2023年までのラグナロクオンライン
ドーモ。インターネット老人会の者です。
よくある話題の一つだと思いますが、
「もし明日死ぬとしたら何を食べたい?」
って聞かれたら、きっと色々な答えが出てくることでしょう。
\ケンタッキー/ \回らないおすしー/ \ぎんざみつぼしー/
「回らないお寿司」を理解できない人たちが出てきていると聞いてなんとなく世間の情勢を憂いていますが、それはともかく。
じゃあ、
「もし明日死ぬとしたら、どのゲームの話する?」
って聞かれたら?
私はインターネット老人会のものなので、明日死ぬとしたらきっとこのゲームの思い出を語ることでしょう。ラグナロクオンライン(以下:RO)というゲームのことを。
でもMMOですよ、MMO。その思い出は一日で語り尽くせる気がしません。だってMMOは1日じゃ終わらないからね!
というわけで本日は心残りがないように、いつでも振り返れるようにROの紹介をここに残しておこうと思います。それくらいにはなんだかんだで好きなんです、このゲーム。
今回は二部構成。
まず一部目は、ROの紹介とストーリー説明。
二部目はプレイ日記形式で、心残りを消化していくつもりです。
・ROに興味があるけど全く知らないよ!って人
・ROプレイヤー、もしくは過去にプレイしたことがある人
・プレイ予定はないけどちょっと知っておくか、って人
こんな人向けの内容となっております。
長いので、もし読んでもいいよ、という方がいましたらお暇な時にでも、コロナ陽性で熱めっちゃ出たのに意外と余裕で暇を持て余してしまった私の道楽にお付き合いくださいませ。
…忙しくて意外と完成までに時間がかかってしまった…
ラグナロクオンラインってどんなゲーム?
いわゆるネトゲです。MMORPGです。一つの世界に何百、何千人と集まって好き勝手に冒険して生活するタイプのゲームです。
プレイヤーはゲーム世界の住人となって冒険をしたり生産をしたり、様々な目的を自分で見つけて楽しむわけです。町中にいるのは他の生きたプレイヤー。同じ世界を楽しむ同好の士。そんなみんなと一緒に、レベルを上げて最強装備を目指すのもよし、各地にいるボスを倒してレアアイテムをドヤ顔で露天に並べるのもよし。砦を巡って対人戦するのもよし。街の片隅でたむろして仲間と雑談に花を咲かせるのもよし。一定のルールのもと、何をやっても良いというのがMMOの良いところかなと思います。
MMORPGが日本で爆発的に流行ったのは2000年初期あたりでしょうか。当時の有名所といえばエバークエストやウルティマオンライン、Lineageなどが先駆けだったかと思います。特にLineageはクライアントCDを街頭無料配布していたのが印象的でした。基本無料というのも今となっては定着した文化ですが、当時はすごかったんですよ。「秋葉原駅前で無料でゲームを配ってる!」って昔のゲーム漫画かよぉ!?(インターネット老人会要素)
なんやなんや日本で流行ったMMO。しかしジャパニーズオタクの心をしっかり掴んだのは、可愛いキャラとポップさを全面に押し出したROだったんじゃないかなと思います。3等身のキャラに、ファンタジーでありながらおどろおどろしくない世界観。今では当たり前のライトでファジーなファンタジー世界観の先駆け…とまでは言いませんが、基盤を作るのに一役買った存在でもあったのかな、なんて勝手に思っています。
そんなROもどうやら20周年を突破。おめでとうございます。長い歴史を積み上げたビッグコンテンツとなったわけですね。とはいえ20年間ぶっ通しで遊んでいた人は…いる? もしかしてそんな人存在しないんじゃ…? っていうかそんな人がもしいたら人生を見直してみたほうが良い気もしますが、ともあれサービス終了していなければいつでも戻れるのがネットゲーのいいところ。
私もROは3回くらい遊んでます。遊んだ時期も周囲にいた人もバラバラでしたが、ログインするたびにいろんな人との出会いがあったり、楽しい冒険があったり、他愛無い雑談や、ボスやレアアイテム、きっついレベリングなどで一喜一憂した楽しい記憶が思い出されます。MMORPGの良さ味というのは、まさにそういうところでした。
今はもう時代が違うので、当時の遊び方とはまた変わってきてるかもしれませんね。でも今は今のMMOの楽しみ方というのがあるかもしれません。
