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参拝者が月間1,500名に増えた!ホトカミ活用方法を紹介(#2 茨城県伏木香取神社様編)
神社お寺・御朱印の検索サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表取締役の吉田 亮です。
「100年後に神社お寺を残していくための参考になる事例を紹介したい」
「未来に希望を持てるようにしたい」との想いから、
ホトカミ公式アカウントがきっかけで神社寺院の参拝者が増えた事例を紹介しています。
具体的な事例に加えて、いつも神職僧侶の方々向けの講演でもお話ししているエッセンスも紹介します。
【#1 福島県高司神社様編】参拝者が100倍に増えた!ホトカミ活用方法を紹介
第2回は2019年7月からのわずか1年半で、
・参拝者数が毎月1500名
・専業で家族と生活できるようになった
茨城県の伏木香取神社さんの事例とホトカミ活用方法、僕の分析やコメントを紹介します。
※田所さんにはホトカミ公開直後の2017年春からお世話になっているため、個人的なやり取りも多いですが、ホトカミは公平中立に運営しています。
※私は毎日、ホトカミ公式LINEを通じて全国の神職僧侶の皆様からの質問や相談にお答えしています。
伏木香取神社は、酒門神社の宮司でもある田所克敏の奥様のご実家の神社。
田所さんには渋谷の神社に奉仕されていたときから、
大変お世話になっていて、インタビューさせていただいたり、
入社式のご祈祷をお願いするなどしてきました。
(2019年4月6日の入社式のご祈祷の様子 / 田所さんと記念撮影)
ちょうど上記の入社式の相談の打ち合わせの際、
神奈川県の横浜御嶽神社さんの事例を田所さんにも紹介させていただき、
「こんな素敵な事例もあるので、明るい希望があるかもしれません」というお話させていただいたことを覚えています。
今回の記事が、また他の寺社さんにとって、明るい希望になったら嬉しいなと思っています。
100年後に神社お寺を残していくために、
少しでも何かヒントを提供できれば幸いです。
田所さん、いつも本当にありがとうございます。
残りの人生で神社を再興したい(ホトカミ活用前後の変化)
■ホトカミ活用以前
・氏子さん以外の参拝者は年間で数名
・御朱印は特別な出来事だった
■2019年7月頃より本格的にホトカミ活用開始
・お祭りに合わせた御朱印も開始
・渋谷の神社での奉仕から、伏木香取神社に拠点を移す
■2019年9月には御朱印だけでも500組、専業へ
・地元に戻った後も神職をしながら、他の仕事もすることで家族と生計を立てていこうかと考えていたが、なんとか専業で生活できるようになる
吉田コメント:
「残りの人生で神社を再興したい」
「いまよりも良い形で、神社を次の世代にバトンタッチできるようにしたい」と上述の入社式のご祈祷の打ち合わせの際、田所さんは仰っていました。
早速、次の日には公式アカウントに登録してくださいました。
(今では500名以上を超えている公式アカウントですが、当時はまだ田所さんが4人目。)
そして入社式のご祈祷のあとにも、公式アカウントを使ってみた感想や使いづらい点などもたくさんご指摘くださいました。
2019年8月18日の田所さんからのメッセージ。
田所さんの「神社を残したい」という想いや覚悟が本当に伝わってきました。(当時のことを思い出すだけで泣きそう。本当に良かった。)
月間参拝者数1000名を突破(1年後の変化)
■2020年8月には、月間1000名を越える
・コロナ禍でも参拝者は増え続け、2020年8月には月間1000名を突破
・わずかここまで1年間の出来事
・半数近くが毎月お参りされる方
■2021年12月には、月間1500名を越える(現在)
・御朱印や授与品ではなく、純粋に参拝のみを目的に訪れる方が増えた
・氏子さん以外のご祈祷の申し込みが増えてきた
・わずか2週間で、以前の1年分お賽銭
・お守りやお札の頒布数も以前の数十倍に
・先代までは兼業だったが、現在は専業で家族で生活していけるように
吉田コメント:
昨年の夏にお話伺ったとき、まさか1000名も突破していたとは知らず、
本当に驚きました。
しかも、半数近くの方が毎月お参りされている方とのことで、本当に愛されているんだなと感じました。
(皆さんのホトカミへの投稿や、田所さんのコメントのやり取りなどからも伝わってきます)
【代表が分析】田所さんのホトカミ活用方法の素晴らしい点を紹介
①日記のように「神社の日常」を投稿
YouTuberのヒカキンさんは、毎日同じ時間に投稿することでファンを増やしていったという逸話があります。
田所さんもヒカキンさんと同じように、毎日のように神社の様子を【写真とセット】で投稿してくださっています。
これまでのお知らせの投稿数は、既に440件を越えているほど。
田所さんは行事などの告知だけでなく、
神社の日常やお祭りの準備の様子、そして無事にお祭りが終わったことなども情報発信されているのがポイント。
「何月何日に〜〜をやるのでお越しください」という告知だけを投稿する方もいらっしゃいますが、
・準備の様子を知ることで、神主さんお坊さんの想いを伝えることができる
・過去の行事の無事に終わりました情報があることで、ただの告知だけではなく、丁寧に情報発信されていること、心が伝わる
そして、ホトカミには神社やお寺に興味がある方がたくさん集まっています。
皆さんに法要やお祭り、行事などの背景や準備の様子もお伝えすることで、
さらに、深く神社お寺に関心を持つ方が増えたらいいなと思います。
ちなみに田所さんは、「投稿は崇敬者との約束である」と仰っていました。
ただの行事の情報発信ツールとしてでなく、
