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【志】原体験の根っこはどこから来ているのか


前の記事で志を立てる3つの視点と基本プロセスを整理した。



今回から、3つの視点を私なりの考えも入れて、1つずつ深掘りしていきたい。


己の志を立てる際に欠かせない土台となる要因が原体験だ。

「人の思想形成に大きな影響を及ぼす幼少時の体験」(広辞苑第 4版)とあり、人間がある体験をすることによって、その個人の後々の行動や思想までをも規定することになる、重要な「体験」であることを示唆している。
出所 広辞苑

前回は、下記のプロセスをご紹介した。

①原体験
1、0歳から現在までの感情曲線を書く

2、5年区切りか人生の節目ごとに棚卸し

3、特に今の自分に影響を与えた出来事を書き出す

4、最も高い山の理由と原因を書き出す

5、最も低い谷の理由と原因を書き出す
※特に、幼少期の出来事にあることが多い


なかでも、私が思う人格形成にリーチするキーファクターは、「幼少期」の自分と父親と母親、祖父、祖母の関係である。


そもそも人間の人格は何で形成されるのか?


戦前から戦後にかけて日本の教育界の指南役であり、師範学校でも数々のリーダーを育てた森信三氏の言葉を引用する。


1、血筋
2、生い立ち(生育環境)
3、教え
出所 修身教授録


の3つである。


なかでも、特に、1の血筋が人格形成に最も影響が強い


グロービス経営大学院では、志を扱うが、ビジネススクールのため家族構成や生い立ちにまでは踏み込めず、スキル面の分析が強い。


私はスキル面に加え、国内外での中高等学校や様々な組織での青少年や教育者等の指導経験から価値観をさらに踏み込んでみたい。


ブレない志を立てるための問いをご紹介する。


1、自分は父親から何を受け継いだのか?なぜ、そう言えるのか?

2、自分は母親から何を受け継いだのか?なぜ、そう言えるのか?

3、自分は祖父から何を受け継いだのか?なぜ、そう言えるのか?

4、自分は祖母から何を受け継いだのか?なぜ、そう言えるのか?


これらの棚卸しを能力面(思考技術)と精神面(性格考え方)の2つから行う。


ブレない志は、自分の家系の縦軸を統合することから生まれる。


全ての答えは己の過去の中に受け継がれている


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