そんなこんなで、ROとMMOを昔語りするインターネット老人会トークでした。
ROの歴史
歴史とは時間の積み重ねです。
つまり時間を積み重ねれば、何だって歴史は生まれるのです。
かくいうROも20周年を迎えたわけですが、それだけ長くサービスを続けていれば膨大な歴史があります。思い出話をするとき、もしくは復帰をするとき、「どこまで遊んでたかわからないー!」というのはネトゲあるある。なので今回はざっくりと自分用に年表を作ってみました。
見たい人はガン見して、興味ない人はガッとスクロールしてくださいな。
■ラグナロクオンライン、アプデの歴史
2002/12/01 正式サービス開始
2002/12/01 Episode 1.5 グラストヘイム、アルデバラン時計塔
2002/12/19 雪の街ルティエ
2003/05/27 Episode 2.0 幻想の島コモド
2003/06/27 人が多いのでサーバー増設(マイグレーション)
2003/07/29 Episode 2.5 タートルアイランド、攻城戦
2003/10/07 Episode 3.0 シュバルツバルド共和国ジュノー、2-2次職
2003/12/01 アマツ(日本モチーフ)
2004/02/17 コンロン(台湾モチーフ)
2004/05/18 人が増えたのでサーバー増設(マイグレーション)
2004/06/08 Episode4.0 ウンバラ、スーパーノービス、結婚システム
2004/08/24 死者の街ニブルヘイム
2005/02/15 転生システムと上位2次職
2005/03/29 完全新規サーバーverdandiオープン
2005/04/26 Episode4.5 龍之城(中国モチーフ)、常夏の島ジャワイ
2005/05/18 更に人が増えたのでサーバー増設(マイグレーション)
2005/07/12 アユタヤ(タイモチーフ)、養子、神器
2005/10/25 Episode 5.0 工業都市アインブロック、The Sign
2005/10/07 PVPワールドUrdrオープン
2006/03/14 企業都市リヒタルゼン、ジュピロス、ホムンクルス
2006/07/04 タナトスタワー、アビスレイク、「拳聖」「ソウルリンカー」
2006/10/24 田園都市フィゲル、「ガンスリンガー」「忍者」
2007/07/03 Episode 6.0 アルナベルツ共和国ラヘル
2007/10/23 峡谷都市ベインス、トール火山
2008/03/04 名もなき島
2008/04/28 冒険者アカデミー
2008/05/27 モスコビア(ロシアモチーフ)
2008/09/09 Episode7.0 モロクの街崩壊、魔王モロク復活
2008/11/25 新攻城戦
2009/03/31 メモリアルダンジョンシステム、エンドレスタワー
2009/07/14 Episode 8.0 異世界アッシュバキューム
2009/11/17 Episode 8.1 イグドラシル、ニーズヘッグ
2010/02/23 ブラジリス(ブラジルモチーフ)
2010/07/06 三次職実装、システムリニューアル(R化)
2010/10/05 Episode 8.2 サファ族の首都エルディカスティス
2011/04/12 デワタ(インドネシアモチーフ)
2011/11/15 Episode 9.0 モーラの街とビフロスト
2011/11/22 PSPラグナロクと連動ストーリー「暗黒時代の記憶」
2012/01/31 ビフロスト第2弾
2012/02/28 イズルード海底都市
2012/03/27 猫のマラン島
2012/04/19 増えすぎたサーバーを統合
2012/06/12 生体工学研究所拡張
2012/08/12 ポートマラヤ(フィリピンモチーフ)
2012/09/11 スーパーノービス限界突破
2012/11/28 大規模バランス調整と強化(RR化)
2013/01/29 攻城戦トレーニングエディション(TE)
2013/03/26 グラストヘイムメモリアル、ナイトメア
2013/05/14 Episode9.1 【妖精族の都エクラージュ】
2013/05/21 期間限定無料ワールドBreidablik
2013/08/06 忍者上位職「影狼と朧」
