T’s BAR 14夜 TODD RUNDGREN
Something/Anything / TODD RUNDGREN
世の中には、話しをしたり歩いたりするように曲を作ることができる人、というのがいるらしいです。
トッド・ラングレンさんも、おそらくその部類の方なのでしょう。
天才型のマルチプレーヤーであり、サウンド・クリエイターであり、メロディ・メイカーです。
アルバムが出れば買うと決めているアーティストのひとりなのですが、改めて見てみたら、2000年以降は購入していないものもありました・・・。
単に新譜情報を得ていなくて買い逃していたのですが、新譜が出ても、結局、この「Something/Anything」のような作品を求めていることが明らかなので、もういいかな、と思うことにしました。
2枚組のボリュウムながら、大仰な感動大作ではなく、短いポップ・ソングが淡々と並びます。
1曲目の「I Saw the Light」から最後まで、素晴らしい曲がいくつも散りばめられていますし、アルバム全体のトーンも整っていて聴きやすいです。
耳馴染みの良い美しいメロディ、おっと思わせる展開をさらりと聴かせるセンスの良さ、肩の力が抜けた歌声など、全てがとても心地よいアルバムです。
細かい話しだと、2枚組レコードのA面、B面、C面、D面で、それぞれにテーマがあったり、プレーヤーが変わったり、激しい曲からバラードまで多彩な曲が入っていたり、所々でユニークなアイデアも盛り込まれているのですが、全体を通して聴いた時に違和感を感じることなく聴き通せます。
そして何より、曲が良い。これにつきます。
歴史的名盤というには地味かもしれませんが、私の中ではTOP100に入る名盤です。
Spotifyには、全曲あがっていませんね。
2枚目が無いようです。
これはいけませんな。
Photo by Carson Masterson