お参りされる方との信頼を築くためにもホトカミを使っていただけていること、とても嬉しいです。
②告知が早い!早く投稿するほど効果アップ
当たり前のことではありますが、
【前日に告知するよりも、1ヶ月前に告知した方が露出の回数は30倍に増えます】
単純に見られる日数が増えるからです。
もちろん皆さんお忙しいなかで時間を見つけて情報発信して下さっていることと思います。
(場合によりますが)田所さんは2週間以上前から告知を投稿してくださっています。
告知のタイミングが早ければ早いほど、お参りされる方が予定を立てやすい、つまりお参りしやすくなります。
③実名・顔出しで情報発信
田所さんは、神職さんには珍しく、実名・顔出しでホトカミで情報発信されています。
ひとことで言うと、
「安心感」
実名・顔出しによって、ホトカミで情報を調べる方の安心感に繋がります。
他のSNSも含めて、お坊さんは比較的実名で顔を出してらっしゃる方も多いですが、神職さんは「神社名」でアカウントをつくっている方が多いです。
(余談ですが、歴史上の有名なお坊さんは、鑑真、行基、最澄、空海、、、とたくさんいますが、有名な神主さんは全然名前が思い浮かばないですよね。)
安心してお参りいただくためにも、
【実名・顔出しで情報発信】は重要なポイントです。
④他の寺社に参拝してホトカミにも投稿
田所さんのマイログでは【訪ねた寺社は102】となっていますが、
ご自身の神社お寺以外にもお参りされたら、ホトカミに投稿してくださっています。
これは本当にすごいことだと思っています。
なぜなら、【参拝者の目線に立つ】ことができるからです。
神職・僧侶の皆さんは他の寺社に行かれる機会も多いかと思いますが、
おそらく日常になっていて、あまり特別感はないかもしれません。
しかし、参拝した記録をホトカミに投稿することで、
「どんな写真や文章を投稿しようかな?」と自然と考えることで、
客観的になることができ、様々な気付きを得ることができます。
「アウトプットを前提にすることで、インプットの質が上がる」
つまり、何かしら書こうと思うことで、何かないかな?と自然とアンテナが立ちます。
さらに一般のユーザーと同じように投稿することで、
ホトカミ内での露出の機会も増えますし、個人的にはプロである神主さんやお坊さんが他の寺社にお参りされた際の投稿はとても興味を持つところでもあります。投稿することで、他の寺社さんの情報も充実したら嬉しいです。
ここまで田所さんのホトカミ活用方法のポイントについて紹介しました。
しかし、いくら情報発信を丁寧にされていたとしても、
1年半で毎月1500名以上(そのうち半数がリピーターの方)なんてことは、
なかなか実現できなさそうです・・・
ここからは、田所さんに聞いた【神社で奉仕するなかで大切にされていること】などを紹介します。
⑤大切なのは、人としての信頼関係を築くこと
田所さんは神社にお参りされた方との会話をとても大切にされています。
そして「まずは、人としての信頼関係を築くことが大事だ」と田所さんは仰っていました。
顔と名前も覚えるほど、参拝者の方とよくお話しされているそうです。
多くのユーザーさんといつもホトカミ談義もしてくださっているようで、とても嬉しいです。
(そういえば、私も渋谷の神社の境内をウロウロしていたとき、田所さんに話しかけていただいたことがきっかけでした。)
以下は僕の所感です。
神社お寺を残していくためにも、
「ご祈祷の予約を増やしたい・・・」「お墓の申し込みを・・・」と仰る神主さんやお坊さんの気持ちもとても分かります。
しかし、ご祈祷やお墓などの広告を出しても、なかなか成果には繋がりません。
時間はかかるかもしれませんが、お参りされた方との信頼関係を築き、
心の拠り所となってもらえるような神社お寺のあり方を目指すのが地道ですが着実だと思います。
ホトカミでは御朱印の協賛広告のみ承っているのは、
すてきな神社お寺の露出が増えて、お参りされる方が増えれば、みんなが嬉しいからです。
田所さんから、全国の神職僧侶の皆様へのメッセージ
最後に、田所さんから全国の神職僧侶の皆様へのメッセージをいただきました。
「できることを、精一杯やる!」
1人でできることは、限られています。
しかし、一生懸命やっていれば、誰かが見ています。
共感して、お手伝いしてくれる人が現れます。
そうすると、1人ではできなかったことができるようになります。
ですから、まずは自分のできることから始めましょう!
■まとめ(何かひとつでも実践してみてください!)
というわけで、今回は茨城県の伏木香取神社さんのホトカミ活用方法を紹介させていただきました。
ぜひ、このnoteを読みながら、実際に伏木香取神社さんのページをチェックしてみてください。
きっといろんなヒントが詰まっていると思います。
そして、すぐに何かの準備過程を投稿してみるなど、
ひとつでも実践してみてください。
最後に田所さん、いつも本当にありがとうございます。
こんなに大々的に取り上げてしまうと、少し今後の投稿にプレッシャーを感じてしまわれるかもしれませんが、気負わずに今後もホトカミをご活用いただけたら嬉しいです。
このnoteへの感想や質問などあれば、
ぜひ、omotenashi@hotokami.jp やお問い合わせまでご連絡ください。
また、これまでのデータや事例をもとに、神職僧侶様向けの勉強会で講師もしています。お気軽にお問い合わせください。
例:愛媛県神道青年会様
最後に。
読んで頂きありがとうございます。
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▽ホトカミ協賛広告の紹介▽
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