2013/11/12 英雄の痕跡「サラの記憶」
2013/12/17 英雄の痕跡「フェイスワームの巣」
2014/02/18 ホラーおもちゃ工場
2014/03/18 超大型アプデ【覚醒】
2014/05/20 英雄の痕跡「ゲフェン魔法大会」
2014/09/24 時計塔ナイトメア
2014/11/04 Episode9.2【決戦】魔王モロクとの決戦
2014/11/18 決戦追加、悪夢のジターバグ
2015/03/17 英雄の痕跡「魔神の塔」
2015/04/21 砂漠の都市モロクの復興
2015/05/19 Episode:Memory Record 廃墟都市ウェルス
2015/06/09 ウェルス追加、チャールストン工場
2015/06/16 ピラミッドナイトメア
2015/08/11 マラン島拡張、地下排水路
2015/09/01 英雄の痕跡「フェンリルとサラ」
2015/09/08 英雄の痕跡「飛行船襲撃」
2015/09/15 英雄の痕跡「呪いの剣士」
2015/10/13 生体工学研究所拡張:獄
2015/11/04 ロードオブヴァーミリオンとコラボ
2016/04/27 Episode:EDDA~教皇と少女の覚めない夢~
2016/05/17 ガンスリンガー上位職「リベリオン」
2016/07/19 古のグラストヘイムにハード追加
2016/09/06 エミル・クロニクル・オンラインとコラボ
2016/11/08 Episode:Banquet For Heroes ~七王家とユミルの心臓~
2017/07/25 EPISODE:TERRA GLORIA ~ルーンミッドガッツ王国の胎動~
2017/11/07 ロックリッジ(アメリカ西部開拓時代モチーフ)
2017/12/05 実績システム&メールシステム
2018/04/03 新プレイヤー種族「ドラム(猫)」
2018/07/10 イリュージョンオブムーンライト、フローズン
2018/08/14 イリュージョンオブヴァンパイア
2018/09/04 ワールド間移動倉庫実装
2018/10/02 イリュージョンオブ久陽宮
2019/02/05 イリュージョンオブテディベア
2019/03/03 全ワールドのキャラが入れる「イグドラシル」サーバー実装
2019/03/19 イリュージョンオブルワンダ
2019/04/09 イグドラシルワールドでPvE攻城戦
2019/06/04 EDDA生体工学研究所の秘密
2019/08/27 EPISODE:ILUSION~禁忌の楽園~、特殊警戒地域オース
2019/10/15 イリュージョンオブラビリンス
2019/10/29 UrdrサーバーがPVPから通常ワールドへ
2020/01/28 【進化】ベースLv上限185、スキル調整など
2020/02/12 イグドラシル攻城戦に難易度INFERNO追加
2020/02/25 深淵の回廊に難易度追加
2020/06/23 EPISODE:EDDAグラストヘイム、グラストヘイムの没落
2020/09/29 拳聖、ソウルリンカー上位職「星帝」「ソウルリーパー」
2020/11/10 EPISODE:ILUSION~賢者の遺産~、バルムント邸
2021/04/13 グラストヘイムINFERNO「平行世界のヒメルメズ」
2021/05/18 イグドラシルワールドで模擬戦スタート
2021/06/29 イリュージョンオブアンダーウォーター
2021/09/21 ファロス燈台地下迷宮
2021/09/28 イグドラシルサーバーで対人戦「バトルコロッセオ」
2022/04/05 イリュージョンオブツインズ
2022/05/17 ワールド倉庫拡張
2022/11/01 タナトスINFERNO
2022/11/29 4次職実装
2022/12/20 EPISODE:The Double Goddess
年ごとにわけました。まさに年表。
太字は個人的に大型アプデだと思ってるところやメインシナリオに関わってると思ってるところです。
上記内容は公式のアップデートヒストリーを参考にしましたが、20年ともなると流石に膨大ですね。興味のない人からすればなんだコレって感じですが、過去にプレイした身としてもなんだコレって感じです。多すぎて何がなんだかわからない…!
