パンとスープとネコ日和
今日の「好き」はこれ。
このDVDは友人からプレゼントしてもらったもの。私がかもめ食堂が大好きなことを知った友人が、これもきっと好きだと思うよ、と。
貰ってから、これも何度もリピートしてみています。
出ている俳優さんたちが個性的で素晴らしいのはもちろんなのだけど、人とひとが関わり、会話として繰り広げられているその内容が心に残るのです。
同じ事柄を目にした人たちの、それぞれが持つ価値観から発せられる言葉があって、それはどれが正しいわけでも間違っているわけでもないのだけど、厳しい見方をしがちな時に、ちょっとだけ想像力を働かせてみた見方を他の人がすることで、受け入れられるようになったり。
「いいね」と肯定から入る人もいれば、過去の経験から「こうすべき」と愛のある助言をする人もいる。
でも、みんな決して押し付けるわけではなく、そして、異なるものを排除するわけでもなく、本当によく相手のことを見ていて、感じていて、大事なところで助け合っている。
どこかにある「常識」のようなものではなく、誰かと比較した自分の強みなどの話ではなく、最終的には一人ひとりが違うからこそ、自分の道を歩んだらいいと伝えていて、それを見守りながらそっと助けてくれる人たちがそこにいるのです。
相手の意見を否定するわけではなく、でも異なる自分の見方も伝え合う。それぞれが「在る」ということを感じられるし、そこにお互いを一人の人として「尊重しあう」があるのだと感じます。
舞台になっているサンドウィッチのお店は、リアルでは松陰神社のドーナツ屋さん。DVDをみていたら久しぶりに買いに行きたくなって行ってきました。素朴なプレーンドーナツが美味しかった。
書きながら私の中に浮かんできた言葉は「自然」
あるイベントで「自然の中にはゴミがない」という話がありました。落ち葉も、枯れた木も、動物のフンもどれ一つとしてゴミではないのですよね。
この物語にはまさに「自然」だから好きなのかもしれません。仮想の敵もいなければ、仕組まれた大事件もおこらない日常の中で、大小の波が起こる。日常の中の出来事にはゴミなんてなくて、影響し合っている。自然であるということは決して、手を抜くとか、楽であるということとは違うのだけど、不自然であった自分のことを受け入れながら、自然な自分を互いに生きながら、関わりあう。
そんな日常の自然を感じられる物語が私は好きなのかもしれないです。
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