb・expression)

単語だけでなくイディオムや句動詞、コロケーション、独特な言い回し、ことわざなどなど、知って覚える系の知識を指しています。

6.文法知識(文法・構文)

文法、文型、文章の構文、約束ごとなど、英語のルールです。
中高英語で習った覚えのないもの、忘れているものもたくさんありました。
私の周りでは日本人はグラマー力が総じて高く、理屈でしっかり理解している人が多かったので、自分の強みとして押さえようという意識もあり注力しました。
逆に特にラテン系の友人はグラマーなんて気にしない!という人ばかりでした笑。

7.発音知識(Phoenic symbolsやリンケージ)

発音は二の次、という人も多いと思いますが、そして私もそういう考えだったのですが…。
あまりに聞き取ってもらえず何度も聞き返されることに萎えて、発音とも向き合わねば、という気分になりました。
いわゆる発音記号の知識や、単語がリンクした際の発音変化などの知識を指しています。
いやジャパングリッシュで十分なのよ、という考えもあると思いますし、私も実際そうなんですが、「アクセント」と「発音」は別もの。
日本なまりなのは味もあるしアイデンティティにもなるけど、発音は正確さを欠くと伝わらなくて混乱を招くだけ、というのが私の理解です。
ちなみに発音記号を覚えると、知らない単語でも音読はできるし、新単語も覚えやすくなる気がしています。

8.口腔筋力(舌と喉の筋トレ)

発音というものを調べ始めてから、言語によって舌や喉や顎の使い方は全く違っているという事実に衝撃をうけました。
日本語って喉閉じてて口動かさなくて高めトーンの言語だったのか…!知らんかった!
rightとlightを聞き取ってもらうには、rは舌を丸めるという知識だけではなく、実際に舌を喉の奥に落とし舌先を上げるという動きを瞬時に無意識にできることが必要で、そのためには口腔内の筋トレが必要だと思っています。
バイリンガル・トリリンガルの方、言語によって口の筋肉使い分けているんですね。

9.発想力(会話のひねり出し力)

これはcreativityとかimagimationの話ではなく、自分の中ではcome up with力とも呼んでいるのですが…。
英語で人と話すとき、日本語で言いたいことが浮かんでしまうことが多いので、とっさに言いたい単語や文章構文が出てこない。頭に降ってこないんですよね。。
でも何度も使った内容や、詰めて英会話することが多い時期だと比較的考えずに口から言いたいことが飛び出てくる。
脳に溜めた知識を、瞬時に強制的に引き出しから引っ張り出す、ひねり出す反射神経を鍛えないとダメなんだな、と思っています。

10.議論力(意見構成力・ディベート力)

英語の社会は日本語よりずっと意見交換の機会が多いです。
しかしそもそも自分の見解として何を言うか?がクリアに言語化できないと、授業や会議もディベートやプレゼンも、スモールトークすら詰まってしまう。。が、「日本にいた時は自分の意見を明確にする」なんて意識はあまりなく(特にプライベートでは)、なぜそう思うのか?にこたえられないことが頻発します。
ひと通りの話題に関しては、ある程度自分の考えをクリアにしておく。準備していない話題に関しても、それに対しての態度表明とその理由、プロコンの列挙など、明快な(曖昧さを残さない)意見形成力やクセづけが必要だと思いました。

11.継続力(飽きない工夫・楽しむ工夫)

これはもはやスキルというより工夫ですが…。
勉強ばっかりしてるのでとにかく自分を飽きさせないように、やってて楽しいと思えるものとか、コツコツ続けやすいものを探しては、自分の中の「続ける力」の火を絶やさないように心がけていました!

12.慣れと度胸(場数と開き直り)

これももうスキルではないですが苦笑。
どうにも英語苦手意識が強すぎる、英語コミュニケーションにビビりすぎる私にとっては、この特性の習得がマストな気がしています。
まだ英語が非日常だからビビるのであって、とにかくシャワーのように浸かって場数を踏むと感覚も薄れてきて開き直ってくる。
不思議なもんで、同じことを発話しても、落ち着いて自信持って言うと伝わりやすいんですよね。恐るおそる言うと、ほんとに打率が低い。
開き直るまで場数を踏んで、なる早でhegitateの森を脱却することが肝要だと思っています。

最後の2つは精神的なものですが、これらは以下のTEDで得たGritの考え方の影響もあります。
GridはGuts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の頭文字で「やり抜く力」「情熱の継続性」などと訳され、それが成功の要件であると定義されています。
余談ですが、こちら力強くモチベーティブなプレゼンなのでぜひ見てみてください!


