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第1回発憤授業『食農教育』
本シリーズ企画では、小中一貫志明館の独自教育である発憤教育の「食農、健康教育編」をお届けいたします。
発憤教育とは何か
自ら解決したい課題を発見し、自立した人財を育てる教育プログラムです。
詳しくは下記の記事をご一読ください。
通常の食農教育
私がデザインする食農教育の真髄は、
目的が「元気な人間作り=元気な土と作物作り」です。さらに、「日本の食文化継承」にまで深めていく点が特徴です。
【菜園教育指導の下準備】
5月2日の授業スタートに向けて、私が1人で学校菜園づくりの作業をしていると毎回、色んな人たちが興味を持って話しかけてくれます。
保護者「自然物って何ですか?何を植えるのですか?」
子ども「何をしているんですか?気になって、、、」
アシスタントT「無農薬・無肥料農法や町おこしについて1から教えて欲しいのですが?」
職員「私も定年後に1から家庭菜園をしたいので教えて下さい」
ということで、用務員さんにも手伝っていただきました!!
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小学2年生(8歳)から60-70代の世代まで。
みんな、見たことがない高い畝が気になるようです。笑
今回は底辺から畝頂点まで55cm!!(たっ高い!)
合格点です💮
「なぜ、こんなにも高い畝にするのですか?」
キーワードは、「菌(=微生物)」なんです!!!
糸状菌って何
なかでも無農薬・無肥料農法(自然物を活用)の主役は「糸状菌(しじょうきん)」です。この糸状菌を増やすためには、下記の環境づくりが必要不可欠になるからです。
1、適度な水分量を保つため(乾燥しすぎない土の状態)
2、根腐れを起こさないため(びちゃびちゃになると糸状菌が死んでしまう)
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対象やニーズに応じて、なるべく噛み砕いて、相手が知りたい情報を小出しに提供しています。
1つだけ言い切れるのは、有機農法や自然農法の栽培は簡単なノリや本で読んだレベルでは絶対に真似できない!!笑
さらに、新たなプロジェクト学習(=探求学習)として0から1を生み出し、企画立案から実行まで一気通貫でコンテンツを創造するためには、確かな知識とスキルが必要です。
これはどの業界や分野でも同じだと思います。
例えばですが、栽培管理に欠かせないのは、水抜き場、日当たり、畝幅、畝の高さ、株間、条間など、野菜の本領を発揮させるための精緻なデザインが必要になります。
本来は土づくりも体験させたいですが、今年は授業時間が14時間しかないので植え付けからスタートします。
元気な野菜作り=元気な人間づくり
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今年から新たな仮説検証を繰り返し、地方から日本のモデルとなる幼児教育版と小学校低学年版を体系化していきます!
躾が完了する9歳までに、食の感性を身につけていきましょう!