あと書いてる最中に思ったんですけど、アプデ間隔というかスケジュール、一定じゃないですよね。スマホゲーみたいに大型アプデの一定化をしないと今の御時世辛いと思うんですよガンホーさん。1ファンとしてよろしくお願いします。
ROの世界観
やっぱこれでしょ。
ROのストーリーが好きです。
出てくる登場人物がみんな一癖も二癖もあり、お話もほんわかするものからエゲツないものまでさまざま。っていうか大抵エグい方面に帰結してる気がしますが…人間讃歌って言えば良いんでしょうか。自分のできる限りの力を持って頑張ったり、時には策謀を張り巡らしたり、時には裏切られたり、とにかく全力で生きている。そんなストーリーや世界観は、等身大のファンタジー小説を読んでいるような気分にさせてくれます。
というわけで、過去から今に至るまでのROのストーリーをざっくりまとめてみました。知らない人、遊んでるけどよくわからない人、なんとなく知りたい人向けです。やっぱり自分用にまとめた、自分の主観が混ざったものですが、興味ある人は「こんな感じなんだなあ」って参考までにどうぞ。
ここから下は全部、ROのストーリー解説です。
20年分なので超膨大です。興味ない人は回れ右です。
あとネタバレを含みます。ご注意ください。
+ + + 空白くん、若干の配慮スペース + + +
■ROの元ネタ
韓国のcomic『RAGNAROK INTO THE ABYSS』が原作。北欧神話をベースにしたファンタジー活劇。作者が迷走してしまったとかで現在どうなってるかよぐわがんにゃい。
ROは原作の未来が舞台で、ゲーム内では「英雄の痕跡」というコンテンツで原作キャラの活躍を「過去の出来事」として知ることができる。
■世界観
剣と魔法のファンタジーにちょっとスチームパンク風味が混ざっている世界。ロボットや生体実験などの科学的要素もあるが一般的ではなく、剣技で銃に対抗できるパワーバランス。移動手段は徒歩、船舶、ワープポータルから飛行船までさまざま。
・ルーンミッドガッツ王国
首都はプロンテラ。
プレイヤーが最初に降り立つ国。剣と魔法が中心の文化圏。肥沃な大地や広大な砂漠、呼吸可能な海底、謎の古城など様々なものが混在しているファンタジー国家。港街からはアマツなど個性的な他国へも行ける。
政治は王政。王位継承の際は建国に関わった『七王家』と言われる貴族から王が選ばれるが、どの家も非常にややこしい問題を抱えている。
・シュバルツバルド共和国
首都はジュノー。
ルーンミッドガッツ王国の北に隣接する国。山岳地帯が多く肥沃とは言い難いが、謎の遺跡が点在しており、その遺跡技術を流用、研究して発展した科学的国家。神秘的な要素はジュノー、科学的な要素は企業都市リヒタルゼンに集約されている。
政治は大統領制であり選挙で決められているものの、リヒタルゼンにある大企業レッケンベル社に圧倒的権威があるのが実状。科学的な悪事や陰謀は大抵レッケンベルのせい。
・アルナベルツ教国
首都はラヘル。
むき出しの荒野と中東アラビアンな雰囲気が特徴の国。ルーンミッドガッツ王国の西側に位置するものの海で隔てられているため、訪れるには迂回して陸路でシュバルツバルド共和国を通過するか飛行船を利用することになる。
国民は世界を浄化してくれる女神フレイヤを崇拝しており宗教ぢからが強く、政治もお飾りの教皇を中心に大神官たちが取り仕切っている。また、「ここを聖地とする!」として流れてきた民が幅を利かせており、最初からこの土地に住んでいた民とは仲が悪く、対立が絶えないといった問題も抱えている。
・ミッドガルド大陸
上記三カ国が存在する、物語の舞台となる大陸。人間同士による企てや争いが多い。魔物たちはダンジョンなどに生息しており、冒険者たちの「冒険だ! お宝だ! 経験値だ!」ってノリで狩られたりしている。
■歴史、バックストーリー
──1000年前。
人間、神々、魔族は長きに渡って争っていた。自らがこの大地の主であることを主張し、全てを手中に収めようとしていたのだ。しかしある時、人間は超兵器『ユミルの心臓』を創り出し、その圧倒的な力で神々と魔族を退けることに成功する。だが暴走したユミルの心臓によって人間側も多大なる被害を被ることとなったのだった。
かくして神魔戦争と言われた争いは三者痛み分けのまま幕を閉じ、時と共に忘れ去られていった──
それから長き時が流れ、現在。
人々は魔族や神族との闘いを忘れ、ルーンミッドガッツ、シュバルツバルド、アルナベルツの三カ国に分かれて繁栄していた。しかし各国の関係は良好とはいえず、互いに優位を取ろうと画策。世界に散らばってしまったとされるユミルの心臓の欠片を探しているのだった。
■主人公(プレイヤー)は?
