「集中力を鍛えるにはどうすればよいか」という質問をもらった。 スポーツにおいて集中はパフォーマンスを左右する重要な心理的要素である。しかし私は、これまで関わってきた選手・チームにそれを要求してきたことはない。 理由は、「測れない」からだ。 だからといって無碍にもできなかったので、集中について私の取り組み方を伝えた。 集中の種類集中には弓道のような一点、一瞬に注力するフォーカス型と、サッカーのようにランダム、かつ継続的に注力する連続型がある。一方で、これまで私が選手に対して「
みなさん、こんにちは。 卒業シーズンですね。未来へ向けて夢膨らむ時期に、また心を痛めて卒業していった高校生がいます。 桐生第一高校サッカー部は全国屈指の強豪校であり、数多くのJリーガーを輩出してます。私も過去に卒業生を獲得したことがあり、その選手に関しては努力家で人間性も素晴らしく、今も第一線で活躍しています。 さて、なぜ部活動顧問による体罰・暴言(最近はスポハラと呼ばれる)は後をたたないのでしょうか。今回は体育系大学の教職課程まで遡り、過去私の感じていた違和感の話をさせて
なくならないパワハラ指導2019年シーズンに新たなオファーを受け、契約書にサインしました。強化部に所属し、チームの編成とトップチームのマネジメントが主な仕事です。クラブ名は公開しませんが、地方にある小規模なプロサッカーチームです。着任して数日後、アカデミー(U-18)の公式戦があることを知り、会場に足を運びました。アカデミーとは、トップ昇格を目指す小学生から高校生が所属するクラブの下部組織です。 私は保護者に混じって観戦しました。前半早々に先制され、監督の指示は徐々にヒート