CIA Vol.6
卒業...
学生は校内の購買から食材、調味料を激安で買うことができる。
ジャガイモや人参のシャトーの練習に何キロも買ったのが懐かしい...
練習後の大量のジャガイモと人参を食べるのが、まぁ大変だった...
肉無し肉じゃが
パイユ
グラタン
グラッセ
マッシュポテト
ジャガイモと人参だけのパイ包み etc...
2年生の食事は、後輩が授業で作った料理を食べる
授業の数だけ食べれるクラスがあり、メニューがある!
1番人気は、地中海料理(ハズレがほぼない故...)
それでも、生徒が作るため色々ハプニングが起きる...
それを防ぐためにシェフ(先生)がいるんだが、それでもハプニングは起きる。
提供が遅れたり、火入れがパッサパサだったり、味づけがおかしかったりと...
事件は起きた...
卒業式の2日前、クラス全員で「明日サボってパーティしよう!」なんてはしゃいでいた。
その日のまかないは、どっかの後輩のクラスから届けられた...
卒業式前日、最後の授業の朝
クラス全員が腹痛を訴えた...
夜中からトイレへ居座り続け、やばい遅刻すると...
最後の授業なのに遅刻してしまうと腹を抱えながら、15分ほど遅れて教室の前へ向かうと数人しかいない。
担当のシェフ含めて全員が、前日のまかないで当たってしまった...
もちろん僕らのクラスだけ授業は中止になり、一旦保健室へ行き薬をもらい、ソファーで昼過ぎまでゆっくりしていた。
すると... みるみる回復してきた・・・
自分だけでなかった、その瞬間クラス全員の行動力の速さ!
普段の授業中もこのくらいのスピードでやってもらいたいくらいだ(笑)
みんなで近くへランチをしに行き、そのまま大量のお酒と食材を買い、学校から車で15分くらいのところで家を借りているクラスメートの場所へ集まり
パーティがはじまった!!!
12月、真冬のニューヨーク
外は真っ白な銀世界へ包まれている中、全員寝坊し、雪に埋もれた車を掘り起こし。
1時間ほど遅れて、いざ卒業式へ。
もちろん卒業生の親御さんも勢ぞろい。
僕らの卒業式のスピーチは、ニューヨーク市内で当時ミシュラン3星のレストランDanielのオーナーシェフ Daniel Boulud氏
TVドラマでお馴染みの。
アメリカといえば、卒業式に帽子を投げること。
コック帽を空に投げ、どれが自分のか判んないけどまた広い、帽子にみんなで寄せ書きを。
2年間の学生生活...
今でも思うと、楽しいことばかりだった。
18人ほどのクラスメートも、一緒に入学してから一緒に卒業したのは7人だけ。
殆どが留年していった...
それでも、世界中の友達を作るという楽しさも達成し、卒業してから何度も再会した。
サンフランシスコの3星で修行中の友達やメキシコで働く友、学校に残り教師として働いている人もいる。
世界は広かった。
仲の良いメキシコ人の女性は、親がサッカーチームを所有していたり、首席で卒業したクラスメートは弁護士でもある
1番の親友 シェーンは、家に飛行場があり一緒にTOP GUNのトム・クルーズのようにノーヘルで滑走路を走ろうと約束した。
劇中でマーヴェリックが乗っていたのと同じバイクを2台買っといたとのこと
道は1つではないこと、やろうと思えばなんでもできる。
更なる高みを知るため...
そして、限界へ挑戦し、限界を超えていく日々への挑戦がはじまる...
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