実際やってみたメニューと、各スキルUPの効果実感の関係

上記のような各スキルを上げるためにやったこと、をまず一覧であげてみます。
※各メニューの説明は、このあと別途記載しています。
各メニューがどのスキルに対して効果があると感じたかを対照表にしていますので、このスキルを上げるためには何をやったのか?などの見方をしていただけたらと思います。

小さくてすみません!拡大してご覧ください。


毎日のメニューの組み立て方

そして日々のトレーニングイメージとして、実際に毎日Evernoteにメモしていたデイリーメニューのスクショを貼っておきます。
メニューは日々前日のものをコピペしつつ追加・削除して変えていきました。
たくさんチェックボックスがつく日もあればほぼつかない日もありました。
1日多メニューを心がけていましたが、どれかに集中したい日はそうする、など柔軟に運用してました。

授業の復習と宿題だけで力尽きた日。。この頃は各メニューの時間目安を決めていました。
毎日欠かさずやるメニューだけしかできなかった日。


英語サーキットトレーニング24メニュー

最後の項目になりますが、私がやった各トレーニングメニューの簡単な説明です。
語学学校の先生が薦めてくれた方法もあれば、同級生のやり方をまねたり、ネットで評判の良かった方法を取り入れたものもあります。
あと課金系のアプリやサービスも3つくらい入ってますが、ほとんどは無料でできることをやっています。


1.英語speakerと話す

当たり前すぎるメニューですみません。
しかし結局これが鉄板かつ最強です。

会話力・議論力・発話をひねり出す力がパワフルに鍛えられ、それから慣れと度胸というのも結局これでしか鍛えられえないと感じています。
相手の話を聞くことでリスニング経験値が上がり語彙・文章の新情報を得られます。

私は留学生なので授業や先生・友達との会話がこの最大のトレーニングメニューですが、英会話スクールやmeet up/SNSで出会う人や同僚などの英語スピーカーとの会話を定期的に持つ、ということもすごく有効だと思います。


2.Class preview / review

これまた語学学校生だったということで、特に前半は授業の予習復習が最大の自己トレーニングでした。
初球のうちは、授業についていくためにあらかじめテキストの単語の意味を調べておく、使いそうな単語を想像して書き出しておく。
またレベルに関係なく、授業後はクラスで出てきた単語を定着させる、グラマーの詳細ルールを調べる、などしていました。

参考書やオンラインコースで勉強されている方であれば、テキストブックにはグラマー、ボキャブラリー、リーディンク、場合によってはリスニングの要素がきっとあると思うので、その要素はカバーできるのではと思います。


3.Listening practiceのサイトでQuizを解く ( Audio / Movie )

今でも苦手なリスニングですが、しかしリスニングの聞いた量と理解力はきれいに正比例している気がします。
Youtubeで好きな動画をみるのもまた良しですが、それとは別にちゃんと教材仕立てになっていてQuizがあるサイトもやるのがおすすめです。
聞き流すだけだと意外と情報をこぼしているものです。Quizで自分の理解度が確認できます。
「english listening practice test online free」でたくさんヒットすると思いますが、先生に教わって私がやっていたものを貼っておきます。

https://test-english.com/listening/

https://learnenglish.britishcouncil.org/skills/listening


4.Readning practiceのサイトでQuizを解く

これもリスニング同様、Quizで理解度を確認することに意味を置いています。
またリーディングは語彙をどっさり仕入れるのにも大変効果的です。

https://test-english.com/reading/b1/


5.海外のニュースを動画で見る

BBC、CBCなどニュース動画のいいところは、英語がクリアなところです。
ニュースなので世界情勢もつかめてネタに飽きることはありません笑。
字幕もなくスピードも速いですが、映像があるので想像の手掛かりにもなります。
内容がわからなくても、どんどん流れてくる情報を掴んでメインアイディアだけでもつかむ、という意識で聞いていました。


6.英語ニュース記事をサイトで読む

ニュースのリーディングに関しては、飽き防止も兼ねていてとにかく徹底的に好きなカテゴリのもの、読みたいと思う記事のものを探して読んでいました。
そうしないと大量のアルファベットに立ち向かう勇気が出なかった。。
The New York TimesやCNNなど大手もありますが、私はThe Guardianがお気に入り。フォントの感じが良かったり、ニュースカテゴリも柔らかめなのが多い気がして。ここのStage, Dance情報をよく読んでいました。

