Web制作オワコンとか稼げないに関して現役コーダーが思うこと【将来性】
Web制作を仕事にしようとした時に、「Web制作はオワコンでもう食えない」「副業では稼げない」「Web制作会社自体がなくなる」と言ったネガティブなワードをネット上で見かけることが多いかと思います。特にSNSの煽りが顕著でしょうか。
事実Web制作の世界にもAIが浸透しており、AIコーディングエディターCursorなどは大変重宝しています。
私自身Web制作業界で仕事をして2025年時点で7年目になり、最近は海外の企業ともWordPressを使った仕事をしていますが、案件数が減った、または予算が減額された感覚は全くありません。
しかし今からWeb制作を仕事にする人が知りたいのは、「今からWeb制作に参入して間に合うのか?」という点でしょう。
そこで本記事では初心者の独立サポートを数年行いつつ、現場でも活動している私の視点から、Web制作はオワコンなのか、稼げないのかを解説します。Web制作の将来性が気になる方はぜひ最後までご覧ください。
Web制作オワコンとは?そう言われる理由
Web制作オワコンとは、Web制作ではもう稼げなくなったことを揶揄する言葉です。以下の理由よりWeb制作はオワコンであると言われることが多いです。
AIの浸透によるコーディングの自動化
ノーコード、ローコードの普及
Web制作スキル保有者の供給過多
これらが事実か、一つ一つ見ていきましょう。
❶:AIの浸透によるコーディングの自動化
AIが浸透して一部コーディング業務が自動化しているのは事実です。
以前Web制作でのChatGPTの使い方を解説しましたが、AIが無いと業務になりません。そしてAIができるレベルのコーディングしかできないコーダーの仕事は既に無くなっているとも言えます。
しかし、AIができる範囲のコーディングというのはとても限定的です。例えば下記のデザインがあって、AIにコーディングさせてみるとします。
アウトプットはこちらです。
コーダーの使命はデザインを忠実にブラウザ上に再現すること。これでは仕事になりません。AIがコーダーの仕事を奪うというより、「AIはコーダーの細かいタスクを補助してくれるアシスト道具」という方が現場の認識としては合っています。
例えばJavaScriptを使用した実装はよくAIを用います。以下のようにPerplexityに指示を与えると、、、
一瞬で複雑なJSコードも出力してくれます。視覚的なHTML/CSSよりも、JSやWordPressでのPHPコードの生成などプログラマチックな部分は役立ちますね。
結論、AIが発展して仕事が減ってる段階ではなく、AIをうまく使っている人が時給を上げられているフェーズです。少なくとも2025年時点では。
❷:ノーコード、ローコードの普及
ノーコードやローコードも、Web制作では稼げない、オワコンだと言われる理由の一つでしょう。これはWeb制作に携わっていない事業者の方にもたくさん言われます。
これは的を得ていて、確かにWordPressを触らなくても、Wixとかでそれっぽいサイトを個人が作ることは可能です。
なので、私達Web屋さんの役割としてはサイト構築だけにとどまらず、集客施策全般を担う必要があるわけです。
ここができない人は、代わりにそういった分野を制作会社などに担ってもらって、自分はコーディングに専念すること(これが制作会社と仕事をするということ)になります。
❸:Web制作スキル保有者の供給過多
Web制作を学ぶ人が増えて技術者が供給過多になっている、というのもよく聞く話です。
2010年代前半はレスポンシブコーディングができるだけでも引く手あまただったと聞きます。私も初めてスマホを持ったのは2011年の高校3年生のときでした。
今や初学者が大量に増えて、求められるレベルは格段に高くなっています。
CSS設計
Git
フレームワークやビルドツール(WebpackやAstroなど)
アクセシビリティ準拠
なので、「今からWeb制作を始めても稼げるようにならない」「厳しい」と言われるのです。これも正しいと思います。
ただ、これは私がフリーランスになった2018年時点で散々言われていたことです。それでもクラウドソーシングや制作会社と仕事ができましたし、今でも提携できている人が普通にいます。
競争率で言えば、こういったSNSやネットで検索すればすぐ見つかる手法はレッドオーシャンです。いつの時代もブルーオーシャンの営業方法は存在します。
「具体例が無いとわからないよ!」という方がいると思うので、一部お伝えすると、2023年、2024年はコミュニティ内受注が流行りました。例えばデイトラコミュニティなどがありますが、こういったコミュニティ内では活発な案件の情報共有がなされていたりします。
私のブログ・YouTubeでもユニークな営業を紹介しているので、気になる方は見てみてください。
Web制作の市場動向を見てみる
Web制作の需要に関して広告費の観点から見てみましょう。以下は電通グループが出している世界の広告成長率のグラフです。毎年広告予算が伸びているのが分かります。
もちろん内訳はわからないので、Webサイト制作に直接かける予算額は減っているかもしれませんが、Webの広告で露出するLPの需要はかなりあります。デザインができなくても、ここの設計やライティングができると、デザイナーに発注する側に回れて色々うまく回るようになります。
僕は設計はデイトラマーケティングコースで実践して学びました。
オワコンにならない稼げるWeb制作者の特徴
ここからはWeb制作オワコンの波に押し流されずに稼げる制作者・コーダー・デザイナーの特徴を解説します。結論下記を備えていれば大丈夫です。
❶コーディングを極めて細かい所まで手が回り、設計からできる人