世界を気ままに旅して魔物を倒したりレアアイテムを手に入れたりしたい一般通過冒険者。しかし報酬欲しさにクエストを続けていくうち、次第に様々な事件に巻き込まれていくこととなる。
RO、今までの大まかなストーリー
・サービス開始~Episode 6.0 アルナベルツ共和国ラヘルまで
「おっすオラ冒険者! ここがROの世界かぁ。ワクワクしてきたっぞぉ!」
というわけでミッドガルド大陸に降り立ったあなたは、冒険者としてこの世界を旅することとなる。ヌードとナツフを持ってポリンを叩いてリンピを食べたり、冒険者アカデミーですくすく育ったり、いきなり一気にレベルを上げられて実戦投入されたりしたかもしれない。街で見かけたかっこいい頭装備に憧れたり、MVPボスを取り合って他のプレイヤーとギスギスしたり、「じゃあね…きみは強くなれ」と言われながらトリプルクリティカルジュルを託されたりしたのかもしれない。
そんなこんなで様々な冒険をしていたあなた。
だがある日、ふと人助けをしたことからルーンミッドガッツ建国の歴史を知ることとなり、さらに「現王家の王子は成人できずに死んでしまう」という話を聞いてしまう。なりゆきから原因究明を依頼されたあなたは、死因が毒殺であり何者かが王子たちを殺害していたことを突き止めたことで、一連の事件に巻き込まれていくのだった。
時を同じくして、ルーンミッドガッツの国王であるトリスタン三世が行方不明となる。実はこの国王、お忍びでコモドのカジノに遊びに行っていたのだが、その時にアルナベルツの野盗に襲われ、身代金目的で拉致られていたのだった。
アルナベルツの大神官たちは状況を把握し野盗を処罰。トリスタン三世を手中に収めることとなる。だが、国同士の駆け引きで喉から手が出るほど欲しい人材…っていうか王様本人を秘密裏に捉えてしまったこととなり、「このままでは国家間の争いに発展してしまう!」という有様。この状況を避けたかったアルナベルツ側は、とりあえずトリスタン三世を修道士たちが修行する名もなき島に幽閉するのだった。
だが名もなき島を管理していた大神官ヒバムはタイミング悪く魔導書に魅入られてしまい、事もあろうにヴェルゼブブを召喚。島には死霊や魔物が溢れかえってしまう。無論、島にいた住人は全員が巻き添えとなって死んでしまうのだった。
ここまでの事情を突き止めたあなたはプロンテラ大聖堂に報告。ピタゴラスイッチ的人災で王を失ったルーンミッドガッツ王国は一連の出来事を公にすることもできず、ひっそり新たな王を選定することになるのだった。
・Episode7.0 モロクの街崩壊、魔王モロク復活
悪いことは続く。
アルナベルツ共和国の政治を司る大神官たちは、穏健派と急進派に分かれていた。特に急進派は女神フレイヤの教えを広めるためなら何事も辞さない方針で、ダンデリオンという組織を使って各国にスパイを送り込んでいたのだ。ゲオルグ家の王子たちが成人を迎えず死んでしまうのもこのダンデリオンの仕業だった。
そのことを知ったあなたは穏健派のジェド大神官と協力し、急進派のニルエン大神官を説得。協力して急進派を倒すことに成功する。しかしルーンミッドガッツを転覆させようと目論むダンデリオンの活動は止まらず、メンバーの一人が封印されていた魔王モロクと共鳴。結果的にモロクを復活させてしまう。
この復活によって砂漠の都市モロクは周辺の土地もろとも完全崩壊。あなた達は「復活直後なら倒せるかもしれない!」とばかりに戦いに挑むが、傷ついた魔王モロクは強大な力で次元の裂け目を作り出し、異世界へ逃げてしまうのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・Episode 8.0 異世界アッシュバキューム
強大なる力を持つ魔王を放っておいては陰謀どころの話ではない。むしろ人類存亡の危機である。ルーンミッドガッツ、シュバルツバルド、アルナベルツの三カ国は同盟を結び連合軍コンチネンタルガードを結成。魔王が逃げた異世界をアッシュ・バキュームと名付け探索することになる。しかし三カ国には魔王以外の思惑があった。どの国もこの期に及んで、異世界にある未知の資源や魔法を独占したいと考えていたのだ。
・Episode 8.2 サファ族の首都エルディカスティス
・Episode 9.1 妖精族の首都エクラージュ
ともあれあなたは異世界探索隊の一人として各地を渡り歩く。その結果、異世界には羽の妖精ラフィネ族と石の巨人サファ族が暮らしており、お互いに争っていることがわかった。あなたはそれぞれの種族と打ち解け歓迎されることとなるが、どうやら二種族の争いは魔王モロクの陰謀により行われていたことが発覚。あなたは二つの種族の架け橋となって、ラフィネ族、サファ族の間を取り持つこととなったのだった。
・Episode9.2【決戦】魔王モロクとの決戦
そうこうしてるうちに時間を稼げたモロクは魔王を超える魔神となるべく、異世界に自らの居城である魔神殿を形成。さらなる力を蓄えようと目論む。これを食い止めなければすべての種族に未来はない!