慣れてくると「英語の本を読む」というメニューも入ってきますが、これもニュースサイトと同義。とにかく「読みたい」と思えるテーマを見つけることが大事だと思います。


7.映画・ドラマ・TED等英語コンテンツを見る

英語接点拡大のキーメニューです。
ポイントはsubtitle(字幕)があるコンテンツ、ということです。

英語コンテンツを英語字幕付きで見るか、それとも字幕なしで見る方が勉強になるかについては、先生によってほんと意見が違います。
ナシ派の言い分は、結局字幕を読んじゃってリスニングの勉強にならないじゃん、ということです。それもわかる。

私は、最初はやっぱり字幕アリの方がいいと思います。えっこの単語、こんな音で読むの? えっリンケージでこんな短くなっちゃうの? みたいなことがいっぱいあるし。
慣れて来たり、好きな分野だったり、内容が想像しやすいものは字幕なしにチャレンジしていく、という移行型でいい気がしています。

またコンテンツ選びのポイントは、基本好きなものでいいのですが、「いろんなジャンルのものを見る」というのが大事だと思います。
ニュース、ドラマ、プレゼンテーションとシチュエーションによって使われる英語が全然違うので、話し方や表現のバリエーションに触れた方がいいと思います。

私は海外ドラマにあまり食指が動かなくて…日常のカジュアル会話が苦手です。何か面白いのに出会いたい。。。


8.Vocabulary リスト作り

リーディング・ライティング・リスニングから覚える語彙だけでは圧倒的に足りないので、別途ボキャブラリービルディングは意識が必要だと思います。
でも暗記ものに近いので正解も近道もないんですよね。。

私は語彙は付随記憶がカギだと思っていて、一期一会で出会った単語(・表現等)は覚えつぶそう、と心がけています。

覚えるものは無限にあると感じてしまうので、せめてクラスや生活の中で出会えた語彙は、その記憶とセットで余さず覚えるようにしようと。
「あの時彼が私のことをgrounded person」て表現したな、とか、「whipって課題図書で読んだanimal farmに何度も出てきたな」、とか、

ほかにはビジュアルとセットにして覚えるのも記憶定着にはまあまあ良かったです。語源やルーツでまとめて覚えたり、接頭語接尾語でまとめて覚えたりもしましたけど、やっぱり生活記憶とセットで覚えるのが一番効果があります。

単語帳は迷走していて、、ひとつはTrelloというカンバン方式のツールを使って、1単語1カードを作り左の列に置き、徐々に覚えたら右の列に移す、というやり方を開発していました。

各単語カードは(全部ではないですが)、覚えにくいものは絵などを付けるようにしたり、友達からのSNSテキストをそのまま貼ったりして、どこで出会ったのかとかどういうニュアンスなのかをメモしています。

これ、悪くないやり方なんですが結局カンバン方式で右に移していく、、というところまではやりきれなくて、左側のインプットボックスに無限に新単語を足しています。
新規インプットしようとしても以前入力済みの単語だとわかると「あれ?だめじゃん、覚えてないじゃん」と気づいて、例文を足したり、この単語に出会った状況などを追記してカードを閉じます。

もうひとつのやり方は、単純にEvernoteに単語と意味を書き出し、自分で例文を作るというやり方です。クラスで出てきた単語の記憶定着という意味では効果的でした。


9.Writing practice / Summerize

ここからライティングメニューが少し続きます。
この「要約」は特に初~中級者におススメできるライティングメニューです。
読んだ文章や記事を自分の言葉で短くまとめる、というだけのことですが、与えられた情報のメインアイディアとディティールを識別整理する、言い換えの表現を覚えるという意味でたくさんのスキルを使うことになります。


10.Writing practice / Grammar review

授業の復習の延長メニューです。
クラスで出てきた文法やその議論に対して、自分で文章作って確かめてみるものです。
Infinitive(to+不定詞)とgerund(動名詞)、conditional(仮定法)、article(冠詞)なんかでつまずいて、よくやってました。
理屈とルールがわかったら、「自分が言いそうなこと」で文章作るのがポイントです。
書くと「あれ? aかな、theかな?」みたいな疑問が出てまた調べる…みたいなループですが。