AIにデザインカンプを渡したら全てをこなしてくれるまで進化する可能性はあると思います。しかしコードを部分部分で渡しても、アクセシビリティにすら満足に対応してくれないのが現状です。
普通にコーダーが作業の一部をAIにお願いする方が現場の感覚としては近いので、AIを使いこなす側のコーダーは暫く生き残れると思います。
❷クライアントの悩みを直接吸い上げ、課題解決する人
これはエンド営業をして成功している人ですね。こういった方はもうコンサルみたいなものなので、AIが来てもむしろ便利で、恩恵を感じる層だと思います。
人間は人間に話を聞いてほしいですしね。
❸ディレクターやマネージャーとしてプロジェクトを統括しつつ技術も分かる人
個人的に目指しているポジションです。これからコーダーは減ると思いますが、マネジメントができてコーディングも手が回る人はとても重宝される(されている)と思います。
簡単なコーディングはAIを使えば爆速でできるので、コーダーの人数は昔ほどいらない、しかし0だとサイト制作事業が回らない。そこでプロジェクトマネジメントしつつコーディングもできる人間は会社からしたらありがたいですよね。
2025年にデイトラディレクターコースが出て、制作会社の実務付きらしいので、密かに楽しみにしています。今のうちにコーディングスキルを磨いておくのがいいですね(なにげにこの記事で一番伝えたいのはこのセクションでした笑)
ちなみにディレクターコースが出たらしょーごログで世界一早く解説記事を出す予定です。
オワコンになる稼げないWeb制作者の特徴
オワコンになって稼げなくなるWeb制作者も残念ながら出てくると思います。
このレベルでずっといると、どんどんAIに代替されると思います。既に出ているケースとして、できるコーダーはAIで生産性の爆増されているので、「手が足りない部分を下請けコーダーに渡す」というニーズでの案件発生はもう減ってきています。
現状「優れたコーディング技術を持ち、AIのコードを正しいコードに修正しつつ、爆速作業」できるコーダーが一番得をしています。この領域は実務で2年も揉まれれば到達できます。
色んな分野に手を出すことについての是非
Web制作オワコンで検索して出てくる記事の多くが「Web制作以外のスキルも身につけよう」という結論だったりします。これは本当でしょうか?
私も同じ題材を扱った自信のブログ記事では、Shopifyなんかがおすすめだよと書きました。これは現在でも有効だと思いますし、最近デイトラShopifyアドバンスコースがアプデされて、いきなり実務も可能なレベルになっています。
しかし、ちょっとかじったレベルでは案件獲得はできません。全部中途半端なレベルに人に一番仕事が回ってこないので、あくまでコーディングを仕事にした後に考えることだと思ったほうがいいです。
「Web制作はオワコンで稼げないらしいし、他のこともしなきゃ」という考えが一番危険なので、まずは眼の前のWeb制作のことに集中するのがいいです。
私がWeb制作オワコンの波に飲まれないために考えてること
いずれ本当にWebサイト制作はオワコンになるでしょうが、ではどうすればいいのか。私自身がどうしようと思っているのかを共有すると、前述の通り、「タスクをアサインする側」に立とうと考えています。
今私自身はどちらかというと、タスクをアサインされる側です。もちろんコーダーにお仕事をお願いすることもありますが、切り出されたタスク(これをコーディングしてねと言われる)立場にあるのは間違い有りません。
今働いている海外案件でもそんな感じです。だから動き方として、今後「現場仕事もできるマネジメント」への移行を画策しています。
今私自身は事業会社の中で作業をしていますが、上のポジションを業務委託ながら狙っていく感じですね。
副業Web制作で稼ぐ方法
最後に副業Web制作の動向に関しても述べておこうと思います。ここまでは基本的に「専業としてWeb制作を仕事にしようとしている人」に向けて書いていましたが、人によっては副業Web制作に挑戦しようと思っているでしょう。
「副業Web制作は稼げない?」という記事に以前も書いたのですが、コーディングを主体に副業で稼ぐのはかなり時間的に厳しくなるのを覚悟しておいたほうがいいです。
普段制作会社に勤務していたとしてもコーディング副業は大変なのに、普段別の業界にいて副業でいきなりコーディングを仕事にするのは成功率が低いです。
なので、個人的にはWeb制作副業を考えるなら、まずエンド営業を試すのがいいと思っています。
それをサポートしてくれる所は沢山あり、ブログでも何回か紹介してきました。
あとはデイトラライトニングなんかもノーコードWeb制作の副業という軸で展開されていますね。
以下の動画でもノーコードWeb制作から始めるの、結構ありでは?ということを話しています。
最後に:さっさと現場に立つのが大事
Web制作オワコン、稼げないに関して色々書いてきましたが、正直こんなこと気にせずさっさと学習を終わらせて仕事として一刻も早く始めることをおすすめします。
本記事の結論:Web制作には2025年の今から参入して間に合います。ただし早く仕事にしてください。
このnoteでは2025年Web制作独学ロードマップを紹介していますが、独学でもまだ実務レベルまで到達できます。ロードマップをこなしていけば営業できるポートフォリオもスキルレベルも身につくので、コーディングを仕事にしたい人は半年以内に終わらせるように頑張ってみてください。
下記は2024年に転職成功された方の事例インタビューです。
コーディング課題に関してはこのnoteでも出していますし、ブログでも同様のものを公開しています(購入くださる場合、下記のブログからの方がnoteの販売手数料が掛からないので嬉しいです笑)
2025年、Web制作オワコンを気にせず仕事にされる人が本noteを読んで一人でも生まれてくれることを祈ります🙏