だが今のあなたには多くの味方がいた。連合軍、サファ族、ラフィネ族…各々は種族を超えて団結。その中でも様々な難題をクリアしてきた冒険者であるあなたを最強の戦力とし、総攻撃をしかけ、ついには魔神モロクを討伐することに成功するのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・砂漠の都市モロクの復興
こうして世界を救ったに等しい所業を成し遂げ、見えざる黄金の手と呼ばれるようになったあなた。
だが戦いを終えたあと、あなたは再び冒険者生活へと戻ることにした。気ままに各地を歩いて回るのが性に合うと、時にはモロク街の復興を見てほっこりしたり、時にはジュピロス地下に広がる謎の廃墟都市ウェルスを探索してレッケンベル社創設の由来を知ったり、悪い夢を見てる教皇ちゃんを夢の中で助けて信頼度を高めたりして過ごすことにしたのだ。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・Episode:Banquet For Heroes ~七王家とユミルの心臓~
そんなあなたのところに、ルーンミッドガッツ王国から使いがやってくる。魔王モロク討伐を祝う宴を開催すると共に、退位した前国王トリスタン三世に変わって次期国王を選出するため、立会人になって欲しいというのだ。
かくしてあなたは祝宴に参加することとなるが、そこに集まった時期王位継承者、通称『七王家』はどこも癖のある人達ばかり。しかも極秘の王位継承の儀式の最中に刺客が乱入。王位継承者は負傷し、儀式に使用するユミルの心臓はニセモノだと言い放ち、テラグローリアを奪い去ってしまうのだった。…え、ニセモノなのに持っていっちゃうんです?
刺客はどこの誰だかわからない。しかし過去を覗き見る事ができれば事実を知ることができるかもしれない。できることからやっていこう、ということで、プロンテラ王宮魔術師と共に過去に赴いたあなた。そこで見たものは、アンデッド軍団に襲撃されている過去のプロンテラだった。「こんな事があっただなんて全然知らなかった」とびっくりするあなたと宮廷魔術師。それもそのはず、この時にユミルの心臓の欠片は奪われており、当時の王家は何者かの協力の元、疑似的なユミルの心臓を作り出して王位継承に使うようになった…過去の王家はそれらを全て歴史から隠していたのだ。
とにもかくにも事情を知ったあなたは、七王家の中で唯一刺客に立ち向かったハイネン家のニーヒルと、彼の良き友人であるネリウス家のスピーカ、スキアとともにテラグローリアを探すこととなったのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・EPISODE:TERRA GLORIA ~ルーンミッドガッツ王国の胎動~
調査の結果、刺客はシュバルツバルド共和国へ逃げたと判明した。他国ともなると探索は困難、しかも奪われたのは国宝であり、擬似的とは言えユミルの心臓という、他所の国がメチャクチャ欲しがる強力なアイテム。到底、公にできるようなものではない…
というわけで「家宝が取られた」ということにし、各方面に顔の効くネリウス家が交渉。その結果「秘密の羽」が協力してくれることとなった。かつてはレッケンベル社の悪事を暴こうとし、返り討ちにあって解体されたシュバルツバルド大統領秘蔵の組織だ。しかしそんな目にあっているのはあなたも知っており、秘密の羽に戦力がないのは明白。そこで「リベリオン」という組織の名前が浮上する。
リベリオンはシュバルツバルド傭兵団の末裔だが、過去にシュバルツバルドは彼らを見捨てたという経緯があり、リベリオンは深い怨恨を持っている…しかしそれからずいぶん長くの年月が過ぎ、世代交代もした。互いに歩み寄れないだろうか。そのような思惑のもと、あなたは秘密の羽の一員であるレイジーとともにリベリオンとの仲介を行うことに。だがこのレイジーという男、とにかく事態を引っ掻き回しまくるタイプの交渉人。話はメチャクチャ難航することになるが…リベリオン側にも考えがあり、なんとか協力関係を結ぶことに成功するのだった。
あなたはリベリオンの助けを借りてアジトに突撃する。そこにいたのは科学者のアイゼン・ヴェルナー。七王家にウィグナー家というのがあるが、名前が似てるだけで無関係。ちょっと混乱しつつも話を聞くと、アイゼンは疑似ユミルの心臓を使っての実験に成功したという。その成果として見せられたのは、生体科学研究所で多くの冒険者を苦しめたセイレン=ウィンザーだった。ユミルの心臓を利用したコアに耐えきれず思念が無数に分裂増殖を繰り返してしまった生体モンスターを、テラグローリアの力で再統合することに成功したというのだ。しかし再統合されたセイレンはあなたに剣を向けることはなかった。一時的に自我を取り戻しアイゼンの呪縛から解かれた彼は、あなたを助けて消えてしまう。遺品と疑似ユミルの心臓を託して。