ある日のcondotopnal。


11.Writing practice / Break time talk

本当の初期のころ、休憩時間にクラスメイトと全然話せなくて…「このままぼっちでいたら勉強効果半減してしまう!」と思い、きわめて簡単な会話の糸口の文章をストックしていました。
「Where are you from?」「How long have you been here?」「How was your weekend?」「Have you tried Poutine?」などの会話も、最初は用意しておかないと出てこなくて、質問や、自分の回答などをシミュレーションしてライティングストックしていました。


12.Writing practice / Small talk collection

上記break time  talkのもっと長いやつ、という感じです。
中級くらいになると少し長い意見交換の要素が出てきます。
あと、Western culture特有のスモールトークというやつ、あれが私苦手で…。日本でもパーティトークとかすごく苦手でした。

しかしここでは自分を表明せねばならん。
話せないなら、話すことがないなら、そのまま落語の小噺のようにカセットテープ化して作っておくしかあるめぇと思い、パッケージングストーリーを書き溜めることにしました。

「私がなぜモントリオールを選んだかというとね…」「私はキャリアチェンジを考えていて、その理由はこういうことなの」「私の好きな映画はジブリスタジオのSprited Away(千と千尋)というアニメーションで、これには日本人の宗教観が詰まっていると思う。例えば…」「私の趣味は踊ることで、何が素晴らしいかというとね…」などなど。

スモールトークは怖いけど、その話題って結構決まってくるな、とも思ったので、小噺ストックてしておくと便利です。


13.Shadowing

影のように人のスピーチを追っかけで読んで真似するアクティビティです。
中上級者にとてもおススメ。リスニング力の向上がかなり期待できるのと、英語口の筋トレにもなります。

シャドーイングのやり方はいろんなサイトに出ているので参照いただければと思いますが、私はまずスクリプト付き・音声なしで読んで、場合によってはスピード落として読んで、慣れてきたらスクリプト付き・音声なしで口パク合わせして読んでいました。

教材はスクリプトがしっかりしていて英語もクリアなTEDが断然おススメです。


14.Dictation

これもおススメ。全レベルで有効だと思います。
耳から聞いた文章を自分で書き起こす、というアクティビティです。
聞く力がぐんと上がります。

最初はキーワードがまず聞き取れないのですが、中上級になっても、theやsがぬけたりリンケージが聞き取れなかったり…。

またこれ、語彙の強化にとても役立ちます。何がいいって、スペルミスに気付けることです。読んだりしているだけだとなかなかスペルは正確に覚えられないですが、音声から書き起こすことで、意外なほどスペルをおぼえていないことに毎回驚愕します。


15.Phonetic symbolsの勉強

発音知識のところでも書きましたが、あまりに人から「なに?」と聞き返されるのに萎えて発音にも向き合いました。
RとL、THなどまだ習得できていないものも多いですが、発音記号とその舌ポジションを正確に覚えたので口の筋トレも開始できましたし、新単語を覚える時も音が入ってくるのでなぜか以前より覚えやすい気がします。


16.Reading aloud

朗読は口腔筋トレのためのメインメニューです。
私は後述するG SETというサービスで毎日1分の英文朗読を添削してもらっているのがかなり効果がありました。

かなり英語の知識がある人でも口が回らない、ついてこないというのは良くあることだと思います。前述のとおり、言語によって口の筋肉の使い方は違うので。

いまさら大頻出ワードのTheやThisの言い方変えるというのも骨が折れたのですが、やっと慣れてきました。
これこそ文字通り筋トレなので、短時間で毎日コツコツ、がカギだと思います。


17.Oral diary

これはインスタでやっている人がいて取り入れましたが、パワフルです。
日記を口頭で録音・録画する、というだけです。
3分とか5分、時間を決めて、その間ノンストップでとにかく話す。

話す系メニューなので発音や口筋トレになることはもちろんですが、スキルのところで申し上げた「発想力」、つまりとっさに言いたいことを脳からひねり出す、という効果に優れています。

発話をひねり出す反射トレーニングは、対人コミュニケーションに勝るものはありませんが、次点としてはこのやり方が有効だと思いました。
AI相手の会話も似た効果はあると思いますが、5分話さなきゃ、とかの方が私にはほどよくプレッシャーになります。


