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GUの在庫整理は経営者視点を身に付ける訓練所
ラ・リングア語学学校でインターンをしているさもちゃんです。
※ラ・リングアのTwitter始めたので良ければ応援してください。目標は2022年6月までに500名です。
大学生時代に3年6ヶ月GUでアルバイトをしておりました。一人で新しい場所に入っていく事に少し抵抗があるタイプであるので「オープンスタッフ募集している、知り合いがいる、飲食店は嫌だ」を条件に探していて、たまたま先輩から紹介され働くことになりました。
当時は19歳で企業という組織を全く理解していなかったのですが、働くにつれて色々と学んだなと今振り返ると見えて来たものがあるのでまとめたいと思います。
・バックヤード整理が売上をかえる。(今回の内容)
・大手企業の仕組みの強さ
・社内での提案力とポジション
バックヤード整理は経営者である
入社(アルバイト)当初、店長にバックヤード(在庫置場)整理を任せたいとお願いされました。当時は雑用担当だと思っていました。メンズであり重いものが多い為という理由だろうと思っていたのですが、店長から一言「バックヤードが分かるようになると全てが分かるようになるよ」とボソッと言われた事が、ずっと頭にありとりあえず出勤してはバックヤード整理が当たり前になりました。
大型店舗だった為、多い日は段ボール200個が入ってきていました。正直物凄くしんどい仕事でしたが、やって行くうちに見えてくるものもありました。それは、店長が言った通りバックヤード整理でお店の状況が全て把握できてしまうという事です。それを可能にしたのは、バックヤード整理のルールです。
バックヤード整理のルール
①メンズ、ウィメンズ、キッズで分ける。
②衣類の種類で分ける(トップス、Tシャツ、パンツ etc)
③段ボールを重ねるときに重いものを下、軽いものを上にする。
④人気の商品・新商品は扉に近いところに置く。
書き出してみて思ったことは、至極当たり前の事だなと思いました。そうなると、バックヤード整理のルールがあったからお店の状況が全て把握できるようになったわけではないと思いました。
ただ作業をしていた人か、考えて仕事をしていた人なのかの違いになってくるのではないかと思います。つまり、私は、後者だった可能性が高いです。(※店長のアドバイスのおかげですね。)
バックヤード整理は売上に直結する
まず、バックヤード整理が何に影響するかを考えると、品出しするスタッフ、接客対応しているスタッフのスピードです。スピードが何に影響するかを考えると、(⑤)お店の売上です。
例えば、水色のクルーネックSサイズのカーディガンを探しにきたお客さんが、カーディガン売場で欲しい商品を探していたけど、売場に出ておらず購入できなかったとします。
これは、機会損失につながるのでお店としては改善しなくてはいけません。そのために行う事が品出しで、それぞれの売場の担当者が指示を出し品出しが行われるわけですが、そもそも品出しをする商品を探すのに時間が掛かってしまい機会損失につながる可能性もあります。商品を探すのに時間がかかり、顧客満足度に影響してしまう可能性もあります。
つまり、バックヤード整理をスタッフのことを考えて行うことで、機会損失を回避でき、尚且つ売上アップに繋がります。
お店の現状と予測
もう一つ、バックヤード整理で見えてくることは、お店の現状と予測です。
どの商品類が売れているのか、人気がないのか、特定の商品在庫を多く抱えているということは、これからトレンドになったり毎年売れているからお店は売れると予測しているのではないか、バックヤードの段ボール数からこれから閑散期に入るかもしれない、閑散期に入ると定番商品の入荷がほとんどになるななど、お店の(企業として)現状(売上)と予測が見えてきます。
それが見てくると、この商品は品出しや接客で問い合わせが起きるかもしれないから準備しておいておこう、など⑤につながる行動を取れたりします。
この経験から、ルールを軸に仕事をしていくと、”もしかしたら”という仮説が立てられる事を学びました。仮説に対しても自分なりの考え方で向き合うとただやっていては見えないものまで見る事ができることにも気が付きました。
これって日常的にやっていたり(レストランの売上がどれくらいかの予測)するのですが、きっとGUでの経験が私に与えてくれた良いことだと思います。
また、なぜ行うのかを考える良い訓練になったと思います。売上アップが最終目標になりますが、バックヤード整理を毎日やるのはなぜ?商品を取りやすい状態にしておいてあげるのはなぜ?特定の商品だけ入荷が多いのはなぜ、となっていたと思います。
過去を振り返る事で見えてくるものはありますが、これをいつでも引き出しから出して使えるようにならないと、まだまだ未熟者です。
頑張ります。
最後までお読みいただきありがとうございました。