とにかくテラグローリアを取り戻したあなた。今回の功績により、「継承権一位だけど魔力が低いから王位継承させられないな!」って理由だけで爪弾き扱いされていたニーヒルも七王家から見直されるのだった。
一方、人体実験の末に命を落としたセイレンたちの死も、形見の品とともにようやく遺族へと伝わったのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・EDDA生体工学研究所の秘密
レッケンベル社の一部に調査のメスが入った結果、バーチャルレコードというものが見つかる。それは過去の出来事を仔細に記録し再現することができるものだった。
記録されていたのは、かつてプロンテラより非公式の使節団として送られたセイレン=ウィンザーたちの様子。どのような経緯を得て彼らが思念体になってしまったのか、あなたは過去を追体験するようにバーチャルレコードの世界を探索し、彼らの悲劇を知ることとなる。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・EPISODE:ILUSION~禁忌の楽園~ 特殊警戒地域オース
無事にテラグローリアを奪還したあなた。しかし肝心のアイゼン・ヴェルナーには逃げられてしまった。このまま彼を放っておいたら第2、第3の犠牲者が生まれてしまうかもしれない。そう思うあなたのもとに秘密の羽から連絡が入る。レッケンベル社の付設研究所「レゲンシュルム」がハートハンターに制圧されたというのだ。彼らはテラグローリアを奪った組織。それが強硬手段で研究所を制圧…ただの偶然ではないと思ったあなたは、リベリオンのレゲンシュルム奪還作戦に協力を申し出ることにする。
リベリオンの組織的な行動もあり、研究所奪還に成功したあなた。しかしそこで戦ったのは、人間とモンスターが混ざった姿の実験体だった。
生体工学研究所にメスが入った今、一体どこでこのような実験をしているのだろうか。秘密の羽のレイジーは、「レッケンベルが貧民街出身の人たちを人体実験してるんでしょう!」と断じ、レッケンベル社の副社長カヤ・トースも、悪い人ではないものの「給料も払い続けてるのにそんなばかな」と頑なで、会話はどこまでいっても平行線。結局みんなで職員の所在探しをすることに。しかしその甲斐もあって、シュバルツバルドの僻地オースに、レッケンベル社の秘密実験施設があることが判明する。貧民街から来た人たちは、ここで人体実験が行われている事も知らずに普通に働き、時には実験材料にされていたのだ。
オースを取り仕切っていたのは、「イルシオン」と呼ばれる、今までに聞いたことのない組織。ハートハンターはイルシオンの指示によって活動していたようだ。危険極まりない彼らが多く存在するこの場を「特殊作戦地域コル」と名付けたあなたたちは、なんとか研究員の一人であるエリュミナを捕まえることに成功する。
どうやらイルシオンはこの近くにある大賢者バルムント邸を制圧し、その中に眠る知識と技術を独占しようとしていたようだ。さらなる陰謀を感じたあなたはとりあえずエリュミナをリベリオンに預け、バルムント邸へ足を踏み入れるのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・EPISODE:ILUSION ~賢者の遺産~ バルムント邸宅
リベリオンとあなたは協力してバルムント邸へと侵入。そこは多くの自動人形が管理する庭園。キル・ハイルが見たら喜ぶだろうなぁという光景が広がる美しい場所だったが、リベリオンにとっては因縁浅からぬ場所でもあった。
そして今。一時的に協力しているものの、未だにいがみ合うシュバルツバルドとリベリオン。この仲を取り持つため、当時の記録や証拠を求めてバルムント邸を探索するあなた。その苦労もあり、どうやらレッケンベルのスパイが当時のリベリオンに混じり、政府との交渉を乱していたことが判明する。それもこれも全てイルシオンがバルムントの研究資料欲しさに行ったこと。誤解の解けたシュバルツバルドとリベリオンは協力することを約束し、結託してイルシオンを掃討、途中で偶然にもアイゼン・ヴェルナーを捉えることに成功する。
大多数のイルシオンメンバーは立ち去ってしまったあとだったが、ともあれ、リベリオンは新たな未来への一歩を踏み出すことが出来て一件落着。時を同じくしてプロンテラではニーヒルが次期国王に決定し、あなたは様々なものを救った英雄として、王位を継ぐ瞬間に立ち会ったのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
・EPISODE:The Double Goddess ~祈りの方向~