18.Writing practice / Essay

少しアカデミックになりますが、私は大学に行きたかったのでEssayも何度も書きました。
Thesis statementがあって、Introduction→Body→Conclusionというフォーマットを厳格に守るというアレです。

これはライティングスキルを上げるとともに、明確な意見形成をする良い訓練になります。
「AIは人間にとって脅威か」「SNSは有害か」「環境破壊をどう見るか」。
お題はそんなあたりが多いですが、意見形成方法は常に同じで、明快な態度表明とその理由などの補足陳述。

これをたくさん書いておくと、あとあとディスカッションやディベートが出てきた時に、パッと自分の意見を述べる、ということがしやすくなると思います。


19.Essay recording

前項目と似ていますが、書いたエッセイを読んで録音する、ということもやっていました。
これは大学出願直前の、IELTS受験対策としてやっていたものです。

IETLSではリアルの面接官とのスピーキングテストがあるので、そこに向けて準備をする必要があります。
スピーキングの質問は、ホームタウンのことや生活、価値観、仕事、環境と多岐にわたったテーマから出題されます。

https://www.bestmytest.com/ielts/speaking

全部は無理でもいくつかは、と思い、3分間分の分量の原稿を何種類か用意し、それを何度も録音して、発音、トーンや論旨展開の感じを頭に入れました。
試験ではそのまま話すことはできませんでしたけど、用意した原稿の論旨展開に沿って簡略化して話すことができました。
書くこと、意見を作るに加え、伝えることのスキルにも効果があるなと感じます。


20.英語の歌分析と暗唱

飽き防止の気分転換用メニューです!
英語の歌というのも立派な教材。

昔マドンナの歌を丸暗記したものだ…と思い歌詞を見ながら歌ってみたら、単語の後ろのsだのedだのを軒並みはしょって覚えていたことが判明。
改めて意味を考えながら覚えなおすと、リスニングにもリンケージを覚えるのにも口筋トレにも役立ちます。


21.Duolingo App

ここからは課金メニューです。
Duolingはフランス語やるために課金コースにしたのですが、英語もサクサクできて気分転換になるのでやってます。

さすがよくできたゲーミフィケーションなので、携帯ゲームを開くくらいなら…とDuolingoをちょこっとやって閉じる。
毎日英語勉強、のくせ付けメニューとして機能しています。


22.Speak App

これも課金系アプリです。
AIとお話しするタイプのやつで、よくできているなーとは思います。
活用しまくれば、語彙などにも役立ちそうですが、
いまのところは口の筋トレと、会話ひねりだし力の補助教材として使っています。
今後も継続するかはちょっと考え中。。


23.G SET

発音矯正のサービスを探していた時にwebで見つけて、1年弱試しているサービスです。

・単語と文章の読み上げ音声、簡単な英作文を毎日送り(所要時間15分くらい)、教師が添削して返送
・週に1回1時間、リアルかzoomで教師とレッスン
という構成になっています。

正直安くはないですが、発音はG SETの毎日コツコツでだいぶ自信がつきましたし、週一でネイティブの方とのフリートークがあるのも魅力にはなっています。


24.番外編:Book Club

最後に、番外編でBook Clubです。
これはグループアクティビティなので一人では難しいのですが、語学学校で2期ほどやって、なかなか秀逸なプログラムだなあと思いました。
英語の勉強会を開催されている方などは、取り入れてもいいかもという意味でご紹介。
高負荷な読書感想会という感じです。

Book Clubの進め方
・課題図書を設定し、毎週その中から読む章を決めておき、週一回ブッククラブを開催。
・参加者は決められた章を読み、ブッククラブまでにノートを用意する
・ノートには以下の項目をまとめる
あらすじ/この章のテーマは何か/テーマは何を象徴しているか/この賞に出てくる登場人物と特徴/自分取って新しい単語とphrasal verb/この章に関しfactを聞くような質問と答え/この章に関し意見を聞くような質問と自分の意見/この章に関し行間を問うような質問と自分の意見
・クラブ当日は4人程度のグループに分かれ、ノートの内容をシェア。特に最後の3つの質問について意見交換をする。

Book clubのノート。腱鞘炎になるかと思った。。

負荷は高いですが、読む書く聞く話すをはじめほぼ全スキル総動員のアクティビティなので、総合的な英語スキルアップに役立つなと思いました。




長文お付き合いいただきありがとうございます。
何か気になるものだけやってみたり、これをもとにアレンジ、など何らかのヒントになれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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