バルムント邸にあった飛行船を奪って逃げたイルシオン。だが飛行船管理者である自動人形・スマートエリーは、飛行船からの発信をキャッチしていた。それを伝ってラヘルの地へと赴くあなた。しかしそこで見たものはイルシオン…ではなく原住民派と移住民派が言い争う姿だった。もともと仲の良くない二派だったが、どうやら最近さらにその風潮が強まっているらしい。
「事態の収拾をお願いしたい」。大神官ニルエンに頼まれたあなたは快く承諾する。ニルエンにはかつて何度もお世話になったし、あなたも今では世界を救った立派な冒険者だ。なによりイルシオンの手がかりが掴めるかもしれない。そう思いながら、ニルエンの養子であるマラム、その友人ミリアムと共にラヘルを奔走することとなる。
二人の案内によって訪れたのは、ラヘル西に隠された灰色狼の村。ラヘルでは移住民派による差別と弾圧が強く、それから逃げるようにして原住民派が集まった僻地の村だ。閉鎖的で余所者を受け付けない風潮から、今までどれだけ迫害されてきたのかも伺い知れる。しかしあなたは今までに妖精や巨人とも打ち解けてきた凄腕の冒険者だ。村の人達を手助けすることで、村の人たちとあっという間に意気投合、村の大会議に参加できるまでに馴染むのだった。
大会議では村の若い者たちが武器を掲げていた。彼らは口々に、「これさえあれば自分たちを迫害したラヘル市民に思い知らせてやれる」と意気揚々だ。しかし熟練の冒険者であるあなたは、その武器が軍用のものだとすぐに気づく。そんなものが簡単に手に入る訳がない。そもそもにラヘル市街には原住民迫害を煽るものもいた…これはどうやら、何者かが影で原住民派と移住民派の対立煽りをけしかけているに違いない。
あなたはマラムの協力を得て武器を横流ししている男を突き止め、トール火山の軍事基地に忍び込む。そこにいたのはハートハンター。つまり影で動いていたのはやっぱりイルシオン。このことをニルエンたちに知らせなくては!
大神殿に駆けつけるあなた。そこではちょうど、灰色狼の村住人たちによる体制デモが行われていた。村のリーダーであるスアドが取りまとめたお陰でなんとか武器を使わず、言葉だけで訴えていたが…その騒ぎに生じて大神殿の中にはハートハンターが侵入。聖域にある疑似ユミルの心臓を奪ってしまう。しかもそれを先導していたのはミリアムの義理の父、ユス・アマールだった。彼の目的は女神を信じない原住民派の排除と、女神フレイヤを降臨させること。疑似ユミルの心臓が欲しいイルシオンにとっては、この上なく扇動しやすい人物だったのだ。
奪われた疑似ユミルの心臓を取り戻すため、ユス・アマールの別荘へ突撃するあなた。しかし時すでに遅く、女神は復活してしまう。…といっても本物ではないユミルの心臓を使ってさっくり復活した存在が女神であるはずもない。ホムンクルスとかけあわされた異形の存在を難なく退けたあなただったが、その騒動に乗じてイルシオンの一人「バゴット」は疑似ユミルの心臓を持ち、どこかへと姿を消してしまうのだった。
かくして事件は一応の解決を見る。ラヘルにあった疑似ユミルの心臓はイルシオンに奪われてしまったが、この件をきっかけにニルエン達大神官は、原住民派と移住民派の関係を修復するための話し合いを約束。時間はかかるかもしれないが、直にラヘルは平和を取り戻すことだろう。
そしてどうやらバゴットは、ミッドガルド大陸から海を隔てた先にある氷の国「イスガルド」に向かったようだ。そこにはヨルムンガンドが眠っているとされ、イスガルド自体が結界で封印されているらしい。ヨルムンガンドという存在は、千年前の神魔戦争よりも大陸にとっての大きな闇とのこと。
急に出てきた名前だが、とにかくヤバそうなので復活させるわけにはいかない。あなたはイスガルドに渡る決意を固めつつ、スマートエリーがその方法を見つけてくれるまで研鑽を積むことにするのだった。
※2022年12月現在ではここまで。
最後に。
20周年ということもあったので自分なりにROを語ってみましたが、いかがだったでしょうか。古くも有り、新しいことにも挑戦している部分があったりと、個人的には未だに面白いコンテンツだなと思っています。接続人数が丸見えなUIをしていますが、某王国よりもアクティブ数が多い、ような…? それだけ根強い人気があり、一度やめても帰ってきやすいのかもしれませんね。第2弾でも書くつもりですが、MMOでありながらソロでもなんとかなるコンテンツが増えたというのもまた、昨今のオタコンテンツ事情にあっているような気がします。
なにはともあれRO20周年、おめでとうございました。
というわけでRO紹介第1部、これにて終了でございます。
長時間のお付き合いありがとうございました。
第2部会場はこちら。
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